初盆と一周忌はどちらを優先するべき?一緒に行うのはNGなのか詳しく解説

初盆と一周忌はどちらを優先するべき?一緒に行うのはNGなのか詳しく解説

初盆と一周忌が重なってしまった場合、どちらを優先するべきなのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、初盆と一周忌が重なったときの対応方法や、同時に行う際に知っておきたいマナーについて解説します。お布施や香典をはじめ、お返しや案内状についても紹介していますので、参考にしてみてください。

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こんな人におすすめ

初盆と一周忌が同時期に訪れる方

初盆と一周忌法要を同時に行いたい方

初盆と一周忌法要を同時に行う際の香典やお布施について知りたい方

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「初盆」と「一周忌」とは?いつ行うもの?

初盆と一周忌はどちらも故人を偲び供養するための大切な法要です。本来は別々で行われる法要ですが、亡くなった日によっては重なってしまう場合もあるでしょう。

まずは、初盆と一周忌の意味や時期について解説します。

初盆の意味と時期

「初盆(はつぼん・ういぼん)」とは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことです。地域によっては「新盆(にいぼん)」と呼ばれることもあります。

初盆は、故人が初めて里帰りするお盆なので、法要や会食など手厚い供養を行うのが一般的です。初盆を行う時期は8月中旬であることが多いですが、地域によっては7月に行うこともあります。

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一周忌の意味と時期

一周忌とは、故人が亡くなってから1年が経った命日のことを指します。一周忌は、喪が明ける節目でもありますので、数ある年忌法要の中でも特に重要な法要です。

一周忌法要は1年後の命日に行いますが、参列者の都合によっては命日当日に法要を行えない場合があります。その場合は、日程を前倒しにして法要を行いましょう。

一周忌に限らず、命日に行うことのできない法要は命日よりも前倒しで実施します。先送りにしてはいけないとされている点に注意しましょう。

初盆と一周忌が近い場合は一周忌を優先するのが一般的

故人の命日が7月や8月の場合は、翌年に初盆と一周忌が重なったり近くなったりすることがあるでしょう。時期が近くなる場合は一周忌を優先するのが一般的です。

初盆は故人を含めたすべての先祖のために行われる法要です。一方で、一周忌は前年に亡くなった故人のみを供養する法要であり、最初の年忌法要であることから重視されています。

初盆と一周忌が近い場合一緒に行っても問題なし

本来、初盆と一周忌法要は別々に行うことが理想的です。しかしながら、親族が短期間に何度も集まることが難しかったり、僧侶の都合がつかなかったりした場合は、2つの法要を同時に行っても問題ありません。状況に応じてきめるとよいでしょう。

初盆と一周忌を一緒に行う場合のお布施はどうすればいい?

法要を行う際は、読経のお礼として僧侶にお布施を渡します。初盆と一周忌法要を同時に行うことにした場合、お布施はどのようにすればよいのでしょうか。

お布施は別々で用意するべきなのか、費用目安はどのくらいなのかなどお布施の疑問について解説します。

初盆と一周忌のお布施はそれぞれ別々に用意する

初盆と一周忌を同時に行う際のお布施は別々に用意することが一般的です。同時に行うといっても、午前中に一周忌法要、午後に初盆というように、それぞれの法要を同日に分けて行うケースが多いでしょう。

お布施は供養してもらったお礼として僧侶に渡す金銭なので、2つの法要を同時に行うときでも法要ごとにお布施を包む必要があります。

初盆のお布施の費用目安

お布施は、読経や戒名授与など故人を供養してもらったことへの謝礼として僧侶に渡す金銭です。金額は「お気持ち」でといわれることが多く、明確な金額設定はありません。

とはいえ、ある程度の目安はあります。初盆のお布施の場合は30,000円~50,000円程度が目安となるでしょう。
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一周忌のお布施の費用目安

一周忌のお布施も金額にきまりはありませんが、目安となる金額は四十九日法要と同等の30,000円~50,000円ほどです。

ただし、地域や法要の規模によって目安は異なる場合があります。金額に悩む場合は、詳しい方に事前に聞いておくと安心です。

初盆と一周忌を同時に行う場合の香典はどうすればいい?

初盆と一周忌を同時に行う法要に参列する場合の香典はどのように包めばよいのでしょうか。この場合の香典は1回分を用意すれば問題ありません。

一般的な香典の相場は、5,000円~10,000円です。法要後に会食がある場合は、食事代を上乗せした金額を包んだ方がよいでしょう。

初盆と一周忌を一緒にする場合のお返しの予算

法要に参加してくれた方から香典をいただいた場合は、お返しを用意する必要があります。香典返しの予算は、3,000円~5,000円程度であることが一般的です。

ただし、初盆と一周忌を同時に行った場合は、通常よりも多めに香典をいただくことがあるかもしれません。その場合は、相場より少し高めの金額のお返しを贈りましょう。

初盆と一周忌を同時に行う際の案内状の書き方

初盆と一周忌を同時に行う場合は、案内状を出して法要の詳しい内容について知らせましょう。

案内状には日時と場所、会食の有無について記載します。作成する際には書き方のマナーや注意点がありますので、確認しておきましょう。

書き始めと書き終わりのマナー

案内状は、「頭語」から始まり「結語」で終わる書き方が一般的です。頭語と結語は必ずしも記載しなければならないものではありませんが、記載することでより丁寧な印象になるでしょう。

なかでも、「拝啓・敬具」「謹啓・謹言」の組み合わせがよく使われています。頭語と結語には対応関係があるので、誤った組み合わせを使用しないように注意が必要です。

縦書きで記載する

法要の案内状は往復ハガキで作成することが多いので、無地のハガキに縦書きで記載しましょう。

日頃目にする文書は横書きであることが多いですが、儀礼的な場面では縦書きの文章が用いられます。そのため、パソコンを使用して案内状を作成する場合も、縦書きモードで作成しましょう。

忌み言葉は使用しない

弔事や法事では、忌み言葉の使用を避けるのがマナーとされています。そのため、初盆や一周忌などの法事の案内状においても使わないようにしましょう。

忌み言葉には、不幸が繰り返されることを連想させる「くれぐれも」「いよいよ」などの重ね言葉があります。ほかにも「迷う」「浮かばれない」などの表現も縁起の悪い忌み言葉にあたるため、注意しましょう。

句読点は使用しない

法事の案内状では、句読点を使用しないという特徴があります。通常は句読点を使って文章に区切りをつけますが、法事においては「滞りなく行われるように」という意味を込めて文中に句読点を使用しません。毛筆で手紙を書いていた時代には、句読点がなかったからという説もあります。区切りをつけたいところには、1字分スペースを空けましょう

先頭行にスペースを空けない

縦書きの手紙は、段落の最初にスペースを入れる「字下げ」を行うのが一般的ですが、法事の案内状では1字下げる必要はありません。

字下げをしない理由も、句読点と同じく古くからの習慣という説が有力です。現代においては、形式的な挨拶状や案内状の文章では字下げをしないことがルールとして定着していることを覚えておきましょう。

初盆と一周忌を同時に行う際の案内状の例文

初盆と一周忌を同時に行うことをお知らせする案内状の例文を紹介します。

拝啓 〇〇の候 皆様方におかれましてはご清祥のことと拝察いたします
このたび 故〇〇の一周忌並びに初盆供養を営むことになりました
つきましてはご多忙中誠に恐れ入りますが ご参列を賜りたくお願い申し上げます 敬具


日時 令和○年○月○日(○曜日) 午前○時より
会場 コミュニティホール絆
住所 神奈川県鎌倉市御成町○-○
電話番号 ○○○○(○○)○○○○
なお法要後は会食の席をご用意しております
                                       以上
令和○年○月○日
                            神奈川県鎌倉市上町屋○-○

                                  施主 ○○○○
返信はがきにて○月○日までにご参会有無のご連絡をいただきたくお願い申し上げます

案内状には、日時や場所、出欠の返信依頼も忘れず記載しましょう。

案内状は往復はがきで送るのがおすすめ

案内状は法要を知らせるだけでなく、参列者の人数を把握する役割もあります。法要後に会食を行う場合は、料理の手配数にも影響するので事前に出席人数を把握しておくようにしましょう。

往復はがきは出欠の確認がしやすいので、案内状として使用するのにおすすめです。往復はがきを使用しない場合は、切手を貼った返信用封筒を同封して送付するのがマナーです。
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初盆と一周忌を一緒に行う際の服装のマナー

初盆や一周忌法要には喪服で参加するのがマナーです。とはいえ、喪服にもさまざまな種類があるのでどれを選べばよいかわからない場合もあるでしょう。

ここからは、喪主と参列者に分けて法要における服装のマナーを紹介します。

喪主の場合

初盆や一周忌に限らず、法要では喪服を着用することがマナーとされています。喪服には格式があり、「正喪服」「準喪服」「略喪服」があります。喪主の場合は、正喪服か準喪服を着用するのが一般的です。

正喪服は喪主と三親等までの親族が着用する喪服とされていますが、近年では喪主であっても準喪服を着用する方が増えてきています。

参列者の場合

参列者は、準喪服もしくは略喪服を着用します。親族以外の参列者が、格式の高い正喪服を着用することはマナー違反なので注意しましょう。

男性の場合はブラックスーツやダークスーツ、女性の場合はブラックフォーマルや暗い色のワンピースなどが適しています。アクセサリーや時計など、貴金属の着用は避けましょう。

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まとめ

初盆と一周忌の時期が近くなる場合や重なってしまう場合は、一周忌を優先させることが一般的です。しかしながら、参列者の都合や負担を考えて、2つの法要を同日に行うケースも増えています。

初盆と一周忌を同時に行う際は、案内状を作成して参列者にお知らせしましょう。お布施や香典返しの予算など、必要な経費についても把握しておくことも大切です。

小さなお葬式では葬儀にかかわるお悩みだけでなく、法要のマナーや疑問についても専門スタッフがお答えいたします。お困りの際は、お気軽にご相談ください。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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