メニューや金額、流れは?一周忌の会食について詳しく解説!

メニューや金額、流れは?一周忌の会食について詳しく解説!

故人を弔う法事のひとつに「一周忌」があります。中でも故人の命日から1年後に執り行われる一周忌は特に重要とされており、集まる方々の思いも強いことでしょう。

一周忌では、僧侶による読経や焼香などの後、会食が行われることが一般的ですが、会食に関して詳しく分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、一周忌の会食について解説します。基礎知識に加え、メニューや当日の流れ、金額の目安についても詳しくまとめました。

こんな人におすすめ

一周忌の会食を控えている人

一周忌の会食について詳しく知りたい人

一周忌の会食の流れが知りたい人

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基礎知識|一周忌の会食とは

年忌法要の中でも重要度が高いと位置付けられる一周忌では、法要の後に会食をするのが一般的です。まずは、一周忌の際に会食する意味や基本的な考え方について理解を深めましょう。

会食は故人をしのび集まった方に感謝を伝える場

一周忌を含む法事・法要の際の会食は、「お斎(おとき)」と言うのが正式です。「斎」の字には「つつしむ」という意味があります。

一説では、正午を過ぎて出家者は食事をしない(食事をつつしむ)という古来のインドの戒律が、長い歴史の中で変遷して、現在のような法要の後に食事を振る舞うお斎の風習につながっているとされています。

現在のお斎(会食の場)には、集まった方々に感謝を伝えるという意味合いもあります。故人をしのんで集まってくれた方々と悲しみを分かち合うとともに、今一度感謝を伝える場を設けるという趣旨が、一周忌の会食にはあるといえるでしょう。

会食は必須ではない

会食は、法事において僧侶に食事を振る舞ったり集まった方々に感謝を伝えたりするために設けられることが一般的なものの、必須ではありません。

施主が「小さな法事にしたい」と考えていたり、そもそも集まる方が少なかったりして、会食の場を設ける必要がないと感じた場合は、無理に設定する必要はないでしょう。

故人の遺志や施主、そして集まる方々の希望によっても状況は異なります。そのため、会食の場を設けるかは、周囲の方とも相談の上決定するとよいでしょう。また、会食はせず、お弁当などを配るという方法もあります。状況に応じて柔軟な対応もできると認識しておきましょう。

会場は状況によりさまざま

僧侶を自宅に呼び読経を行う場合は、そのまま自宅で会食も行うこともできます。しかし、自宅の広さや準備の手間などを考慮し、飲食店に移動して会食することも可能です。

一周忌を葬儀場のセレモニーホールやお寺で行った場合は、同じ場所で会食の席を設けるケースもあるでしょう。いずれにしろ、会食を考えている場合は早めに関係者へ相談し、手配をしておくことをおすすめします。

余裕をもって会食の時間を確保するのが理想的

会食にかける時間は余裕をもって設定しておくことが理想的です。人数や料理の内容にもよりますが、2時間程度かかることも予想し、時間を確保しておきましょう。

故人の思い出話や、集まった方々の近況報告に花が咲くことも考えられます。会場やお店を借りて会食を行う場合は、時間が延びても大丈夫か、集まる方々は帰りの時間が問題ないかなど、事前に確認をした上でスケジュールを立てられると安心です。

一周忌の会食|メニューに決まりはある?

葬儀や法事・法要における食事では「肉を出してはいけない(精進料理にする必要がある)」「メニューに気を遣わなくてはいけない」というイメージが強いかもしれません。ここからは、一周忌の会食のメニューに焦点を当てて解説します。

近年は明確な決まりがなくなりつつある

一周忌をはじめとする法事の食事は「肉がタブー」の、いわゆる「精進料理」のイメージをもつ方もいるでしょう。確かに一昔前の葬儀や法事における食事メニューでは、動物を食材にしない精進料理が一般的でした。

しかし、この決まりは近年あまり重視されない傾向にあります。一周忌の会食においても、肉や魚を含む料理を提供することも増えてきました。特に子どもが参列する場合は、精進料理よりも、ある程度肉が含まれた料理が出るほうが喜ばれることも多いでしょう。

お酒に関しても「不謹慎なのでは」と考える方もいるかもしれませんが、お酒を振る舞うことについて厳格な決まりはありません。仏教や神道において、お酒は「けがれ(気枯れ)を遠ざける」という考え方もあるとされます。

しかし、地域や価値観によっても見解が異なることもあるため、お寺や会食会場の関係者をはじめ、周囲の方とも相談して決定することがおすすめです。

避けたほうがよい食材もある

近年の法事における会食のメニューは精進料理にとらわれない傾向ではあるものの、避けたほうがよい食材もあります。以下は、避けたほうがよい食材や料理の一例です。

・伊勢エビやタイ
「お祝い事」というイメージがあるため、故人をしのぶ葬儀や法事・法要には向きません。

・紅白になるような色使い、金箔の使用
「お祝い事」「慶事」を強く連想させるため、使用しないようにしましょう。

一周忌の会食|当日の流れ

ここからは、会食をする場合の流れについて紹介します。法事における施主の振る舞い方について、慣れている、熟知しているという方は少ないのではないでしょうか。いざというときに慌てないように前もって流れを把握しておきましょう。

1. 読経が終わってから会食を開始するまで

僧侶による読経や参列者の焼香などが済んだ後、速やかに会食の準備に移ります。まずは、これから会食に移る旨を参列者の方に伝えましょう。その場で行う場合は部屋への誘導や会場の準備について、別の場所で執り行う場合は、移動する旨をアナウンスします。

会食の場における席次は、僧侶が上座に座ることが一般的であると認識しておきましょう。なお、葬儀や法事における上座とは「もっとも故人に近い(位牌や遺影に近い)席」のことです。

上座は僧侶、施主は僧侶の隣に座ります。できれば、参列者の様子が分かる位置にすることが理想的でしょう。次に親族以外の参列者から順に座ります。親族はもっとも僧侶から遠いところ、つまり下座に座りましょう。施主の後に近しい親族から座るのではない点に、注意が必要です。

親族以外の方が座る順番に関しては特に決まりはありません。参列者の関係性にも考慮し、事前に席次を決めておくとスムーズでしょう。

2. 着席から食事開始

全員の着席が完了した後は、施主から挨拶をし、会食を開始する流れが一般的です。挨拶は「集まっていただいたお礼」「無事に一周忌を執り行うことができた」「故人も喜んでいることと思う」というような内容を含めば問題ないでしょう。忌み言葉を避けた、簡潔な挨拶文を事前に作っておくと良いでしょう。

続いてそれぞれのグラスや杯を持ちますが、「乾杯」とは言わず「献杯(けんぱい)」と言います。

「乾杯」という言葉にはお祝いの意味があったり、幸運や健康を祈る意味があったりするため法事にはふさわしくありません。「献杯」は弔事の際に使い、故人や先祖を追悼する意味合いをもちます。

また、献杯の際は、乾杯のように大きな声は出さないことも押さえておきましょう。控えめの声で「献杯」と声を掛け合うのみにとどめます。

グラスも乾杯と違い、他人と合わせることはありません。自分の胸の前あたりでそっと差し出したのちに、グラスや杯に口を付けるようにしましょう。

3. 食事終了から解散・帰宅

会食終了の予定時刻になるタイミングを見計らって、施主が終了の挨拶をします。参列へのお礼や感謝に触れていれば、短い内容であっても構いません。

参列者が会場を後にする際に、集まった方々に返礼品を渡しましょう。ひとりひとり手渡しをすることが難しい場合は、それぞれの会食の席に置いておくこともできます。状況に応じて柔軟に対応できる準備を整えておきましょう。

一周忌の会食|予算の目安は?

会食にかかる費用は、参列者の人数や飲食店、選ぶメニューといった複数の要素によっても変わります。予算と照らし合わせ、周囲の方とも相談ながら調整して決定するとスムーズです。ここからは、会食の予算の目安について紹介します。

一般的には1人あたり3,000円~1万円程度が目安

予算は3,000円から1万円程度がひとつの目安です。利用する飲食店などによっても異なりますが、5,000円~7,000円の幅に収めると、食事内容も質素ではなく、品数や量も満足感を得やすいメニューとなるでしょう。

実際にメニューを確認する、不明な点は尋ねておくなどリサーチをして決定できると、当日に「予想外……」という事態を防げるでしょう。

値段によって変わるのは品数とは限らない

予算には下限から上限まで幅があります。3,000円と1万円ではメニューの数に違いがあることが一般的なものの、高い値段になるほど品数が増える訳ではありません。あくまで傾向ですが、品数ではなく「材料の質」によって値段が変わることもあると認識しておきましょう。

参列者が高齢の方が多いのか、若い方が多いのかといった要素によっても、好まれる料理やボリュームは変わります。事前に金額ごとのメニューを確認して、参列者の傾向も考慮しながら状況に合った料理を選択するように心掛けましょう。

予算を伝えるとそれに応じて料理を作ってくれることも

法事用の料理を提供する企業や飲食店の中には、細かな予算に応じて料理を作るサービスを実施していることもあります。検討した飲食店のメニューが好みの内容ではない、使ってほしくない食材があるなどの場合は、利用することもひとつの選択しかもしれません。

利用する際は、打ち合わせに時間がかかることも予想し、早めにリサーチを進めて余裕のあるスケジュールを立ててられると安心です。

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まとめ

一周忌における会食は、故人をしのぶとともに、参列者へお礼の気持ちを伝える意味もあります。施主となる一周忌は人生において何回も訪れるものではなく、準備の際に迷うことも多いかもしれません。

メニューや予算などは周りの方とも相談をし、滞りなく一周忌が行えるように手配をしておきましょう。

一周忌の準備をするにあたって、お困りの場合はぜひ「小さなお葬式」までお気軽にお問い合わせください。弔事の知識を身に付けたプロがサポートさせていただきます。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
「小さなお葬式のコラム」では、合計2000記事以上を管理。
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