四十九日法要の会食における挨拶はどうすればよい?文例や注意点を解説

四十九日法要の会食における挨拶はどうすればよい?文例や注意点を解説

四十九日法要でどのような挨拶をすればいいかわからないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。四十九日法要では進行に応じてさまざまなタイミングで挨拶をします。参列していただいた多くの方に感謝を伝えるため、お礼の意味を込めて丁寧に挨拶することが大切です。

そこでこの記事では、会食の前後、法要の始めと直後の挨拶例と注意点についてご紹介します。気をつけたいポイントも解説しているので、落ち着いて挨拶ができるようになります。ぜひ最後までお読みください。

こんな人におすすめ

四十九日法要に参列予定の人

四十九日法要の会食で挨拶する予定の人

挨拶時のポイントを知りたい人

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四十九日法要の会食前に行う挨拶例とその注意点とは?

仏教では亡くなった日から七日ごとに法要があります。ほとんどは身内だけで行いますが、四十九日法要は親族や友人、知人が参列します。

僧侶による読経のあとには会食もあり、その前後で挨拶が必要になります。ここでは、会食前に行う挨拶の例と注意点についてまとめました。

挨拶の例について

本日はご多忙の中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。みなさまのおかげで無事に終えることができ、感謝申し上げます。

こちらに精進落としの膳を用意しております。〇〇(故人)との思い出話などをご談笑いただきながら、ごゆっくりとお過ごしいただければ幸いです。

それでは○○様(献杯を依頼した方の名前)、献杯(けんぱい)のご挨拶をよろしくお願いいたします。

注意点について

時間:約1分半が理想です。

タイミング:会食の場で全員の着席を確認したあとに挨拶をしましょう。

構成:「1.お礼」「2.くつろいでほしいと伝える」「3.献杯者の紹介とお礼」「4. 食事の合図」

挨拶の心得と注意点:「くつろいでほしいことを伝える」「だらだらと長く話さない」「献杯者の紹介をテンポよく行う」

オリジナリティを入れるコツ:「お斎(おとき)」「ご交誼(こうぎ)」といった難しい単語は避け、誰にでも伝わるわかりやすい言葉を選ぶと親しみを感じてもらえます。

四十九日法要の会食後に行う挨拶例とその注意点とは?

お食事とともにお酒を飲む方も多く、会食後は大きな声で会話をしている方もいらっしゃるでしょう。

そのため、会食の場にいるみなさまに聞こえるように、大きな声で丁寧に挨拶をします。挨拶のポイントは、会食の終了を伝えることと重ねてお礼をすることです。会食後の挨拶の例と注意点をご覧いただき、ぜひ参考にしてください。

挨拶の例について

本日はお忙しい中、最後までお付き合いくださいまして心より感謝申し上げます。お話は尽きませんが、これ以上引き止めてしまうのもご迷惑かと思いますので、ここでお開きとさせていただきます。

また、おもてなしが十分に行き届かなかったことをお許しください。

どうかこれからも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。心ばかりのものを用意いたしましたので、どうぞ忘れ物のないようにお気をつけてお持ちお帰りください。

本日はありがとうございました。

注意点について

時間:1分半から2分以内が理想です。

タイミング:会食時間は2時間~3時間ほどが目安ですが、終了時間が近づいたら挨拶をしましょう。

構成:「1.最後までお付き合いいただいたことへの感謝」「2.お開きの合図」「3.行き届いていない部分をお詫び」「4.今後も変わらずお付き合いをお願いする」「5.引き出物をお持ち帰りいただくようにお願いする」「6.あらためて感謝」

挨拶の心得と注意点:「だらだらと長く話さない」「来ていただいた方へのお礼をする」

オリジナリティを入れるコツ:今後のお付き合いをお願いする際に、「頑張っていくので見守ってください」と決意の言葉を一言添えるのもよいでしょう。

法要を始める際の挨拶例とその注意点とは?

会食の前には四十九日法要があります。その前後にも挨拶をしますが、手短で構いません

ただし、感謝の気持ちが伝わるように丁寧に挨拶をすることが大切です。まずは、法要を始める際の挨拶の例と注意点を見ていきましょう。

挨拶の例について

本日は、みなさまお忙しい中大勢の方にご列席いただきまして、ありがとうございます。これより○○(故人)の四十九日法要を始めさせていただきたいと思います。ご住職(または○○住職)、よろしくお願いいたします。

※「○○(故人)」の部分は戒名法名、または俗名です。どのように紹介すればよいかは、お坊さんに確認しましょう。

注意点について

時間:1分以内で手短に済ませます。

タイミング:全員が揃い着席したら挨拶をします。

構成:「1.来ていただいたことへの感謝」「2.四十九日法要を始める」「3.お坊さんに開始をお願いする」

挨拶の心得と注意点:「来ていただいたことへの感謝は冒頭で伝える」「お坊さんはこの挨拶が開始の合図と認識しているため、必ず『それではご住職、よろしくお願いいたします』とつなげる」

オリジナリティを入れるコツ:始まりの挨拶は手短に済ませることが大切なので、オリジナリティは必要ありません。

法要直後の挨拶例とその注意点とは?(会食がない場合)

法要終了後、会食がない場合はこのタイミングでお開きになります。そのため、挨拶は少し長めになるかもしれません。感謝の気持ちが伝わるように言葉を選んで、丁寧に挨拶をしましょう。ここでは、法要直後の挨拶の例と注意点をご紹介します。

挨拶の例について

本日はご多忙にもかかわらず、亡き母のためにお集まりいただきましてありがとうございます。おかげさまで、無事に四十九日法要を行うことができました。

みなさまからあたたかいお心遣いをいただき、お礼申し上げます。正直に申しますと、私は母のいない生活に慣れず寂しさが募っております。

しかし、みなさまから多くの慰めの言葉をいただきまして、今日より気持ちを切り替えていく決意ができました。これからは家族で力を合わせてしっかりと生きてまいります。

本来であれば精進落としの席をもうけるところ、その用意がなく申し訳ございません。ささやかですが心ばかりのものを用意しましたので、お帰りの際に忘れ物のないようどうぞお持ち帰りください。

また、おもてなしが十分に行き届かなかったことをお許しください。どうぞこれからも変わらぬお付き合いのほどを、お願い申し上げます。

それでは、足元に気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。

注意点について

時間:2分半~3分が理想です。

タイミング:お坊さんの退席後に挨拶をします。

構成:「1.重ねて、多忙な中で来ていただいたことへの感謝」「2.無事に四十九日法要を終えたことへの感謝」「3.施主としての気持ち」「4.会食がないことに対するお詫び」「5.引き出物を持ち帰っていたくようにお願いする」「6.不行き届きがあったことへのお詫び」「7.あらためて最後に感謝」

挨拶の心得と注意点:「感謝は何度伝えても問題ないので、始めと最後には必ずお礼をする」「会食がないことをお詫びすることが重要」

オリジナリティを入れるコツ:故人がいない生活に対しての気持ちや寂しさを正直に表現し、周りの方の慰めの言葉が助けになっていると感謝の気持ちを伝えるとよいでしょう。

法要直後の挨拶例とその注意点とは?(会食がある場合)

法要後に会食を用意している場合、挨拶の中で列席いただいたことに対するお礼と会食の案内を伝えます。

法要の儀式自体は終わりになるので、感謝の思いを込めた少し長めの挨拶をしましょう。これからご紹介する挨拶礼と注意点をご覧いただき、ぜひ参考にしてください。

挨拶の例について

本日はご多用の中、亡き母のためにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。おかげさまで、無事に四十九日法要を行うことができました。

みなさまからあたたかいお心遣いをいただいたことも、重ねてお礼を申しあげます。母もきっと安心してくれていることと思います。どうぞ今後とも、故人の生前と変わらぬお付き合いのほどをよろしくお願い申し上げます。

本日は精進落としの膳を用意いたしました。お時間の許す限り、どうぞおくつろぎいただき、ごゆっくりなさってください。

これにて、お帰りとなる方につきましては心ばかりのものをご用意しておりますので、どうぞお持ち帰りくださいますようお願い申し上げます。

また、おもてなしが十分に行き届かなかったことをお許しください。本日は誠にありがとうございました。

注意点について

時間:2分~2分半が理想です。

タイミング:お坊さんの退席後に挨拶をします。

構成:「1.列席していただいたことへのお礼」「2.無事に四十九日法要を終えたことへの感謝」「3.列席者からいただいた気遣いへの感謝」「4.施主の気持ちや故人も安心しているということを伝える」「5.会食の案内」「6.参加者にはゆっくりしていただくように伝える」「7.参加しない方には引き出物を持ち帰っていただくように伝える」「8.感謝の言葉で締める」

挨拶の心得と注意点:「法要の儀は終わりなので、長くなってもしっかりと気持ちや感謝を伝える」「お礼と会食の案内を確実に伝える」「会食に参加しない人への配慮も忘れず、丁寧なお礼を伝える」

オリジナリティを入れるコツ:「無事に終わり故人も安心していると思います」と一言添えるとよいでしょう。

挨拶の際に気を付けるポイントとは?

法要の際は大勢の方の前で挨拶をするため、事前に練習しても緊張して忘れてしまうことがあるかもしれません。話す内容を紙に書いておけば安心ですが、メモを読み上げるのはマナー違反ではないかと不安に思う方もいるでしょう。

ここでは、メモを読み上げても問題ないかという疑問と乾杯の際に言うべきではない言葉について解説します。

話す文章は紙に書いておいたものを読み上げて良いかについて

四十九日法要では挨拶をする場面が多く、またそれぞれ内容も異なるため、メモを用意せずに全てを完璧に話すことは難しいでしょう。

そのため、事前に話す文章を書いておいたメモを読み上げるのはマナー違反ではありません。

挨拶では集まっていただいた方に対して感謝の気持ちをはじめ、伝えたい内容がたくさんあります。緊張で頭が真っ白になり、お礼すら言えなくなるほうが問題です。メモを見ながらでも伝えるべき内容をきちんと伝えることを優先しましょう。

乾杯時に言うべきではない言葉について

「乾杯(かんぱい)」はお祝いの席の言葉なので、四十九日法要の際には使いません。その代わりに「献杯(けんぱい)」といいます。食事の前に献杯しますが、献杯は故人をしのぶために静かに行うので注意しましょう。

また、施主ではなく列席者の中から代表してひとりの方に献杯の音頭を取っていただくことがあります。その際には、代表者の紹介を含めた挨拶をしましょう。

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まとめ

四十九日法要ではさまざまなタイミングで挨拶を行います。どのような場面でも、お忙しい中集まっていただいた方に対して感謝の気持ちが届くように丁寧な挨拶を心掛けましょう。

必要以上に長くならないよう気をつけたほうがいいですが、伝えるべきことを優先して構いません。

感謝の気持ちがしっかりと伝わるように、挨拶の内容を書いた紙を用意し、手元のメモを見ながら読み上げるのもよいでしょう。挨拶について不安があれば、小さなお葬式へお気軽にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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