遺体搬送の流れと料金!スムーズに手続きするなら事前準備をしよう

遺体搬送の流れと料金!スムーズに手続きするなら事前準備をしよう

故人の遺体は、安置所や葬儀場など所定の場所に搬送する必要があります。また、亡くなった場所によって、搬送の流れは異なります。手続きを円滑に進めるために、搬送に関する基本的な知識を事前に把握しておきましょう。

この記事では、遺体を搬送する際の全体的な流れや料金について解説します。合わせて葬儀全体の流れについても確認しておくと、いざというときに役立つのでおすすめです。

こんな人におすすめ

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亡くなってから遺体搬送までの流れ

亡くなってから遺体を搬送するまでの流れは、どこで亡くなったかによって変わります。ここでは病院や介護施設で亡くなった場合と自宅で亡くなった場合、それぞれの遺体搬送の流れを紹介します。

病院や介護施設などで亡くなった場合

病院や介護施設には長時間遺体を安置できないため、死亡確認後は安置できる場所をきめて速やかに搬送する必要があります。遺体のある施設の名前や住所を確認して葬儀社などに連絡して、寝台車を手配しましょう。

寝台車が到着する前までに搬送先をきめておきましょう。昔は自宅に搬送するのが一般的でしたが、近年では葬儀社や葬儀場の安置室に搬送するケースも多くなりました。搬送先は寝台車のドライバーに伝えましょう。

自宅で亡くなった場合

自宅で亡くなった場合は、まず死亡診断書を発行してもらうためにかかりつけ医の診断を受ける必要があります。かかりつけ医がいない場合や、療養中の病気以外が原因で亡くなった場合は警察医などによって確認が行われるので、警察に連絡しましょう。

現場検証や事情聴取が行われ、事件性がないと判断されれば死体検案書が発行されます。現場検証がスムーズに進むように、明らかに死亡している状態で発見した場合は、遺体を動かさないように注意しましょう。葬儀社などに搬送を依頼する場合は、死体検案書が発行された後に連絡します。

ケース別|遺体搬送までの流れ

県外や海外で亡くなった場合や、事件に巻き込まれた場合などは、通常よりも遺体の搬送に時間がかかります。自宅や病院など普段の生活圏の中で亡くなるケースとは異なり、搬送距離も長くなりがちです。ここからは、特殊なケースで遺体を搬送する際の流れを3つ紹介します。

県外から遺体搬送する場合

県外から遺体搬送する場合、エンゼルケアや死亡診断書、搬送依頼までの手続きは上述の一般的な手順と同じです。陸路での搬送を依頼した場合は、遺体を保管している場所まで専用の寝台車で迎えに来てもらいます。専用の寝台車は、担架や布団を装備していることがほとんどです。

陸路での搬送が難しい場合は空輸を利用します。遺体を飛行機に乗せる際は、貨物として扱われるため、納棺をする必要があります

海外から遺体搬送する場合

海外から国内への遺体の搬送は、手続きなどが複雑です。海外で亡くなった場合は、現地の警察官や大使館とのやり取りを経て、外務省から遺族へ連絡が入ります。その後、故人の身元確認や搬送手続きのために、遺族は現地へ向かう必要があります

現地で必要な書類を揃えた後、飛行機で国内へ搬送して空港から安置所に移動させます。空輸用の棺に納棺した場合は、空港に着いたタイミングで、国内仕様の棺へ納めなおします。

警察署から遺体搬送する場合

警察署から遺体を搬送するケースは、事件性のある事案をはじめ、事故死や孤独死など検視や解剖が必要な場合に限ります。検視や解剖が行われる場合は、遺体の確認が済んだ後に死体検案書を発行してもらえます。また、遺体を引き取る際の搬送費用や、検視や解剖にかかる費用は遺族負担となります。

病院から葬儀社を紹介されたときに気をつけたいこと

病院で亡くなった場合、病院に待機している葬儀社などを紹介されることがあります。紹介された葬儀社に必ず依頼しなければならないのか、気になる方も多いのではないでしょうか。ここからは、病院から葬儀社を紹介されたときの注意点や対処法を解説します。

病院から紹介される葬儀社は割高になる可能性も

病院で紹介される葬儀社は、料金が割高になっているケースがあります。その要因のひとつは紹介費用です。葬儀社は病院に遺族を紹介してもらった謝礼を支払っており、その分が葬儀費用に上乗せされていると考えられます。

同じ葬儀社を利用するにしても、病院の紹介を挟まないほうがお得に利用できることが多いでしょう。葬儀費用を抑えたいときは紹介を受けずに直接依頼するのがおすすめです。

病院からの紹介は断ってもよい

病院からの紹介は断りにくいと感じる方もいるかもしれませんが、実際は断っても問題ありません。すでに葬儀社がきまっている方や割高料金での利用を避けたい方は、はっきりと辞退の意思を伝えましょう

病院から紹介された葬儀社に依頼すると、希望の葬儀形式を選択できなくなる可能性もあります。たとえば、遺族が家族葬を希望していても、紹介された葬儀社が家族葬に対応していなければ葬儀社が準備しているプランの中から選ぶことになるでしょう。

遺体搬送だけを依頼することもできる

葬儀を依頼する葬儀社がきまっていないときは、紹介された葬儀社に遺体の搬送だけを依頼することも可能です。

病院の霊安室に安置しておけるのは数時間程度なので、複数の葬儀社を比較しながら遺族間で話し合うには時間が足りないかもしれません。そのような場合は、料金などに納得できれば紹介された葬儀社に搬送だけを依頼するのもひとつの方法です。

搬送だけを依頼するときは、その旨を明確に葬儀社に伝えましょう。曖昧にしていると葬儀社はすべて依頼されたと思い、そのまま葬儀まで進めてしまうかもしれません

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病院紹介の葬儀社に依頼すると葬儀費用が高額に?

遺体搬送にかかる料金と注意点

遺体の搬送にかかる料金は、搬送する距離や利用する時間帯によってきまることが多いでしょう。

病院から安置場所までの距離によっては、葬儀と搬送を別の葬儀社に依頼したほうが費用を抑えられることもあります。ここからは、遺体搬送の料金と注意点を紹介します。

一般的な遺体搬送の料金

地域や葬儀社によって搬送にかかる費用は異なります。基本的に搬送の費用は距離と時間帯で計算されて、早朝や深夜は割増料金になることが多いようです。

お迎えに出た時から料金が発生するため、遠距離の場合は、亡くなった地域の葬儀社に搬送してもらう方が費用を抑えられる可能性が高いです。高速道路を使用する場合は、別途高速料金が必要になります。

「小さなお葬式」は全国で対応しているため、長距離の搬送も可能です。ご依頼前に料金のお見積りをお伝えしますのでご安心ください。搬送費用も最小限に抑えることができますので、お気軽にお電話でお問い合わせください。

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中距離の場合

都道府県を1つ~2つまたぐ程度の中距離の場合は、近距離の場合と同様に、葬儀を行う葬儀社に搬送から葬儀までを依頼するのがよいでしょう。葬儀社がきまった時点でお迎えの場所を伝えて、移動時間や料金について搬送前に確認しておきましょう。

長距離の場合

長距離の場合は、葬儀社にお迎えをお願いすると、到着まで長い時間待つ可能性があります。病院によっては搬出を急かされるケースがあるので、亡くなった地域の葬儀社に搬送のみ依頼する方法がおすすめです。

亡くなった地域の葬儀社に依頼することで、時間的にも費用的にも遺族の負担が少なくなります。葬儀は儀式を行う地域の葬儀社に別で依頼をして、搬送をお願いする葬儀社にはその旨を伝えましょう。

長距離搬送の代表的な例として、海外から日本への搬送費用を見てみましょう。目安は総額100万円~150万円と高額です。故人が亡くなった国によっては、この目安以上に高くなる可能性もあります。また、国内に到着した後、安置所への搬送費用や輸送用の棺の処分費用なども別途必要です。

家族が海外で亡くなった場合や、外国人の方が日本で亡くなった場合の対応方法については、以下の記事も参考にしてみてください。

<関連記事>
外国人の方が日本で亡くなったら?家族が海外で亡くなったら?遺体搬送や手続きについて

遺体搬送は自分でもできる?

遺体を搬送する手段として一般的な方法は、葬儀社や専門の搬送業者に依頼することです。しかし、搬送費用を抑えられることから、自家用車を用いて自分で搬送しようと考える方も少なくありません。

また、遺体を見ず知らずの業者に預けたくない方もいるでしょう。ここからは、遺体の搬送は自分でも行えるのか解説します。

法律的には自家用車での搬送でも問題ない

自家用車を用いて遺体を搬送することは、法律上問題ありません。しかし、遺体を搬送するには、遺体を安定して乗せるためのスペースが必要です。遺体搬送の目的を隠して、適したサイズの車をレンタカー会社や知人から借りることは、トラブルに発展する可能性が高いので避けましょう。

また、タクシーや介護タクシーであっても、遺体の搬送に費用が発生する場合は違法になるため注意が必要です。

自家用車で搬送するのは簡単ではない

大抵の自家用車は、遺体を適切に搬送するための装備がありません。そのため、搬送時に遺体の損傷や体液漏れなどのリスクが生まれます。安定して乗せるには、遺体を寝かせるスペースや固定する器具が必要です。

移動中のブレーキやカーブによる振動でも、遺体は傷つく恐れがあります。流出した体液が車内のシートに付着すると、汚れるだけでなく感染症を起こす危険性もあるため、自家用車での搬送は避けたほうが賢明です。

遺体搬送をスムーズにするためのポイント

亡くなってから搬送までの時間は限られているため、遺族はさまざまな準備や手続きをしながらあわただしい時間を過ごすことになります。ここからは、遺体をスムーズに搬送するためのポイントを紹介します。

依頼する葬儀社を早めに探す

亡くなってから葬儀社を探し始めると、時間的にも精神的にも余裕がなく希望に沿う会社を見つけられないかもしれません。生前から葬儀社探しを始めれば、サービス内容や料金を比較検討できて、故人や遺族の希望に合う葬儀社を探せるでしょう。

生前に葬儀社を探すことを不謹慎に思う方もいるかもしれませんが、近年では早めに葬儀の準備を始める方も珍しくありません。終活の一環として自ら率先して準備している方もいます。

<関連記事>
生前契約で希望の葬儀を。安心して任せられる生前契約とは

安置場所をきめる

マンションなど集合住宅の場合、「遺体を安置できるスペースがない」「エレベーターが小さい」「近所の方に迷惑がかかる」といった理由から、遺体を搬送できないこともあります。自宅安置を希望する場合は、可能かどうか事前に確認が必要です。

葬儀社や葬儀場の安置室であれば、そのような心配がなく管理もプロに任せることができます。衛生面も安心でしょう。ただし、面会時間の制限や利用料金については検討する必要があります。

慌てないために事前準備をしよう

搬送以外にも、葬儀形式や規模などを事前に相談してきめておくと、希望に沿った葬儀を行いやすくなります。内容をあらかじめきめておけば、葬儀に必要な費用も試算できます。

生前に準備すれば本人の意向を聞けるので、次々に判断を迫られる遺族の負担も軽減できるでしょう。一度しかない葬儀の場を納得のいくものにするために、時間をかけて葬儀の準備してみてはいかがでしょうか。

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葬儀の相談は誰にするべき?事前相談のタイミングとメリット

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まとめ

遺体の搬送にかかる料金は、搬送する距離や利用する時間帯によってきまることが多いでしょう。病院で紹介される葬儀社は、料金が割高になっているケースがほとんどです。同じ葬儀社を利用するにしても、病院の紹介を挟まないほうがお得に利用できることがあります。

病院や施設に安置できる期間は限られているので、短期間で搬送先や手段を決める必要があります。どのような葬儀をどこで執り行うか具体化にするには、葬儀社への相談がおすすめです。

小さなお葬式では、生前の葬儀のご相談を承っています。葬儀内容や料金に関することなど、気になることがあれば些細なことでもお気軽に小さなお葬式へお問い合わせください。専門スタッフが後悔しない葬儀を実現するためのお手伝いをさせていただきます。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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