最適な祭壇を選ぶために知る、費用内訳と規模に合った選び方

最適な祭壇を選ぶために知る、費用内訳と規模に合った選び方

葬儀費用はそれなりにかかるものですが、そのなかでも祭壇費用はその大部分を占めています。

しかし、祭壇費用とは言うものの、実際にどのような内訳でその金額が出されて、それによって何が変わるのでしょうか。葬儀の費用に大きく関わることなので、しっかりと把握せずに葬儀社の勧められるままに選んでしまい、高額な葬儀となってしまわないようにしたいですよね。

この記事では「祭壇の費用」に焦点をあてて紹介したいと思います。

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こんな人におすすめ

祭壇の費用相場を知りたい人

葬儀全体にかかる費用の内訳が知りたい人

具体的な祭壇の選び方がわからない人

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祭壇の費用相場は30万円~120万円!他の費用も解説

祭壇の費用相場ですが、30万円~120万円と非常に幅があります。なぜこのような大幅な価格の差があるのでしょうか。祭壇費用にはレンタル費用・人件費・諸経費などが含まれています。そのうち祭壇費用が変動する最も大きな要因は、祭壇のレンタル費用です。

当然のことながら、規模が大きいほうが、客観的に見て荘厳かつ立派な葬儀を行えます。
ただし、祭壇を華やかにする事が故人のために良いというわけではありません。大切なのは故人を想う気持ちです。費用の内訳を解説するので、参考にしてください。

1. 祭壇

祭壇は大きさや種類によって大きく料金が異なります。後ほど詳細を解説しますが、大きく分けて以下の6種類の祭壇があります。

造花祭壇
生花祭壇
白木祭壇
神式祭壇
キリスト教式祭壇
オーダーメイド式祭壇

それぞれかかる金額に違いがあるので、注意しましょう。

2. 棺

棺も種類が多く、料金が多少異なります。棺とは遺体を納める箱のことです。火葬時に一緒に燃やすので、基本的に木製となっており以下のような種類があります。

組み立て式
桐など天然木材製
合板製
布張り

特に、天然木材を使うと値段が高くなりやすく、100万円以上する場合もあります。合板製の棺が使われることが多く、相場は約3万円~15万円となっています。

3. 安置料

安置料も発生します。安置とは葬儀・火葬を実施するまでの間、ご遺体を適切な場所に保管しておくことです。

死亡後24時間以上経過しないと火葬してはならないと法律で定められているので、安置はほとんど場合で必須となります。

自宅で安置する場合は、遺体が腐らないようにするドライアイス代がかかり、相場では1日約1万円です。施設で安置してもらう場合は1日1,000円~2万円となり、施設によって大きく料金が異なります。

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ご遺体の安置とは?場所や特徴・費用・注意点などを解説!

4. 骨壷・骨箱

骨壷と骨箱の費用もかかってきます。骨壷は遺骨を入れる壺のことで、骨箱は骨壷を入れておく箱のことです。

遺骨をお墓に納めるまでの間は自宅で保管します。納骨する際には、骨箱から骨壺を取り出す場合が多いです。

価格は素材や大きさによって異なりますが、それぞれ1万円~5万円が相場となっています。

5. 枕飾り壇

枕飾り壇も祭壇関連の費用に含まれます。

枕飾りとは、通夜までの間に設置される簡易的な礼拝に用いる祭壇のことです。仏教やキリスト教など信仰している宗教で様式が異なるので注意しましょう。

日本で多く行われている仏教式の葬儀の場合、香炉などの高い仏具などが含まれることがあるので、他の宗教よりも費用が高くなりがちです。

費用相場は1万円~3万円程度になります。

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6. 遺影

祭壇には遺影写真を飾ります。遺影写真は、故人が生前に撮影した写真を額縁などに入れて飾ることです。スナップ写真や綺麗な写真などを選び、葬儀社に加工をお願いすることが多いです。

四十九日まで飾ることが多いので、費用をかけて良い写真を作ると良いでしょう。写真館などで写真を撮影する人も増えています。

加工・額の費用で2万円~3万円程度が相場です。

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7. 位牌

位牌も祭壇に飾ります。位牌とは故人の戒名や没年月日が記された木の札のことです。基本的には四十九日までに用意し、開眼法要を行うことで魂を入れていきます。

位牌にもいくつか種類があります。費用的には、1,000円程度の非常に安いものもありますが、質が良くない可能性が高いです。長期間使用されることを考え、なるべく良いものを選ぶようにしましょう。

戒名の彫刻料金も含めると、2万円前後が相場となります。

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位牌の値段はいくら?金額の目安と購入前に確認しておくこと

祭壇の種類を解説

祭壇は宗教などによっていくつか種類があります。同じ種類の場合でも、ランクや大きさの違いで費用も変わっていきます。

また、花祭壇は宗教に関係なく利用することが可能です。中にはオーダーメイド式の祭壇もあります。

祭壇の種類と費用を解説しますので、予算や規模感の参考にしてください。

1. 造花祭壇

造花祭壇などの花祭壇は宗派に関係なく利用できます。造花を飾った祭壇で生花祭壇よりも費用を抑えられます

好きな花を飾れるので、自由度の高い祭壇を作ることも可能です。花の香りを漂わせることはできませんが、季節などに左右されずに花を選べます。

造花の品質は年々高まっており、見ただけでは生花と造花の区別がつかないものもあります。劣化したり、枯れたりすることがないのも造花のメリットです。また、生花と組み合わせることも可能です。

費用相場としては約20万円からになります。

2. 生花祭壇

造花祭壇も花祭壇なので、宗派に関係なく利用できます。

菊の花を飾った祭壇が以前は主流でしたが、最近では様々な花を使うことが多くなりました。故人が好きだった花を使うなど、自由にデザインもできます。

生花の祭壇は、費用が高くなる印象がありますが。花の種類や飾り方を調整することで、費用を安くすることも可能です。

ただ、生花は季節や天候などによって費用が変わる店には注意しましょう。費用相場は約30万円からになります。

3. 白木祭壇

白木祭壇は、仏式の葬儀での利用される祭壇です。

白木とは、樹皮を剥いただけで塗装などの表面処理を加えていない状態の木のことです。棺を入れた輿(こし)を墓地へ運ぶイメージで作られています。

白木祭壇は、葬儀場の備品として準備されていることが多いです。利用する場合はレンタルする形になります。白木祭壇費用のレンタル料金は、10万円~120万円が相場となります。祭壇の規模が大きいほど費用は高くなります。予算や葬儀の規模に合わせて選びましょう。

4. 神式祭壇

神式祭壇とは、神道式の葬儀で使われる祭壇です。

神式祭壇には、鏡と刀と勾玉の3種の神器を飾り、神饌をお供えする特徴があります。祭壇は白木を使ったシンプルな形式を用いることが多く、近年では生花を飾り付けることもあります。

費用は仏式とそこまで変わらず、相場は約30万円からとなります。規模が大きい程、費用も高くなっていきます。

5. キリスト教式祭壇

キリスト教式祭壇はキリスト教の葬儀で利用され、式場だけでなく、教会でも葬儀が執り行われます。

教会ではなく式場でキリスト教式の葬儀を行う場合では、以下の飾り付けなどを行います。

・十字架を掲げる
・燭台にろうそくを灯す
・生花で飾り付ける

カトリック式とプロテスタント式では、葬儀の流れが若干異なるので確認しておきましょう。教会を使用すると費用は安くできますが、式場を利用する場合の相場は約30万円からとなります。

6. オーダーメイド式祭壇

自由に祭壇を作りたい場合は、オーダーメイドで祭壇を作れます。オーダーメイドすることで、宗派関係なく自由なアレンジの祭壇を利用できます。素材や飾り方などを選択でき、故人を想った祭壇を作れます。

ただ、自由度が高い分、費用も高くなる傾向があります。費用相場は数万円~数百万円と非常に幅広いです。予算と相談してみましょう。

祭壇の例

祭壇の選び方

祭壇を選ぶ際には、自分たちが望む葬儀の形をきちんと固めておく必要があります。たとえば、参列者が50人以上と多い場合、祭壇の大きさや華やかさはある程度必要になるでしょう。

逆に家族葬のように、遺族や親族を中心に行う葬儀の場合、大規模な祭壇を用意しても、客観的に見て参列する人数や葬儀の規模に対していささか過剰であると言えます。

祭壇を選ぶポイントを紹介するのでぜひ参考にしてください。

1. 故人の花の好み

故人の花の好みを参考に祭壇を選ぶ方法があります。

花祭壇を利用する葬儀では、花を自由に選べます。白木祭壇がメインで利用されていましたが、最近では花祭壇を選ぶ人も多いです。

飾る花の種類も時代とともに変わってきています。以前は菊の花がメインでしたが最近では菊に限らず様々な花が飾られています。

故人が好きだった花などをメインに飾ると、偲ぶ場として適した祭壇になるでしょう。

2. 葬儀の規模

葬儀の規模に合わせて、祭壇を選ぶ方法もあります。

以前は葬儀社に一任して、祭壇や規模を決めていました。ただ、現代では葬儀のスタイルにこだわる人も多く、希望を葬儀社に相談して葬儀に準備を進めています。中には豪華な祭壇を作って故人を偲ぼうと考える人もいます。

会場の大きさや人数に合わせて、祭壇の大きさを決めましょう

もちろん豪華にすることも案として考えられますが、一番大切なのは故人に対する気持ちです。規模を大きくするよりも、故人を偲ぶ気持ちを持って準備を進めることを大切にしましょう。

葬儀全体にかかる費用の内訳

葬儀費用は大きく分けて4つに分けられます。

一番大きな出費となるのは葬儀一式の費用です。式場使用料や祭壇にかかるお金なのでどうしても高くなりがちです。

通夜振る舞いなどの飲食接待費用や、お布施の寺院関連費用も必要です。最後に行う火葬の費用も忘れてはいけません。

ここからは費用の内訳と金額の目安について解説します。

1. 葬儀一式・式場利用料

葬儀一式の費用とは亡くなってから葬儀が終わるまでにかかる費用全般のことです。家族葬のなかで最も大きな割合を占めており、祭壇費用や火葬料が含まれます。また、スタッフの人件費も含まれている場合がほとんどです。

式場使用料の目安は、民間が運営している式場や寺院の場合は約10万円~20万円です。火葬料は自治体の運営する公営施設で0万円~6万円民間の火葬場だと5万円~10万円程度です。

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2. 飲食接待費用

飲食接待費用も発生します。通夜振る舞いや精進落としにかかる費用や、参列者への返礼品にかかる費用をまとめて飲食接待費用と呼びます。

一般的に、通夜振る舞いの料理にかかる費用の目安は1人あたり2,000円~3,000円程度です。また、精進落としは1人あたり4,000円~5,000円が目安となります。

返礼品は葬儀当日に会葬礼状を添えてお渡しする会葬返礼品と、香典をいただいた方にお渡しする香典返しがあります。香典返しは葬儀当日にお渡しすることも多く、この場合は「当日返し」ともよばれます。

会葬返礼品は1人あたり500円~1,000円程度が目安です。香典返しはいただいた金額の3分の1~半額程度で準備するのが一般的となります。

3. 寺院関連費用

葬儀に来ていただいた宗教者へお渡しするお礼は、寺院関連費用に入ります。仏式の場合は「お布施」、キリスト教は「献金」、神道は「神饌料」として宗教者にお渡します。

仏式のお布施の内訳の相場は以下の通りです。

読経料 5万円~10万円
戒名料 15万円~20万円
お車代 5,000円~1万円
御膳料5,000円~1万円

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お勤めいただいた僧侶にお布施をいくら包むとよいのか、迷うことはありませんか。お布施の金額は明確に決まっておらず、勇気を出して直接聞くと、「お気持ちで」と返答されたとの話も聞かれます。僧侶にお布施を渡す機会は、葬儀の通夜式や告別式でお勤めいただいた時や、四十九日や一周忌などの法事・法要で渡す時などがあります。この記事では、葬儀や法事・法要でのお布施金額の相場や、金額を抑える方法をご紹介します。お寺とお付き合いの無い方に向けて、お坊さん手配の便利なサービスもおこなっていますので、ぜひ最後までご確認ください。葬儀全体の流れについても、あわせて理解を深めておきましょう。<この記事の要点>・お布施は現金で直接渡すのではなく、袱紗や切手盆に乗せて渡すのがマナー・お布施の金額は決まっておらず、地域や寺院によっても異なる・全国平均では葬儀で約26万円、法事で3万円~5万円程度が相場【各エリアごとのお布施の相場】全国(家族葬/直葬/一般葬)北海道・東北(家族葬/直葬/一般葬)関東地方(家族葬/直葬/一般葬)中部地方(家族葬/直葬/一般葬)近畿地方(家族葬/直葬/一般葬)中国・四国地方(家族葬/直葬/一般葬)九州地方(家族葬/直葬/一般葬)

4. 火葬料

葬儀終了後にご遺体を火葬する料金も葬儀代に含まれます。

公営の火葬場を利用する場合は、無料~6万円程度が相場となります。また、民営の火葬場を利用する場合は5万円~10万円が相場です。

葬儀社によっては火葬料がプランに含まれている場合もあります。葬儀社との打ち合わせの際に確認しておきましょう。

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まとめ

「祭壇費用が思っている以上に高い」と思っていた方も多いかと思いますが、ここでご紹介したようにさまざまな費用が含まれているという事情があります。

これらの内訳については葬儀社に聞けば教えてくれるので、満足のいく葬儀を行うためにも事前によく確認しましょう。

また、その内容で本当に満足できるのかどうか、自身が明確なイメージ・要望を持っているかによっても費用が変わるので、家族の意思をすり合わせることが大切です。

葬儀の費用についてお悩みの際は、小さなお葬式までお問い合わせください。スタッフがお客様の要望をくみ取り、最善のプランをご案内いたします。些細な質問でも構いませんので、一度ご相談ください。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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