いざ葬儀を迎えた時、突然の別れや、慣れない手配などいっぱいいっぱいになってしまい、そこまで考える余裕がなくなってしまいます。だから葬儀を終えた後、思い返してみると後悔が残った…ということは誰にでも起こり得ます。
「もしもの時に備えて、事前に考えておいた方がよい」とは言っても実際どんなことをしてあげるのがよいのか、よく分からない方も多いでしょう。
そこで今回、「葬儀でどんなことをしてあげたかったか」というニーズについて、小さなお葬式が調査した結果をまとめました。もしもの時に備えて、多くの方がどういったことを葬儀に求めているのか、是非参考にして頂ければと思います。
こんな人におすすめ
昨今の葬儀の形式について知りたい方
「直葬」におけるオプションのニーズについて知りたい方
通夜・告別式を行う葬儀で選べるオプションのニーズを知りたい方
葬儀と聞くと、皆さんはどのようなものを想像されますでしょうか。お通夜をして、告別式、そして火葬という流れを何となくイメージされる方が多いのではないでしょうか。多くの方がイメージされるように、そういった形式の葬儀は今でも一般的に多く行われています。
しかし、昨今は違った形式の葬儀もポピュラーになりつつあります。例えば、通夜を行わず、告別式と火葬を一日で行う形式や、通夜・告別式といった式典は行わず、火葬のみを行う「直葬」と呼ばれる形式です。平均寿命の延長による参列者の高齢化や、近所付き合いの希薄化などによる参列人数の減少から、葬儀自体をなるべく小さく行いたいというニーズが増えてきています。
また、最近の新型コロナウィルス感染症の問題も、今後葬儀規模の縮小ニーズを加速させる大きな要因になるでしょう。
前述のようなニーズの変化に合わせ、プラン内容をパッケージ化したサービスも増えてきています。これから紹介するオプションについては、必ずしも葬儀をする上で必要というわけではありません。
「小さなお葬式」でも、葬儀を行ううえで滞りなく実施できる内容でプランをパッケージ化しています。「小さなお葬式」のように、必ずしもオプションがなくても葬儀を行うことができるプランを用意している事業者もあるので、プラン内容をしっかりご確認のうえ、オプションをご検討いただくのがよいと思います。
※直葬とは:式を行わず火葬のみを実施する形式のこと
代表的なものでは以下があります。
※葬儀社によってプランに含まれる内容や、オプションでできる内容は異なります。
あらかじめご希望のものがある場合は、事前にご相談いただくことをおすすめします。
・ラストメイク
「死化粧」「エンゼルメイク」とも呼ばれ、故人の最後の旅立ちに向けて、プロの納棺士によってお顔のメイクアップを行います。
・湯灌 (ゆかん)
葬儀の前に故人の体をきれいにし、旅支度を整えます。
簡易にご遺体を清拭する「古式湯灌」と、葬儀に際しご遺体を入浴させてきれいにする「洗体湯灌」があります。
・花籠 (はなかご)
棺の中に花を敷き詰めたり、火葬の際に棺の上に手向けたりします。
・遺影写真
式を行わない形式のため、葬儀中に使う場面はありませんが、葬儀後のご自宅用としてご希望される方もいます。
・骨壺・骨箱のランクアップ
・棺のランクアップ
・仏衣のランクアップ
様々な色や柄などがあり、故人の好みに合わせたものを選ばれる方もいます。
1位:ラストメイク
2位:花増量、 遺影写真、 骨壺ランクアップ
直葬は通夜や告別式等の式典を行わずに火葬だけを行う形式のため、その分、故人に対して「せめてきれいな姿で見送りたい」という気持ちから「ラストメイク」を希望される方が多かったようです。
また、祭壇は組んだりしないがせめてお花だけでも用意してあげたいという声も聞かれました。
代表的なものでは以下があります。
※葬儀社によってプランに含まれる内容や、オプションでできる内容は異なります。
あらかじめご希望のものがある場合は、事前にご相談いただくことをおすすめします。
・ラストメイク
・湯灌 (ゆかん)
・花籠 (はなかご)
・骨壺・骨箱のランクアップ
・棺のランクアップ
・仏衣のランクアップ
※上記オプションについては、直葬と同様
・祭壇ランクアップ
祭壇の花を増やしたり大きくすることができます。
・霊柩車ランクアップ
故人の搬送に寝台車を使う葬儀社も多くあります。
寝台車を霊柩車に変更したり、また葬儀社によっては霊柩車の種類を複数用意しているところもあります。
・通夜振舞
お斎(おとき:葬儀・法事など仏事でとる食事)とも言います。
弔問客に対して食事や飲み物を提供し故人を偲びます。
・精進落とし・精進上げ
かつては忌明けの食事を意味していましたが、現代では火葬場から戻った際に、親族やお世話になった方へ酒食をふるまう宴席を精進落としと呼ぶのが一般的になっています。地域によっては火葬中に精進落としの会食を行うところもあります。
1位:霊柩車
2位:花増量
3位:湯灌(ゆかん)
最近は寝台車で搬送する葬儀社が増えてきています。しかし、故人の搬送において、やはり「葬儀と言えば霊柩車」とイメージされる方が多く、オプションで追加したいという声が多く見られました。費用を抑えるという観点でいけば、一般的に寝台車のほうが料金を抑えることができますが、ここでも「最期のお別れだから」という気持ちが表れているのかも知れません。
また、祭壇のお花をもっと増やして豪華にしてあげたいという声も多く見られました。各葬儀社ごとにプラン内で用意している量は異なるため、お打合せの際に担当者と相談するのがよいでしょう。
直葬と比べると、通夜式や告別式といった式典を行うためか、皆様色々なご要望をお持ちで、声の上がったオプションは多岐に渡る結果となりました。
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小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。
式を行わず火葬のみを行う直葬の形式では、お別れの時間が少なくなるためか、「故人をきれいにして見送ってあげたい」「お花を多めに用意してあげたい」というような、「故人に何かしてあげたい」というニーズが強く現れた結果となりました。
式を行う形式の場合では、故人に直接何かをしてあげたいというより、「式の内容を充実させたい」というニーズが高まる傾向となりました。
大切な方の最期のお見送りの際に「自分はこうして送ってあげたい」「こんなことをしてあげたい」という気持ちを形にするひとつの手段として、様々なオプションを検討するのはよいことだと思います。
ただ、オプションはあくまでオプションであり、追加する・しないは皆様それぞれの意思によってお申込みいただくものです。勧められたからといって全て追加しなければならないものではなく、「これは必要だ」「これはしてあげたい」と思えるものかは一度吟味してみてください。それが、万が一の際により納得のいく葬儀を行うためのポイントです。お金をかけることが良い葬儀の条件ではなく、故人のことを想って送れることが良い葬儀です。
今回の情報が、皆様それぞれご自身が納得のいくお別れの仕方を考えるための参考になれば幸いです。
●調査実施期間 2020年5月~2020年12月
遺産相続が発生した場合、いかなる場合でも配偶者は相続人になります。ホゥ。