三回忌の香典は郵送してもOK?香典の郵送マナーを徹底解説

三回忌の香典は郵送してもOK?香典の郵送マナーを徹底解説

三回忌の香典は直接お渡しするのが望ましいものの、会場が遠かったり仕事が休めなかったりして、法要に参列できないことがあります。一周忌と三回忌は四十九日に次いで重要とされる法要です。せめて、香典だけでも渡したいと考える方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、三回忌の香典は郵送できるのかという疑問にお答えします。郵送する際に気をつけたいポイントや、香典に関するマナーが分かれば、礼儀を欠くことなく供養する気持ちを伝えられるでしょう。

こんな人におすすめ

三回忌の香典は郵送してもよいか知りたい方

三回忌の香典の郵送マナーを知りたい方

香典を郵送する際に添える手紙の文例を知りたい方

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三回忌の香典は郵送しても大丈夫?

三回忌の香典は郵送しても問題ありません。香典とは、亡くなった方のために供えるもので、遺族への援助や気遣いでもあります。どのようなかたちでも、遺族にとってはありがたいと感じていただけるでしょう。法要に参列できない場合は、郵送での対応も検討してみてください。

ただし、香典を郵送する際には守らなければならない決まりやマナーがあります。遺族に対して失礼にならないためにも、決まりやマナーを確認した上で送るとよいでしょう。

郵送する際のポイントは3つ

香典を郵送する際には、郵送方法や送り先に注意しましょう。香典を受け取る方の迷惑にならないように、決まりやマナーを守ることが大切です。ここでは、三回忌の香典を郵送する際に気をつけたいポイントを3つ紹介します。

現金書留を利用する

香典を郵送する際は、現金書留を利用しましょう。現金を普通郵便や宅配便で送ることは法律で禁じられています。送り先が同じだからといって、お供え物に同封してはいけません

現金書留で使用する専用の封筒を購入できるのは、郵便局の窓口です。現金はそのままの状態ではなく、香典袋に包んでから封筒に入れます。本来、香典袋は包んだ金額にふさわしいものを選びますが、送るときは水引が印刷されたタイプが使いやすいでしょう。

送り先は自宅がベター

現金書留は原則として転送できません。法要会場に送るのもひとつの方法ですが、当日に施主や遺族が受け取れる保証がないのであれば、自宅に送ったほうが安心です。

ただし、受け取るときは受領印が必要で、不在でもポストには投函されません。僧侶や参列者の対応で忙しく、不在の可能性もある法要の当日に届くように送るのは避けたほうがよいでしょう。

お詫びの手紙を添える

香典には、法要に参列できないことを詫びる手紙を添えましょう。使用する便箋は白色の縦書きタイプが一般的です。一筆箋でも問題ありません。

手紙を別の封筒に入れる必要はなく、そのまま現金書留の封筒に香典と一緒に入れます。封筒を使いたいときは、不幸が重なることを連想させる二重の封筒は避けましょう

字に自信がなくても、気持ちを込めて丁寧に書くことが大切です。長々とした文章ではなく、簡潔に書くことを意識しましょう。

香典に添える手紙の文例

香典を郵送するときには、手紙を同封するのがマナーです。ここでは、手紙を書くときに注意したいポイントとケースごとの手紙の文例を紹介します。文例を参考にしながら、自分なりの言葉で気持ちを込めて書きましょう。

注意するポイント

手紙は季節の挨拶から始まるのが一般的ですが、香典に添える手紙に時候の挨拶は不要です。また、繰り返しをイメージさせる忌み言葉を使ってはいけません。例えば、「たびたび」「ますます」「再び」といった言葉はNGです。

薄墨を使用するというマナーは基本的に通夜や葬儀の場合で、三回忌で用いる筆記用具は濃墨で問題ないでしょう。

ケース別の文例

1. シンプルに伝えるケース

・三回忌の法要にあたり 故人の面影を偲びつつ あらためてご冥福をお祈りいたします

・三回忌にあたり 故人の数々のご遺徳を偲び 衷心より哀悼の意を表します

・〇〇〇様の優しい笑顔と楽しい日々を思い出します 故人の面影を偲びつつ あらためて心からご冥福をお祈り申し上げます

2. 丁寧に詫びるケース

○○○様の三周忌のご案内 ありがとうございました
参列させていただきたかったのですが 遠方にてかなわず 書中をもってお悔やみ申し上げます
仏前にお供えいただきたく 心ばかりではありますが ご香典を同封いたします
故人のご冥福を心からお祈り申し上げます

三回忌の香典の目安は?

香典の金額の目安は、故人との関係性によって異なります。近しい方ほど高い金額を包むのが一般的です。以下の表では、故人との関係性ごとの三回忌の香典の金額の目安をまとめました。

故人との関係性 金額の目安
1万円∼5万円
祖父母 1万円∼3万円
兄弟姉妹 1万円∼3万円
おじ・おば 1万円∼3万円
配偶者の親、祖父母、兄弟姉妹 1万円∼3万円
上司 1万円

ただし、香典の金額は会食の料理代も考慮して決めます。法要に参列せずに香典を郵送する場合、法要後の会食にも参加しないため、実際に参列するときより少なめでも問題ないでしょう。

なお、香典の金額は地域の慣習や親族の考え方で差があります。誰かに尋ねたり相談したりするのはマナー違反ではないため、周りの方や親戚に確認してもよいでしょう。また、4や9のつく数字や偶数の金額は避けるのがマナーです。

香典袋の選び方や包み方のマナー

香典を包む香典袋の選び方や包み方にもマナーがあります。直接お渡しできなくても、正しい作法で香典を贈ることで、故人や遺族に対する気持ちが伝わるでしょう。ここでは、香典袋の選び方やお金の入れ方について解説します。

金額に応じた香典袋を選ぶ

葬儀や法要で用いる香典袋の水引は、「繰り返さない」という意味のある結び切りです。水引の色は白黒や双銀が一般的ですが、関西地方では黄白を用いるなど地域差があります。

また、香典の金額によって種類が異なるため、注意しましょう。3,000円∼5,000円程度であれば、水引が印刷されているタイプでOKです。1万円~2万円の場合、白黒の水引をかけた香典袋を使用し、印刷タイプは避けます。3万円以上を包むときは、双銀のあわじ結びの水引の高級な香典袋を用意しましょう。

ただし、郵送する場合、水引をかけた香典袋や大きな香典袋は現金書留専用の封筒に入らないかもしれません。封筒に収めるのが難しいようであれば、金額にかかわらず、水引が印刷された香典袋を使用するとよいでしょう。

表書きは「御仏前」が一般的

三回忌で用いる香典袋は、表書きが「御仏前」「御佛前」「御供物料」「御供」と書いてあるものを選びましょう。

「御霊前」の香典袋は、まだ霊魂としてさまよっている通夜や葬儀で使用します。成仏した四十九日以降の法要では「御仏前」とするのが正しい作法です。迷ったときは「御香典」と書かれた香典袋を使うとよいでしょう。

また、仏教以外の表書きは、キリスト教は「御花料」「御霊前」、神道は「御榊料」「玉串料」です。故人が信仰していた宗教に合わせて選びましょう。

基本的には濃墨でOK

三回忌の香典袋には、濃墨を用いるのが一般的です。香典袋は薄墨というイメージがあるかもしれませんが、薄墨は通夜や葬儀で使用するもので、四十九日以降の法要ではあまり使いません。

ただし、三回忌までは薄墨を使うのがマナーという地域もあります。地域の慣習を確認して、ふさわしいほうを選びましょう。また、香典を郵送するときに使う現金書留の封筒へ記入する際は、一般的な濃さの筆記具を使って構いません。

香典袋の表側の水引の下には自分の名前をフルネームで書きます。さらに、中袋には包んだ金額や住所、氏名を忘れずに記入しましょう。

新札はNG?

香典には、新札ではなく旧札を使用するのがマナーといわれています。ただし、汚れや破れがひどいお札をお渡しするのも失礼にあたるため、使用感の少ない旧札を用意するのがベターです。

とはいえ、過剰に気にする必要はないでしょう。新札は準備していたようでタブーといわれますが、法要はあらかじめ日程が決まっている行事です。新札しか用意できなかった場合、折り目をつけてから香典袋に収めることをおすすめします。

お札はそろえて入れる

お札の入れ方には厳密なルールがあるわけではありませんが、一般的にはお札の裏面(肖像画がない面)が香典袋の表側に来るように入れるのがよいとされています。お悔やみの席なので「顔を伏せる」という意味が込められているためです。

また、お札の肖像画に関しては、地域によって上にする場合と下にする場合があります。いずれの場合も、お札の向きはそろえて入れましょう。

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まとめ

三回忌法要に参列できない場合、香典を郵送するのもひとつの方法です。普通郵便や宅配便で送るのは禁止されているため、現金書留で送りましょう。

現金書留専用の封筒には、香典袋に包んだ香典の他に、お詫びの手紙を添えるのがマナーです。包む金額は故人との関係性だけでなく、会食に参加しないことを考慮した上で決めるとよいでしょう。

郵送のマナー以外にも、香典袋の選び方や包み方などさまざまなマナーがあります。葬儀や法要に関して悩みがある方は「小さなお葬式」にご相談ください。経験豊富な専門スタッフが、24時間365日サポートします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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