葬儀の依頼後に、トラブルが多く発生していることはご存知でしょうか?
消費者トラブルの相談窓口である国民生活センターによると、葬儀に関するトラブルは毎年多数報告されているそうです。特に、依頼する方が葬儀に関する知識を持っていないとトラブルが起きやすくなります。
この記事では、葬儀トラブルの事例とその対処法をご紹介します。
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こんな人におすすめ
葬儀を行う予定の方
よくある葬儀トラブルについて知りたい方
葬儀トラブルを回避する方法を知りたい方
国民生活センターや葬儀の相談サイトへ寄せられる葬儀トラブルの中から、相談件数の多い葬儀トラブルとそれを回避する方法をご紹介します。
Aさんは費用の安い葬儀プランを出しているB社と契約しました。葬儀終了後に、葬儀社から渡された請求書を確認すると、想定していた葬儀費用を大きく上回る金額が記載されています。
慌てて葬儀社に尋ねると「葬儀を進める上で必要な物品やサービスは追加費用がかかります」と説明されました。結果的にAさんは、想定よりも50万円程多く葬儀費用を支払うことになったのです。
このトラブルの原因と対処法…☞
Aさんの事例のように、「高額な追加料金が上乗せされた」という事例は、近年多く発生しています。葬儀費用にはさまざまな項目があります。選択した葬儀プランには何が含まれているのか、別途料金がかかる項目は何なのかを握しておくことが大切です。
葬儀の知識が浅い方に対して、わかりにくい見積もりや追加前提の葬儀プランを提示する葬儀社も存在します。このようなトラブルを防ぐためには、見積もりに下記の項目が含まれているか確認しておきましょう。
■火葬場利用料金
遺体を火葬する際の施設利用料です。火葬場はどの地域も有料です。火葬費用は葬儀を行う地域や、火葬場の運営元により料金設定が異なるので注意しましょう。
■搬送料金
病院で亡くなった場合は、「病院から安置場所」への搬送と「安置場所から火葬場」まで、少なくとも2回の搬送を行います。2回分の搬送費用を確認しておきましょう。
■ドライアイス
人が亡くなった場合、死亡時刻から24時間経過しないと火葬ができないことが法律で定められています。それまで遺体を安置する必要があるため、防腐処置としてドライアイスを使用する必要があります。
葬儀に必要な物品やサービスを「家族葬」を例にとって一覧にしました。以下のとおり、同じ家族葬で金額が近しいものでも、葬儀社によって内容に違いがあります。
家族葬に必要な物品・サービス | 小さな家族葬 399,000円 (税込438,900円)※ |
T社 37万円 |
E社 42万円 |
||
お迎え~ご安置 | 寝台車(病院~安置場所) | 〇最長50㎞ | × | 〇最長10㎞ | |
ドライアイス | 〇4日分 | 〇1日分 | 〇2日分 | ||
ご安置料金 | 〇 | × | 〇 | ||
枕飾り一式 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
納棺 | お棺 | 〇 | 〇 | 〇 | |
仏衣一式 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
お棺用布団 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
役所・火葬場手続き代行 | 〇 | × | 〇 | ||
通夜式~告別式 | 寝台車(安置場所~葬儀場) | 〇最長50㎞ | 〇 | × | |
葬儀場利用料金 | 〇 | 〇 | × | ||
生花祭壇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
遺影写真 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
受付セット | 〇 | 〇 | 〇 | ||
司会スタッフ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
運営スタッフ | 〇 | × | × | ||
火葬 | 寝台車(葬儀場~火葬場) | 〇最長50㎞ | × | × | |
火葬料金 | × | × | × | ||
骨壺・骨箱 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
式後 | 自宅飾り一式 | 〇 | 〇 | 〇 | |
会葬礼状 | 〇 | × | × |
※資料請求後の割引価格。火葬料金別。
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高額な追加費用を請求されない葬儀見積もりの取り方
葬儀に関する準備をまったくしていなかったBさんは、親族が亡くなった後で病院から紹介された葬儀社とすぐに契約しました。葬儀後に請求された金額を確認すると、一般的な葬儀費用の平均を大きく上回っています。また、葬儀自体も納得のいくものではありませんでした。
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家族が亡くなった悲しみの中で葬儀社を探す心の余裕がなく、病院から紹介された葬儀社と安易に契約してしまったため、後悔したというケースです。病院から紹介された葬儀社は、葬儀費用に紹介手数料を上乗せすることがあり、葬儀費用が通常よりも高額になるケースがあります。
これらのトラブルを避けるには、事前に葬儀社をきめておくことが大切です。希望の葬儀社を見つけておけば、病院からすすめられた葬儀社と契約する必要はありません。
また、プランの内容についてもよく確認しておく必要があります。病院がすすめる葬儀社に不安を感じる場合は、丁重にお断りしましょう。
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病院紹介の葬儀社に依頼すると葬儀費用が高額に?
互助会とは、葬儀費用を積立金からまかなうシステムです。立派な葬儀会館や会員割引を利用できるメリットがありますが、確認が不十分のまま契約を進めるとトラブルにつながる場合もあります。
Cさんは葬儀の会員割引がある互助会に入会し、合計30万円を積み立てています。葬儀費用は積立金から支払うつもりでしたが、互助会が提携している葬儀会場の利用料が高額だったため、積立金の数倍の葬儀費用がかかってしまいました。
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互助会に入るのであれば、積立金の契約内容をしっかり把握しておきましょう。また、互助会では式場利用料や祭壇費用が高額な場合が多いので、他社と比較して適切な金額の葬儀プランを選ぶようにしましょう。
「小さなお葬式」は、積み立て不要のセットプランをご用意しています。プラン料金には葬儀を滞りなく進める上で必要なもの(火葬料金別)も含んでいるため、葬儀についての知識がないという方にも安心です。
Dさんは数年間加入していた互助会を解約することにしました。しかし、解約を申し出ても互助会側はスムーズに応じてくれません。さらには高額な解約料金を請求されてしまいました。
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何らかの事情があり互助会を解約するとなった場合、契約内容によっては解約金が発生するケースもあります。
互助会には安易に入会せずに、互助会のシステムに納得した上で入会するようにしましょう。また解約の申し出になかなか応じてもらえない場合は、お住まいの地域の消費者センターに相談することも対策のひとつです。
葬儀を行うにあたり、親族や親戚同士でトラブルに発展してしまうことも多々あります。トラブルを防ぐためには、具体的なトラブルの事例とその対処方法をあらかじめ想定しておくと対策がとれるでしょう。
ここからは、親族や親戚との葬儀におけるトラブルについて、その事例と回避する方法をいくつか紹介します。
Eさんは家族葬を選択し少人数で葬儀を済ませたところ、後日葬儀に招待しなかった親戚から「なぜ呼んでくれなかったのか」「どうして一報をくれなかったのか」と言われて、トラブルに発展してしまいました。
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周囲に相談せずに密葬や家族葬などの小規模な葬儀で済ませた場合、葬儀後に知った方から不満を持たれてしまうことは大いに考えられます。
このトラブルを避けるには、葬儀の規模について事前に漏れなく周知することがもっとも大切です。「呼ばれなかったこと」よりも「何も知らされなかったこと」に対しての感情的な側面からトラブルになることが多い傾向です。事前に連絡ををして、故人の遺志であることをしっかりと伝えて納得してもらいましょう。
また、密葬で済ませた後に「偲ぶ会(お別れ会)」を開くことを検討するのもおすすめです。参列できなかった方も故人を偲んで心の整理をつけられるでしょう。
喪主であるFさんは、葬儀費用の分担を親族や親戚に相談しました。しかし、金額について親族や親戚の間で不満が出てしまい、トラブルに発展してしまいました。
このトラブルの原因と対処法…☞
葬儀費用の支払いなど、金銭的なトラブルも少なくありません。一般的に、葬儀費用は喪主が支払いますが、相続遺産から支払ったり、親族の間で分担して支払ったりするケースもあります。分担する金額をめぐりトラブルに発展してしまうことが考えられます。
このトラブルを避けるには、葬儀形式や葬儀のオプション、支払い方法など、お葬式の費用について事前に話し合っておくことが大切です。分担する場合はその割合をきめておき、立て替えるのであれば誰が負担するのか事前に話し合っておきましょう。
親族全員が納得できる形を探すのが難しく、葬儀費用の支払いについてお悩みの場合は、信頼できるプロの葬儀社に相談するのがおすすめです。
葬儀のトラブルに遭わないためには、事前の準備がとても大切です。ここからは、葬儀の揉めごとを回避するために、事前に準備しておくべきことを紹介します。
葬儀社は、よく調べてから慎重に選ぶようにしましょう。事前に口コミや評判を確認しておくことも大切です。病院が指定した葬儀社を選ぶこともなるべく避けましょう。
契約をする際は、契約内容やサービス内容をしっかりと確認しましょう。オプションなど有料のものが含まれている可能性があります。契約内容や見積もりで納得できない部分がないように、契約する葬儀社とは事前にしっかりと打ち合わせをしましょう。
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葬儀トラブルを防ぐには、家族や親戚の方に葬儀についてあらかじめ相談しておくことも非常に大切です。葬儀を執り行う際には、葬儀形式や葬儀のオプション、参列者へのお声がけ、支払い方法なども相談しておくと安心です。
自身と親族の双方が満足して納得できる葬儀を行うことで、故人も安らかに旅立てるでしょう。自身の意向をしっかりと伝えて、親族の要望とも折り合いをつけながら、葬儀について事前に話し合っておくことが大切です。
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