「宇宙葬」と聞くと、まるで映画などのフィクションの世界の話と感じる方もいるかも知れません。

しかし海外では実際に数年前から行われ、人気が高まっている埋葬方法です。日本でも少しずつテレビやインターネットなどで取り上げられるようになり、注目されています。

今回はそんな宇宙葬について、実際にどのような手順・方法で行われるのか、費用はどれぐらい必要となるのかなどをご紹介します。

こんな人におすすめ

宇宙葬に興味がある方

宇宙葬の流れや申し込み方法を知りたい方

宇宙葬の費用について知りたい方

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遺灰の姿で宇宙へ旅立つ

宇宙葬では、遺灰の一部を人工衛星に乗せて打ち上げます。一般的にはひとりずつではなく、10名~100名程度の希望者を募り、同時に打ち上げることになります。

遺灰は各自個別にカプセルへ入れるため、ほかの方の遺灰と混ざることはありません。打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に乗り、数カ月から数年後に地球に再突入します。

この際、人工衛星は全て燃え尽きるため、宇宙ゴミ(※)となることはありません。

※衛星打ち上げなどの際に発生した部品や機体が、衛星軌道上を周回し続けるごみのこと。回収が難しく現在4,500トンの宇宙ゴミが浮遊しているとされる。

世界で初めて宇宙葬を行った人物とは

世界で初めて宇宙葬を行ったのは、スタートレックの生みの親であるジーン・ロッデンベリーです。ペガサスロケットに乗せられ、1997年4月21日に打ち上げられました。

この他、著名人ではシュメーカー・レヴィ第9彗星を発見したユージン・シュメーカーや、冥王星の発見者であるクライド・トンボーなどが宇宙葬にされています。前者は月探査機であるルナ・プロスペクターに、後者は冥王星探査機であるニュー・ホライズンズに搭載されました。

これらはそれぞれ他惑星への宇宙葬、外宇宙への宇宙葬の初めての例です。

一般人のこれまでの利用者数

これまでの利用者は少なくとも100人以上はいるとされています。

これらはほとんどがアメリカで行われているもので宇宙葬の先進国と言えるでしょう。最近では国内に、アメリカの宇宙葬会社と提携する会社が出てきているため、日本でも利用者の募集が行われています。

エリジウムスペースという会社では、2013年秋から日本人利用者を募集しており、2年以内に2000人程度の利用者獲得を目指しているようです。

宇宙葬の費用と提供サービス

宇宙葬の費用についてですが、共同とはいえ人工衛星を打ち上げるのですから、高額なイメージを持たれるのではないでしょうか。

ここでは日本でも宇宙葬サービスを提供している会社を例にご紹介したいと思います。

エリジウムスペース社

エリジウムスペースの場合、1,990ドルでサービスを提供しています。

日本円にしておよそ20万円で、ロケットに乗れることを考えれば格安といえる価格ではないでしょうか。エリジウムスペースの人工衛星は10センチ四方の小型衛星で、これに遺灰が入っているカプセルを詰めて打ち上げます。小型衛星業界にさえも低価格化が進んでいるようで、このように格安でサービスを提供できるのです。

また、エリジウムスペースでは専用のアプリの配信を行っていて、これで人工衛星の現在の位置を確認することができます。

セレスティス社

セレスティス社のサービスは、日本の「銀河ステージ」が正規代理店として提供しています。最も安価である宇宙飛行プラン(ロケットでの打ち上げ)で45万円から、人工衛星プランで95万円からで、決して安くはありません。

セレティス社の特徴は、非常に様々なプランから選択できるところです。セレスティス社はカプセルの大きさを4段階から選ぶことができ、月面まで運んでくれる月旅行プランや外宇宙へと向かう宇宙探検プランなどの特徴的なプランが用意されています。

宇宙葬の手順

宇宙葬を行う場合、おおよそ以下のような手順となります。
1. 申込み後、代金の支払い
宇宙葬の申込みをし、代金の支払いを行います。アメリカの会社を利用する場合、クレジットカードでの支払いが基本になります。
どのようなカードが利用できるのかを確認しておきましょう。

2. 届いたカプセルに遺灰を入れて返送
代金の支払いが完了すると、遺灰を入れるカプセルが送られてきます。カプセルに規定された量の遺灰を入れて返送します。

3. ロケットによる打ち上げ
カプセルを送り返したあとは、打ち上げ予定日を待ちます。
打ち上げはアメリカで行われますが、現地でのセレモニーに参加することもできますし、その映像をリアルタイムで確認することもできます。
これらは利用する会社によっても異なるため、事前に確認しておきましょう。

4. 打ち上げ証明書の発行
打ち上げが無事に終われば、打ち上げ証明書が発行されます。この他、打ち上げ場面を収めた動画や人工衛星追跡用のIDが提供されることもあります。

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まとめ

神秘的な宇宙葬について説明してきましたがいかがだったでしょうか。まだまだ謎だらけの広大な宇宙に埋葬されることに、魅力を感じられたのではないかと思います。

一般的な埋葬方法であるお墓への埋葬に比べると、費用を大きく抑えることができるので、宇宙がとても大好きという方以外でも、宗教への信仰心が特別深くない方にも検討の余地があるのではないでしょうか。
永代供養

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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