仏教をはじめ、さまざまな宗教・宗派に属している方がいらっしゃいますが、その1つに創価学会があります。1930年に創立された「創価教育学体系」を前身に、日蓮大聖人の仏法を実践する創価学会は、今や日本におよそ800万世帯、世界各国にも会員がおり、お墓のスタイルやお墓参りに独特な方法があるのが特徴です。
今回は、創価学会のお墓に関する情報をまとめました。お墓の種類や納骨の流れ、お墓参りの方法などを理解し、マナーを守って故人を偲びましょう。
こんな人におすすめ
創価学会のお墓の特徴を知りたい人
創価学会のお墓にかかる費用を知りたい人
創価学会の納骨の流れを知りたい人
創価学会のお墓は大きく個別埋葬と20年保管の納骨堂、永久保管できる納骨堂の3種類があります。特徴を見ると、どの形式も「仏教の平等観」に基づいていることがわかるでしょう。
個別に納骨するお墓は、「墓地公園」という場所に密集しています。一般的な墓地を見てみると、お墓の形や色などは、ご家庭によって異なることが多いでしょう。しかし、墓地公園にあるお墓は、平等の精神から墓石の大きさがすべて同じ規格で統一されています。
墓地公園は全面芝生墓所で、使用する石も白みかげ石に限定されています。お墓は、厚めの台石の上に低くて幅の広い石が乗せられている、洋型に近い形状をしています。芝生の上に並ぶ同型の墓石は、美しさすら覚える光景でしょう。
個別のお墓を希望しない場合に選択されるのが、「長期収蔵型納骨堂」です。こちらは遺骨をロッカーのような納骨場所に収蔵し、焼香は礼拝堂で行われます。屋外にある個別のお墓は持ち主による手入れが必要な場合もありますが、長期収蔵型納骨堂は定期的なお手入れなどが不要です。
長期収蔵型納骨堂で保管できる期間は20年間となっており、20年が経過すると遺骨は「常楽納骨堂」へ移され、永久保管されます。
長期収蔵型納骨堂で20年にわたる保管が終了した遺骨は、「常楽納骨堂」に移されるきまりです。お墓参りは、常楽納骨堂のある墓地に向かって行います。常楽納骨堂には特徴があり、こちらに移動した遺骨は遺族が引き取ることも見ることもできません。遺骨を将来、手元に戻したいなどの希望がある場合には、墓地公園での納骨を検討することをおすすめします。
一般的な永代供養の合祀墓のようなスタイルをイメージすると、わかりやすいのではないでしょうか。
創価学会のお墓は、スタイルにより費用が異なります。3つのタイプのお墓の費用相場は、それぞれどのようになっているのでしょうか。ここからは3つのタイプのお墓の費用相場について紹介します。
墓地公園に個別のお墓を用意する場合、費用相場は100万円前後です。私たちが目にする一般的なお墓を建てる場合、費用は高いと200万円近くになることもあります。比較すると、創価学会のお墓は安価に建立できるといえるでしょう。
個別のお墓は持たずに長期収蔵型納骨堂に遺骨を収蔵する場合、費用相場は20万円~30万円程度です。場所によっては5万円~10万円ほどの寄付金だけで済む場合もあるため、長期収蔵型納骨堂への納骨を希望される方は、あらかじめ納骨の費用について細かく確認することをおすすめします。
常楽納骨堂に遺骨を移動する際にも、20万円~30万円ほど費用がかかります。長期収蔵型納骨堂よりも少し安いところも多い傾向です。一般的な合祀墓への納骨も30万円程度の費用がかかるので、同程度か、もしくはやや安価に納骨できることがわかります。
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ご家族が亡くなり、創価学会のお墓に納骨する際にはどういった手続きが必要なのでしょうか。ここからは納骨までの流れを解説します。
まずは納骨の予約を行います。納骨希望日の1週間前までに、納骨したい墓地公園や長期収蔵型納骨堂に連絡して予約をしましょう。遺骨埋葬許可証、ご遺骨、お墓を移動する場合には改葬許可証など、納骨の際に必要なものを予約時までには準備しておくと安心できるでしょう。
また、墓地公園を希望する場合は墓石の彫刻は2週間前までに依頼する必要があるので注意しましょう。1週間前までとされていますが、希望通りの日時に納骨できない可能性もあるため、早めの連絡を心がけましょう。
納骨当日は、必要書類を持って受付窓口で手続きを行います。各墓地には管理事務所が設けられていますので、そこで納骨のための書類確認や必要事項の記入をしましょう。納骨当日は法要など時間を要する事柄があるため、時間には余裕を持っていくことをおすすめします。
手続きが終わったら石材受付に行き遺骨の受付をしてもらった後、礼拝堂に移動し法要を行います。法要はおよそ20分ほどです。故人の遺骨とお別れする前の貴重な時間ですので、心を込めて礼拝を行いましょう。
法要が終わると、ご遺族や参列者の手で納骨を行います。墓地公園の場合は墓石の下へ、長期収蔵型納骨堂の場合はロッカー式の収蔵庫のなかへ遺骨を納めましょう。納骨スタイルは宗派により異なる部分があり、納骨スペースであるカロートに直接遺骨を入れる場合もありますが、創価学会の納骨は骨壺のままとなります。
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無事納骨が終わったら、その後はお墓参りで故人の魂を供養します。創価学会のお墓参りの特徴は、大きく2つに分けられます。
一般的には定期的に実施することも多いお墓参りですが、創価学会にはお墓参りをするという習慣があまりありません。また、創価学会では「常彼岸」という思想があるため、お盆やお彼岸といった特別なお墓参りの期間を設けていないのも、特徴の1つです。
お墓参りにあまり行かない代わりに、創価学会の方々は自宅にあるご本尊の前で読経をします。故人を供養するという意味はもちろん、日々の読経で徳を積むことで、亡くなった後、成仏できるというのが創価学会の思想となります。
お墓参りの習慣があまりないとはいえ、お墓参りには遺族もいます。お墓へのお供え物に特にきまりがないのも、創価学会のお墓参りの特徴です。
ご本尊へのお供えに関しては、仏壇にお供えする樒(しきみ)というきまりがあります。しかし、お墓へのお供えは故人の好物やお気に入りのお花など、ご遺族が自由に選ぶことが可能です。お墓参りの頻度や気候などを考慮しながら、お供え物を選ぶとよいでしょう。
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創価学会のお墓は3種類で、どれも一般的なお墓とは異なります。墓地公園は個々での供養、長期収蔵型納骨堂や常楽納骨堂は多くの方を一緒に供養するもので、どのスタイルも私たちの知るお墓よりも費用が安いのが特徴です。お墓参りにも独特なスタイルがあり、宗派による違いを知ることができるでしょう。
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御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。