友人への弔辞の書き方!大切な人とのお別れに重要なマナー&注意点

友人への弔辞の書き方!大切な人とのお別れに重要なマナー&注意点

友人が亡くなったとき、遺族から弔辞の依頼を受けるケースがあります。可能な限り引き受けるのがマナーとされていますが、これまで書いた経験がなく「適切にできるか分からない」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、弔辞の基本的な意味から書き方まで詳しく解説します。文章の長さや言葉に関するマナーにも触れているため、理解を深めるきっかけになるでしょう。内容を項目化し、それぞれの具体的な文例もご紹介します。

こんな人におすすめ

友人の弔辞に関するマナーが知りたい方

弔辞の書き方の流れ・文例を知りたい方

弔辞を読み上げる際の注意点を知りたい方

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友人への弔辞とは?どのような意味がある?

葬儀を執り行う際、参列者から故人に対して別れを告げるための言葉が「弔辞(ちょうじ)」です。単に思い出を語るだけでなく、故人への思いを伝えたり死を悼んだりといった目的があります。宗教・宗派を問わず実施されるケースが一般的です。

ほとんどの場合、故人と深く親交のあった方が依頼されます。古くからの友人や、仕事関係で親密な仲にある方も候補に含まれるでしょう。重要な儀式の一部でもあるため、一連の動作には細かい決まりがあります。

弔辞を依頼する人数は、遺族の意向や葬儀の規模によってさまざまです。一般的には3人程度に依頼します。内容に厳密なルールはありませんが、不快感を与えないようマナーを理解しておきましょう。

友人への弔辞に関するマナー

遺族や関係者から弔辞を依頼された場合、友人を代表して心からの弔辞を用意したいものです。ただ、弔辞にはマナーがあるので気を付けましょう。文章は3分程度に収まるよう調整し、儀式を滞らせないよう備える必要があります。文中の言葉にも注意が必要です。弔辞について押さえておきたいマナーを、5つの項目に分けて詳しく解説します。

弔辞を依頼されたら引き受ける

亡くなった友人の弔辞を依頼された方は、快く引き受けましょう。「緊張するから」「文章を考えるのが苦手だから」といったことが頭をよぎるかもしれません。しかし、ご遺族は最も付き合いの深かった友人としてあなたに依頼しています。断らずに友人代表として最後のメッセージを伝えるのがマナーです。

どうしても引き受けられない事情がある場合は、依頼を受けたタイミングで断りましょう。ご遺族は別の候補者を探す必要があるからです。また、葬儀の直前に辞退することのないよう、当日の予定はしっかり押さえておきましょう。

弔辞の長さは3分が目安

1人に与えられる時間は、3分間が目安です。厳密に守る必要はありませんが、長くても5分を超えないよう注意しましょう。400字詰めの原稿用紙であれば2枚程度、文字数にすると800文字~1,000文字が適切なボリュームです。

一般的に、文字を読むスピードは1分間400文字前後といわれています。弔辞では、1分間に300文字程度を故人に語り掛けるように読むのがちょうどよいペースです。普段の音読よりも遅いスピードを意識し、弔辞に適した読み方を心掛けましょう。

弔辞に使う紙や筆

弔辞に使うのは、奉書紙や巻紙と毛筆(薄墨)が正しい組み合わせです。書き終わった物は奉書紙で包みます。このような書式を準備できない場合は、便箋とペンで作成しても問題ありません。

当日、弔辞を読み終わった後に弔辞は祭壇に備え、その後遺族に渡ります。他の参列者に見られる物ではありませんが、外観から文字まで丁寧に作成しましょう。便箋に記載して封筒に入れる場合、二重になった封筒を避ける配慮も大切です。

忌み言葉は使ってはいけない

文章を安易に考えると、忌み言葉が含まれる可能性があります。不適切とされる表現が複数ありますが、中でも代表的な言葉を把握しておきましょう。

忌み言葉
「死」に関連する言葉 死ぬ、急死、生きていた頃
「苦しい」を連想させる言葉 苦労、苦しい生活
不吉とされる言葉 4や9の数字・漢数字を含む言葉
重ね言葉 たびたび、ますます

「亡くなる」「生前」といった表現は、弔辞の文章に含んでも問題ありません。また、弔意とは逆に当たる「うれしい」「楽しい」といった言葉も使用に注意しましょう。

宗教に合わせた言葉選びをする

忌み言葉として広く知られる表現の他、宗教によって異なるマナーにも注意が必要です。弔辞で使われることの多い言葉も、以下のように不適切とする場合があります。

宗教・宗派 不適切な言葉 適切な言葉
仏教 浮かばれない やるせない、など他の表現
浄土真宗 冥福、霊前 安らかな眠りを祈る、仏前
神道・キリスト教 成仏・供養など仏教用語 御霊、眠る、ご平安

宗教・宗派を聞いた上で、適切な弔辞を作成しましょう。不安な場合は、遺族や葬儀会社に直接相談するのも手です。

弔辞の書き方の流れ&それぞれの文例

弔辞で読む文章を全体的に見ると、4つの構成に分割できます。宗教を問わず、同じ流れになるのが一般的です。文章を考える際にも活用できるため、知識として蓄えておきましょう。4つの構成内容を項目化し、それぞれの概要と具体的な文例をご紹介します。

1.訃報に対する悲しみ
第一段階として構成するのは、友人が亡くなった事実に対する悲しみを表明する文章です。訃報を聞いて驚いたことや、「現状を受け入れられない」といった素直な気持ちを読みます。

(故人の名前) 突然の訃報に驚きました 数か月前には元気な姿でお話していたのに このような知らせを受けるとは誰が予想できたでしょうか このようなかたちでの再会となり 私の悲しみは募るばかりです
冒頭に「弔辞」と入れ、故人の名前はフルネームで語り掛けるように始めます。生前病気などで入院していた場合は、闘病生活に対して「苦しい」「なかなか治らない」といった表現に注意が必要です。突然死など「死」を含む言葉の除外にも配慮しましょう。

2.故人との関係やエピソード

冒頭に続いて、「故人とどのような関係にあるか」を踏まえた上で具体的なエピソードを反映します。2人の関係性が参列者に伝わるよう、可能な限り分かりやすい表現を心掛けましょう。故人に悪い印象を与える内容は避け、生前の活動や性格など複数の観点からピックアップします。

小学生の頃は 休日の思い出を語り合う時間に楽しみを感じていました 大学生になっても 勉強やアルバイトの話で盛り上がりましたね
サークル活動に熱心でなかった私とは違い あなたは何に対しても一生懸命打ち込んでいました 研究から遊びまでを楽しみ 誰からも信頼されるすてきな大学生でした
就職してからは疎遠になってしまいましたが 時折交わす電話の声に元気づけられていましたよ

3.ご遺族へ向けた言葉

故人にお別れの言葉を告げる前に、遺族に対してお悔やみを述べましょう。具体的なエピソードに織り交ぜながら進めると、自然な流れで読みやすくなります。構成が変わるときは、間で一拍置くのもおすすめです。すぐに遺族への言葉に切り替えるのではなく、別れを惜しむ表現を加えてもよいでしょう。

もう笑い合えないと思うと悲しくて涙が止まりませんが あなたの笑顔を手本に歩いていきます 残されたご遺族のためにも あなたとの思い出を忘れることはありません ご遺族のことは心配することなく 安らかなお眠りを祈るばかりです

(故人の名前)さんと突然のお別れで つらかったことと思います どうかお力落としなさいませんように

4.お別れの言葉

最後は、結び言葉として故人に別れを告げます。極端に硬い表現にこだわらず、普段のコミュニケーションに近い読み方を意識するとよいでしょう。生前の友人に語り掛けるようなイメージで、思うことを反映しても問題ありません。

(故人の名前)さん 友人としてかけがえのない思い出をありがとう また 天国で会える日までお別れです 本当に心からありがとう どうぞ安らかにお眠りください
内容に決まりはありませんが、「ごめんなさい」「申し訳ない」といった表現は避けましょう。故人に対する未練が感じられ、遺族や参列者に不快感を与える可能性があるためです。あくまでも、明るく送り出せる文章が重要といえます。

弔辞を読み上げる際の注意点

実際の葬儀で読み上げる際は、話すスピードや聞き取りやすさに配慮することが大切です。極端に堅苦しい言葉は避け、故人が自然と受け入れられるような表現を心掛けましょう。違和感を覚えるような文章や、聞き取りにくい読み方は適切といえません。弔辞を読む前に意識しておきたい注意点を2つご紹介します。

聞き取りやすいトーンを心掛ける

複数人が耳を傾ける弔辞において、読み上げる時のトーンは重要な要素です。言葉が詰まったり読み間違えたり多発したりすると、伝えたい内容も理解しにくくなります。滑舌の良さを意識しながら、遠くまで響く声で読み上げましょう。

感情的になりやすい場面ではありますが、可能な限り落ち着いた状態で読み終えたいものです。遺族と参列者が故人の過去を知る機会ともいえるため、適切なスピードを維持したまま読み続けましょう。

いつも通りの話し言葉で読む

弔辞は重要な儀式の一部ですが、堅苦しい表現にこだわる必要はありません。かえって場面にそぐわない印象を受けるため、普段の話し言葉に近い読み方を心がけましょう。友人の立場としてふさわしい表現ができると、遺族や参列者もエピソードをイメージしやすくなります。

故人に語り掛けるように、「あなた」など二人称で呼び掛けるのもよいでしょう。自分への言い聞かせや朗読ではなく、故人と自分の会話を意識することが大切です。

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まとめ

友人が亡くなったときに弔辞を依頼された場合は、特別な理由がない限り引き受けられる環境を整えましょう。文字数の目安や言葉に関するマナーを理解しておくと、文章を作成する際も考えを反映しやすくなります。構成の内容だけでなく、読み方にも意識を向けられるとよいでしょう。

現在弔辞について不安を感じている方は、「小さなお葬式」までご相談ください。安心して当日を迎えられるよう、複数の観点からサポートします。弔辞の相談の他、葬儀プランのご提案や寺院の手配も可能です。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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