抗がん剤治療はやめたい……覚悟を決めて主人の意向に従いました
主人の死因は肺腺がんでした。タバコが好きな人でしたから、宣告されたときは「やっぱりか」と思いましたね。
最初は抗がん剤治療を受けていたんですが、あれってどうしても副作用があるでしょう？毎日たくさんの髪の毛が枕に落ちている様子を見て、主人の心はすり減っていったんだと思います。しばらくして、「お母さん、私はもう平均寿命を超えて生きたし、これ以上無理な治療はしたくないよ」と言われたんです。でも、医師には「抗がん剤治療をやめてしまったら、あまり先は長くない」と言われていたので……私にとっても苦渋の決断でしたね。でも結局は、主人の意向を尊重することにしました。
抗がん剤治療をやめてからは免疫治療に切り替え、痛みはモルヒネを打って抑えていました。日に日に弱っていく主人の看病は大変でしたが、看護師の妹の手を借りながら、最後までやり抜きましたよ。私にできることを全うできたかなとは思っています。
NHKで紹介されているという信頼感が決め手になりました
葬儀社は、主人が亡くなる少し前から探し始めていました。抗がん剤治療をやめた段階で、ある程度覚悟はしていましたからね。
「葬儀は家族だけでひっそりと執り行ってほしい」という主人の考えに従って、家族葬ができる葬儀社をインターネットで探しました。小さなお葬式を含め2社まで絞って、どちらにしようか迷いまして。最終的には、NHKで紹介されたという信頼感が決め手になって、小さなお葬式を選びました。
NHKで紹介されて有名になると、もしサービスの内容が悪かったら、SNSなどで「実はイマイチだった」という口コミも出てくると考えたんですよ。そこで口コミを調べてみたけれど、そういった情報は見つかりませんでした。「これなら安心して任せられるな」と思い、申込みました。
穏やかで優しい主人の顔を見て、お任せしてよかったと心から思いました
葬儀の一連の流れの中で最も感動したのは、主人の顔に施してくれたお化粧ですかね。本当にきれいな仕上がりで、びっくりしましたよ。がんと闘病してきた81歳の男の顔とは思えない、とても安らかな顔でした。写真にも収めたんですが、何度見返しても「お父さん、よかったね」と思います。
それから、お寺を手配してくれたこともありがたかったです。うちの宗派は曹洞宗だと伝えたら、きちんとそのお寺を用意してくれました。来てくださったお坊さんも、とても親切ないい方で。お任せできて本当によかったです。
急な参列者の増加にもしっかりと対応してくれて助かりました
うちの主人は生前、易者として活動していました。お客さまの人生に深く関わる職業なので、主人のことを「先生」と呼んで慕ってくれているお客さんは多かったんですね。だから、主人が亡くなったことを報告したら、たくさんの方が「ぜひとも参列させてほしい」と言ってくださって。家族葬なんですよと伝えましたが、最終的に40人ほども集まることになりました。
そんな突然の人数変更にも、小さなお葬式は臨機応変に対応してくれました。そのおかげで、駆けつけてくれたみなさんにきちんと対応できたんです。これも大変ありがたかったですね。
全体的に大満足！小さなお葬式でよかったと思わせてくれました
それから、小さなお葬式で購入したお仏壇も、とても気に入っています。小さいながらも立派で、家のインテリアに馴染むものを買えました。式後、主人にお線香を上げたいと訪れてくださる方々にも好評です。
今回小さなお葬式にお世話になって、とてもよかったと思っています。これまでお話ししたポイントはもちろん、何に使われているかわからない費用がなく、信頼できましたしね。仕事柄多くの葬儀に参列してきた妹も、サービスの内容にとても満足していました。本当にありがとうございました。
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