終活に関するまとめ!終活の概要から肝心の進め方まで

終活に関するまとめ!終活の概要から肝心の進め方まで

終活という言葉はすでに一般化していますが、具体的に何を行えばよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、エンディングノートの作成や遺言書作成、お墓探し、葬儀方法の決定、生前整理などの終活で行うべき5つの事柄についてご紹介します。

この記事を読んで終活の概要と進め方を理解できれば、自分の意思や願いを家族や親族に伝えられ、自分の死後に遺族にかかる負担が軽減できるでしょう。

こんな人におすすめ

終活とはなにかを知りたい方

終活の進め方のまとめを知りたい方

終活をスムーズに進める方法のまとめを知りたい方

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終活とは

終活とは、人生について考える活動のことです。自分のこれまでの人生を振り返り、残りの人生の過ごし方や自分が死んだ後はどうしてほしいのかなどを考えます。具体的な活動は、エンディングノートや遺言書の作成、生前墓の準備、葬儀方法の決定、生前整理などです。

以前は死を想定して行動をすることは、縁起でもないとタブー視される傾向にありました。しかし現在では、終活によって残りの人生を有意義に過ごせるというポジティブなものだと認識されています。

終活の進め方に関するまとめ

終活で基本的に行う活動は、エンディングノートの作成、遺言書作成、お墓探し、葬儀方法の決定、生前整理の5つです。すべて終活で大切な活動であるため、それぞれの具体的な内容や何を行えるのかをご説明します。終活の概要を把握できるので、終活に対して積極的で具体的なイメージをもてるでしょう。

エンディングノートの作成

エンディングノートには、自分のプロフィール以外にも生い立ちやこれまでの歴史、現在の健康状態、お墓や葬儀の方法などを記入できます。

エンディングノートの目的は、自分の気持ちや意思を残しておくことです。さらに、自分が死んだ後に残された家族や親族にかかる精神的・経済的負担を減らすことでもあります。エンディングノートを作成することによって、今後の人生をどう過ごすかを考える機会にもなるでしょう。

エンディングノートには、決められた書式はありません。好きなノートに自由に書くことができます。大手文具メーカーなどでもエンディングノートを販売しているので、項目別に分かれているノートを利用すれば書きやすいでしょう。

遺言書作成

遺言書作成の目的は、遺産相続で相続人同士が揉めないように手続きを円滑にすることです。遺言書には自分の財産をどれくらいの割合で、どの相続人に、もしくは相続人以外の個人や団体に渡したいと望んでいるのかを記載します。

遺言書には、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類があります。自筆遺言は、紙とペン、印鑑のみで作成できる手書きの遺言書で、誰でもすぐに作成可能です。作成をする際は、遺言内容の理由や作成年月日をきちんと明記しましょう。

公正証書遺言は、公証証書の形で遺言書を作成したものです。公証役場で公証人が公正証書として遺言書を作成し保管されるので、真実性が保証された確実な遺言書となります。

秘密証書遺言は、公証役場で手続きをした後に自分で保管する方法です。公証役場は内容を確認しないため、不備があっても修正ができず無効となる場合があることに気をつけましょう。

お墓探し

生前にお墓を探すことには3つのメリットがあります。1つ目は節税です。お墓を購入するためのお金を残しておいて、自分が死んでからそのお金でお墓を購入してほしいという考え方もありますが、残したお金には相続税が課されます。しかし生前購入したお墓には、相続税はかかりません。

2つ目は、自分の好きな場所に、好きな材質やデザインのお墓を作れるという点です。3つ目は、遺族がお墓を建てるという負担が減るというメリットがあります。

家族墓、個人墓、納骨堂への納骨などいろいろな選択肢があるので、家族と相談しながらお墓や納骨方法を選びましょう。

葬儀方法の決定

葬儀方法を決めておくのも、終活の一部です。葬儀の方法は多様化しています。自分の葬儀に誰を呼びたいか、盛大なものにしたいのか、質素な葬儀にしたいのかなどを考えて自分の意思を反映させた葬儀方法を決めておきましょう。

家族、親族、友人、仕事関係者、近隣住民など幅広い参列者が集まる一般葬以外にも、家族葬直葬(火葬式)、自然葬、生前葬などの葬儀があります。それぞれ参列者の規模や葬儀に必要な日数、費用、宗教儀式の有無などに違いがあるので、葬儀方法に関する自分の意思を家族に説明して理解を得ておくことが大切です。

生前整理

終活に含まれる生前整理とは、身の回りの片づけをすることです。権利書や通帳など大切な書類の保管場所を分かりやすくしたり、遺族が行う遺品整理の手間を省いたりするのにも役立ちます。

生前整理のコツは、少しずつ片づけることです。たとえば、部屋ごとに片づける、重要書類から手を付けていくといった方法があります。

財産を生前整理するときには同時に財産目録を作り、そこに保管場所を記載すると遺族が遺品整理をするときに作業が効率的に行えるでしょう。

終活に使うエンディングノートに書く項目のまとめ

エンディングノートを作成すれば、自分に関する大切な情報を1冊にまとめられます。自分の死後、家族がエンディングノートを確認して必要な措置をスムーズに行えるでしょう。

また、病気や怪我などの予期せぬ事態が生じたときにも情報を共有できます。こちらでは、エンディングノートにどのような内容を記載したらよいのかをご紹介します。

自分のプロフィール

名前、生年月日、現住所、本籍地、マイナンバー、血液型など、自分の個人情報を記載します。ほかにも、趣味、特技、持っている資格、家系図や家紋などのファミリーヒストリーを記載するのもおすすめです。

自分の人生を振り返るだけではなく、家族が思い出として読み返すということもあるので、人生における大きな出来事や楽しかったイベント、自分の人生観などを記載してもよいでしょう。思い出となる出来事について書くだけでなく、そのときの気持ちや感想も自由に書くことができます。

延命治療を受けるかどうか

延命治療や終末医療の方針について、自分の意思を伝えることが重要です。たとえば、最後まで積極的な治療を望んでいる、治療不可の段階になったら緩和治療に移りたい、緩和ケア病棟かホスピスに転院したい、可能なら在宅でホスピスケアをしてほしい、などです。

延命治療や終末医療に関しては、家族や親族の意見が分かれる場合があります。残された家族の負担を軽くするためにも、こうした点についてもエンディングノートに記載しておきましょう。

介護に関する希望

介護に関する希望は、分かりやすいようにはっきりと記載しておきましょう。介護をお願いしたい人として、配偶者、息子夫婦、娘夫婦、介護ヘルパーなど具体的な名前を記入します。さらに介護を希望する場所も、自宅、介護してくれる子どもの家、介護施設、福祉施設、有料の老人ホームなどの中から、希望を伝えましょう。

介護資金の有無についても、記載しておくことをおすすめします。自分名義の預貯金、年金、財産を処分して介護資金にするのか、民間介護保険の一時金、介護ローンなど、介護に必要な資金をどこから、どれくらい調達できるのかまで記入するとより丁寧です。

介護関係で日頃から相談している福祉事務所や介護施設、ケアマネージャーなどがある場合は、その連絡先も記載しておきましょう。

家族や親戚の連絡先

病院に入院したときや介護施設に入所したとき、亡くなったときなどには、家族や親戚に連絡する必要があります。そのため、家族や親戚の連絡先もエンディングノートに記載しておきましょう。

家族の名前、住所、電話番号などの連絡先に加えて、自分の兄弟姉妹、親戚の名前、住所、電話番号などを記載します。親しい友人や仕事関係者、日頃からお世話になっている近隣住民や弁護士など、法的関係者の連絡先も記載することをおすすめします。

パソコンやスマホのデータ

パソコンやスマホにはネットバンキングやネット証券の取引データ、SNSのメッセージ、そのほかたくさんの個人情報が残されています。動画配信サービスなど有料サービスの解約が行われないままだと、継続的に支払いを続けることになります。

エンディングノートには、利用しているネット銀行やネット証券の口座情報、加入している有料ネットサービス、SNSのアカウントなどを記載します。パソコンやスマホの処分方法も決めておくとよいでしょう。

資産に関する情報

エンディングノートには、預貯金の口座番号、クレジットカードの情報、加入している保険、所有している株式などの金融資産・不動産・貴金属・骨董品などの資産に関する情報も記載できます。

死亡時に未支給の年金がある、遺族基礎年金を受け取れる資格がある場合には、請求届を提出する必要があるため年金番号も記載しましょう。

自分の口座から公共料金の自動引き落としを設定している場合は、使用を停止する、もしくは自動引き落とし用の口座を変更する必要があります。残された家族がスムーズに変更できるように、自動引き落としの口座情報も記載しましょう。

葬儀に関する希望

葬儀に関する希望も、エンディングノートに記載する項目のひとつです。どの宗教や宗派の形式で行うのか、無宗教で行うのか、一般的な葬儀を希望するのか、家族葬や直葬などの簡素な葬儀を希望するのかを記載しましょう。また希望する戒名、葬儀を依頼したい葬儀業者や会場、誰を喪主に頼みたいか、遺影に使ってほしい写真、参列者リストなども記載して、葬儀の準備の手助けを事前に行うことが大切です。

また、納骨の方法も記載しておきましょう。たとえば、先祖代々のお墓に入れてほしい、生前に自分で購入したお墓に入れてほしい、納骨堂に納骨してほしい、海に散骨してほしいなどです。このような希望をエンディングノートに記載することで、葬儀のときに故人の意思が尊重されやすくなるでしょう。

家族や親戚へのメッセージ

エンディングノートには、家族や親戚へのメッセージも記載できます。面と向かっては照れくさくていえないようなことでも、エンディングノートに書くことで相手に伝えられるでしょう。

家族や親戚、親しい友人へのこれまでの感謝の気持ちや、楽しかった昔の出来事などを書いてみましょう。難しい表現や文章を選ぶ必要はなく、本人に直接話すような雰囲気で自由にメッセージを残すのがおすすめです。後悔のないように、今までいえなかったことをすべて伝えましょう。

終活をスムーズに進める方法のまとめ

終活をスムーズに進めるためのポイントが5つあります。主に家族とコミュニケーションを取る、専門家に相談する、ほかの人のエンディングノートを参考にするなどです。それぞれのポイントを分かりやすく解説するので、終活を円滑に進めるための参考にしてください。

自分の気持ちをハッキリさせる

最近では葬儀や納骨の方法などに関して、故人の意思を家族の意見よりも優先するケースが増えています。自分の意思や希望をハッキリさせて、それをエンディングノートや遺言書に記載することが大切です。

しかし自分の意思や希望は、状況が変化することで変わる場合もあるでしょう。ときどきエンディングノートや遺言書などを見直し、必要であれば書き直すことをおすすめします。

家族とのコミュニケーションで自分の希望を伝える

家族とコミュニケーションを取り、トラブルが起きないように自分の考えについて理解を得ておくことが大切です。時間と費用を抑えた簡素な葬儀を希望していても、家族の中には、これまでの慣習やしきたりのまま葬儀を行いたいと感じている人がいる場合があります。

残された家族や親戚の間でトラブルが生じないためにも、自分が選択した方法について時間を取ってきちんと説明しておきましょう。

終活アドバイザーなどの資格に関する勉強する

終活の資格には、終活アドバイザーや終活カウンセラーなどがあります。資格を身に付けるための勉強をしたり講座を受講したりすることで、終活をスムーズに進めるための方法を学べるでしょう。実際に資格を取得する必要はありませんが、気軽に勉強してみることをおすすめします。

終活アドバイザー講座では、終活とは何か、お金・金融資産・不動産、公的医療・公的介護保険・年金、高齢期の医療と介護、お葬式とお墓の知識、エンディングノート、相続など終活に関係する幅広い知識を学べます。

専門家に相談する

終活には、医療や介護、年金、法律関係の分野も含まれています。分からないことがあればそれぞれの分野の専門家に相談しましょう。

自治体では医療や介護、年金などの相談窓口があります。年金について相談をしたい場合は、年金相談センターや社会保険労務士がいる場所へ行きましょう。相続などの法律関係は士業と呼ばれる弁護士・行政書士・司法書士に相談できます。

お葬式や納骨の方法など、終活全般に関して疑問などがある場合は、小さなお葬式にぜひご相談ください。専門的な知識を備えたスタッフが24時間相談を受け付けています。

ほかの方のエンディングノートを見せてもらう

ほかの方のエンディングノートを見せてもらうことで、加えるべき項目や書き方について学べます。終活に関するセミナーや勉強会に参加すると、エンディングノートの書き方が勉強できるだけではなく、ほかの方のエンディングノートを見る機会もあるでしょう。

エンディングノートの書き方についてまとめた書籍なども多数出版されています。そうした書籍に載せられている具体例からも書き方が学べます。

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まとめ

終活で行うべき活動をまとめてご紹介しました。エンディングノートの作成、遺言書作成、お墓探し、葬儀方法の選択、生前整理は自分のためだけではなく、家族など周囲の人たちのためにもなります。終活で決めた自分の意思は、エンディングノートにきちんと記載しましょう。

小さなお葬式では、葬儀や納骨の方法など、終活に関係する相談にも対応しています。分からないことや不安なことがあるときは、24時間365日対応の専門スタッフがいる小さなお葬式にぜひご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

よくある質問

よくある質問
  • 終活はいつから始めればよいの?

  • お墓の購入はいつごろから考えればよいの?

  • 家族が遺影を撮りたいと言っているけどどうすればよいの?

  • ガンになった家族が病院に行きたくないと言っているけどどうすればよいの?

  • 家族が終活セミナーに行くといった場合はどうすればよいの?

  • お墓にも登記はあるの?

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