香典は本当になしでも大丈夫?香典辞退された場合の弔意の表し方

香典は本当になしでも大丈夫?香典辞退された場合の弔意の表し方

家族葬を選ぶ方が増加している昨今、訃報連絡の際に香典を辞退するケースも多く見られます。遺族からの申し出であれば優先したいものですが、本当に渡さなくて良いのか…と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、香典がなくてもマナー違反とされないケースについてご紹介します。辞退する理由や対応を把握しておくと、迷わず適切な方法を選びやすくなるでしょう。葬儀に参列できない場合など、複数のパターンを想定して解説します。

こんな人におすすめ

香典を辞退されたときの対応方法が知りたい

香典を辞退される理由が気になる人

参列できない場合のマナーについて知りたい

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失礼ではない!香典なしでも大丈夫なパターンとは?

状況に応じて香典の必要性を判断するためには、本来の目的や意味を知ることも大切です。時代によってマナーも変化するため、相手に合わせて対応できるよう備えておきましょう。自らが施主を務める場合は、他の参列者に対して香典の辞退希望が可能です。香典の概要を踏まえた上で、不要とされるパターンを2種類ご紹介します。

そもそも香典とは?

亡くなった方に対して、お悔やみの気持ちを表すために供えるのが「香典」です。本来、お香の代用として使う目的も含まれています。特に理解しておきたいのは、「遺族に対する表明でもある」という点です。

葬儀を執り行うためには、通夜から葬儀まで多くのお金を必要とします。100万円を超えるケースもあるため、遺族にとっては金銭的負担に影響する要素ともいえるでしょう。参列者が香典を渡すことで、このような負担の軽減につながります。故人だけでなく、遺族にとって重要である点を認識しておきましょう。

パターン1 香典を辞退された

施主や遺族から「香典は必要ない」という旨を伝えられた場合、無理に渡す必要はありません。強引な香典は失礼な印象を与えるため、遺族の意思を尊重して他の対応方法を検討しましょう。

自分が遺族側となった際には、辞退を知らせるタイミングも重要です。参列者がスムーズに準備できるよう、葬儀当日までに通知します。可能であれば、亡くなった事実を知らせる段階で一緒に伝えましょう。電話やメールなど、伝えやすい方法を選んでも問題ありません。

パターン2 自分が施主である

遺族を代表する方に対して、「施主」という言葉が充てられることがあります。間違った考え方ではありませんが、本来は「葬儀費用を負担する」という意味を含んだ言葉です。自分が費用を負担し、香典が不要と感じた場合は辞退しても良いでしょう。

ただし、当日参列した方に対して辞退の旨を伝えるのは適切といえません。準備や手続きに追われる段階ではあるものの、参列者に対する配慮が大切です。お金を包んだ方が不快な思いをしないよう、早い段階での通知を心がけましょう。

香典を辞退する理由とは?

遺族が香典を辞退する要因としては、さまざまな理由が挙げられます。参列者としてお金を包む場合、遺族の意思も考慮できるよう金銭的な知識を深めておきましょう。葬儀費用に関する理由だけでなく、香典返しの負担を減らすこともひとつの目的です。3つの項目に分けて、辞退を選ぶ主な理由を詳しく解説します。

参列者への金銭的負担をなくしたい

参列者に対して考えられるのは、「金銭的な負担をかけないように」という理由です。香典で渡す金額は関係性により変動しますが、少なくとも数千円は必要となるでしょう。場合によっては、3万円~5万円といった金額を包むケースもあります。

参列者が遠方に住んでいる場合、葬儀場所までの移動で数千円~数万円を要するかもしれません。香典以外で出費が増える可能性を考えると、金銭的負担に配慮した辞退にも納得できるでしょう。

香典返しの手間をなくしたい

参列者から香典を受け取った後は、遺族から「香典返し」を渡すのが一般的なマナーです。原則参列者全員分を用意するため、人数が多いほど時間的・体力的な負担を増しやすいといえるでしょう。このような結果を避ける目的で、香典の辞退を選ぶケースもあります。

香典返しの時期に厳密なルールはありませんが、一ヶ月程度が適切といわれるタイミングです。葬儀直後に準備を始める方も多いため、返礼品の選定に負担を感じる可能性も考えられます。

小さな式にしたい

家族や身内のみで葬儀を終わらせたい」「短期間で火葬したい」といった目的で、規模の小さい葬儀を選ぶこともあるでしょう。かつては大規模な葬儀も多く見られましたが、近年では家族葬を実施する方も増加傾向にあります。

知人など参列者を招待しない場合は、香典も辞退するケースがほとんどです。葬儀自体の費用を抑えているため、施主や遺族の金銭的負担を軽減しやすい点も理由といえます。出費に対して不安を感じる方は、小規模な式を前提に検討しても良いでしょう。

香典を辞退された場合の対応

まず、遺族が香典を辞退された場合には香典を用意する必要はありません。遺族が香典を辞退する理由は様々ですが、遺族の意思を尊重するのがマナーです。無理に用意すると、予定外の香典返しが必要になり、遺族の負担になってしまうこともあります。それでも何か弔意を表したいという場合には、香典以外の方法で弔意を示すと良いでしょう。

供物や供花を送る

香典以外に弔問客が弔意を示す方法として、供物や供花を贈るという方法があります。供物や供花は故人に供えるもので、十分に弔意を示すことができます。

仏教の場合、供物には線香ロウソクお菓子などがよく利用されます。葬儀社に依頼すれば5,000円~15,000円程度の籠盛(かごもり)を用意してもらえます。 香典と一緒にこれを送ると、費用をかけすぎてかえって負担になるという意見もありますが、香典を辞退されている場合であれば問題はありません。
同じく仏教の供花には、菊や百合といった花が多く用いられます。このほか、カーネーションや胡蝶蘭が利用されることもあります。スタンドやアレンジメント、籠など、送り方は予算や故人との関係性によって選びましょう。

供花や供物も辞退されているのであれば「なにもしない」

香典と共に、供花や供物も辞退されている場合、できることは限られます。このような場合には、「何もしない」ことが一番ともいえます。

供物や供花は弔意を示すために有効な手段ですが、これがないからといって弔意が示せないわけではありません。遺族からすれば、参列して、きちんと手を合わせ、焼香をあげてもらえるだけでも十分なのです。そのため、香典も供物も供花も断られた場合には、心を込めて故人を送り出すことが最善といえます。

香典辞退に加えて参列出来なかったら

香典辞退に加えて、家族だけで葬儀を行われた場合はどうすれば良いのでしょうか。家族葬が増えている事もあり、参列自体も出来ない場合も多くあります。しかし、故人との関係が深いほど、何かしたいと思うこともあります。

そんなときは、葬儀が終わった後に弔問に伺うといいでしょう。弔問に伺う前には、遺族に連絡を取って、弔問の許可を得ましょう。伺うタイミングに関しては、葬儀からあまり間を空けると遺族の負担となるため、四十九日までに伺うのが良いです。

弔問する際、花やお菓子などを持って伺うといいでしょう。供物や供花を辞退されたとはいえ、それは葬儀の場での話ですので、個人的に訪問する場合にはこれらを持参しても問題はありません。花やお菓子のほかには、線香なども喜ばれます。もし遠方で持参することができない場合は、送るだけでもいいでしょう。

無理に行動を起こさず遺族の気持ちをよく考えた上で

香典なしでと言われても、遺族のために何かしたいと思う時は、供物や供花を送ることで弔意を示すことができます。

しかし、香典を辞退するには何かしらの理由があるため、他の物を送っても却って迷惑になることもあります。香典なしでと言われた場合には、遺族の気持ちや状況をよく考え、今回ご紹介した方法で弔意を示すようにしましょう。

また、家族葬で葬儀を行うと言われた場合の、参列についての記事がありますので、参考にしてみてください。

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まとめ

香典の必要性を判断するためには、行為や言葉に込められた意味を理解することが大切です。遺族から辞退を伝えられたのであれば、無理に渡さず供物や供花を用意して受け取ってもらいましょう。辞退を選ぶ理由が理解できると、遺族側になったときも適切な方法を見極めやすくなります。

現在葬儀や参列の予定がない方も、事前準備を意識して知識を備えておきましょう。不安が残っている方は、ぜひこの機会に「小さなお葬式」へお問い合わせください。時間や曜日を問わず、専門スタッフによるサポート体制を整えています。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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