主人はいろいろな場面で気遣いを感じる優しい人でした
主人は、家具や住宅などを作る仕事に長年従事していました。技術の高さやものづくりへの妥協のない姿勢などを評価され、大勢の来場者が訪れる有名なテーマパークの特別な建築にも携わったことがあるそうです。
一線を退いてからも、築60年にもなる自宅をまるごとリフォームしてくれて。私の使い勝手や安全面を考慮した細やかな心くばりには感謝しっぱなしでした。また、お気に入りのステンドグラスのお盆が壊れてしまったときは、くぎも使わずに器用に直してくれたこともありました。あまりのできばえに「新しいのを買ってきたのかな」と思うほどでした。いつも想像以上のものができあがり、自宅には主人作の家具という思い出が至るところにあります。ほかにも私が乗っていた自転車のタイヤの空気を入れておいてくれたり、天気予報を見て傘を持っていくよう教えてくれたり、ものづくり以外でも日常の色々な場面で気遣いを感じられる、本当に優しい人でした。
また、お互い若いころはよく2人で電車を使って遠出していました。途中下車して、歩きや自転車で移動しながら、面白いところを巡りましたね。それに主人は富士山の近くの出身。子どものころから富士山には5合目からでなく麓から登るのが当たり前といった環境で育ち、足腰の強い人でした。私が仕事で散策に付き合えなくなってからも自分で計画を立てハイキングに行ったり、毎朝一万歩ほど散歩したり、衰えを感じさせませんでした。
いつも通りだった主人が突然
そんな主人だったので、ある朝、地震のような物音に驚いて駆けつけたところ、倒れていたのには本当に驚きました。緊急病院に連絡してすぐに処置していただいたおかげで、幸い後遺症はありませんでした。約3ヶ月で退院となり、病院帰りに立ち寄ったお鮨屋さんで1杯、自宅でも食前と夕食に1杯ずつ、翌朝も私が起きたときにはビール缶を開けていましたね。以前と変わらない酒量と光景でしたから特に違和感はありませんでした。ところが、その翌朝お風呂で眠ったように意識のない主人を発見。救急隊の方に言われるまで、まさか亡くなっているなんて思いもしませんでした。到底信じられないまま警察の調査が開始。事件性のないことがわかると、すぐ主人を運ぶよう指示されましたが、当然何の心構えも準備もありません。
差し迫る中しっかりとサポートしてもらい、感謝しています
主人は生前「俺の葬儀にお金をかける必要はない」と言っていたので、そのネーミングに強く惹かれて小さなお葬式を選びました。自宅近くの葬祭場で葬儀ができることも決め手になり電話したところ、すぐに駆けつけていただきました。葬儀までの安置場所の手配まで段取りよく進めてもらえて、とても心強かったです。葬儀の際は、人に喜んでもらうのが好きだった主人の性格を伝えると、対のきれいなお花も用意してくださりました。皆が「主人らしいね」と言ってくれる、素敵な葬儀になったと感じています。
小さな一日葬をご利用されたお客様インタビュー
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