浄土真宗の葬儀の特徴や法要・マナー・お経について|小さなお葬式のコラム

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作成日:2018.05.14  更新日:2018.05.14

浄土真宗の葬儀の特徴や法要・マナー・お経について

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浄土真宗の葬儀の特徴や法要・マナー・お経について

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日本の葬儀のほとんどは仏式で行われていますが、仏教の中にもさまざまな宗派があり、葬儀の特徴や作法が異なることがあります。この記事では、仏教の中でも比較的割合が多い宗派である、親鸞聖人の教えによる浄土真宗の葬儀の特徴や、法要・マナー・お経などについてご紹介します。

【もくじ】
浄土真宗について
浄土真宗の葬儀の特徴
法要について
浄土真宗葬儀の作法
浄土真宗のお経
まとめ

浄土真宗について

浄土真宗は、鎌倉時代に生まれた大乗仏教の宗派のひとつです。葬儀を含めた仏事には、一つひとつにきちんとした意味が込められています。葬儀については、亡き人を偲んで遺族や友人たちが集まり、ともに読経念仏して、尊い仏縁にあうことが本意とされています。

最大派は浄土真宗本願寺派と真宗大谷派

浄土真宗は、浄土宗の開祖法然上人の弟子である親鸞聖人(しんらんしょうにん)が、法然の教えを継承して開いた宗派です。親鸞の没後に門徒たちが教団として発展させました。歴史の中で10派に分かれていき、現在では浄土真宗本願寺派(西本願寺)真宗大谷派(東本願寺)が最大宗派となっています。

亡くなるとすぐに極楽浄土に迎えられる

浄土真宗では、生きているうちに信心(しんじん)を獲得した門徒は、亡くなるとすぐに南無阿弥陀仏によって極楽浄土に導かれ、仏になると考えられています。そのため、葬儀においても他の宗派のように、成仏を祈ったり、死の旅に出るための準備をしたりする儀式は必要ありません。

浄土真宗の葬儀の特徴

浄土真宗の教えでは、故人と永遠に別れるという発想はないので、「告別式」という表現はふさわしくありません。また、礼拝・拠り所にする対象はあくまでも阿弥陀如来で、遺体を礼拝の対象とはしないのが特徴です。

一般的な葬儀の流れについては、こちらを参考にしてみてください。

参考:葬儀・葬式の流れとマナー|一般的な葬儀の場合

臨終からの流れと、他宗葬儀との違い

臨終すると末期の水を飲ませる儀式が一般的に行われますが、浄土真宗では行いません。また、浄土真宗には受戒という考えはないので戒名(かいみょう)はありません。仏法に帰依した人ということで法名(ほうみょう)をもらいます。

故人を自宅に連れて帰り安置する際は、なるべく仏壇の前に寝かせるようにします。仏壇がない家は、お寺に連絡するときにその旨を伝えましょう。安置した遺体の前には飾りをしないのが建前ですが、枕元に小さな机を置いて、それに白い布をかけ、その上に三具足を置くこともあります。浄土真宗では、枕飾りに水や一膳飯、枕団子は必要ありません。

納棺の場面で、他宗ではいわゆる死装束(しにしょうぞく)を着させることがありますが、浄土真宗ではこうした服はつけません。死装束は、死出の旅に出るためのものですが、浄土真宗では亡くなるとすぐに浄土に往生することが約束されているので、死出の旅に出る必要もなければ、何度も裁判を受けることもないからです。納棺では、本人にとって特別の思い出がある服などを着させてあげると良いでしょう。

一般的には、昼間亡くなった場合、その夜を「仮通夜」、翌日の夜に「通夜」を行います。そして、その翌日に「葬儀」を行って火葬します。
葬儀の日程を決める際に、現代では友引の日を避ける傾向がありますが、友引の日に葬儀を営むと、故人が友人をあの世へ引っ張るというのは、宗教的な根拠とは関係がありません。浄土真宗は迷信を嫌う宗派であり、友引の日に葬儀をしてもさしつかえないとされています。

参考:友引にお通夜は避ける?友引と葬儀の日程との関連性

また、一般的な風習となっている「清めの塩」も、もともとは日本古来の宗教観に由来するものですが、浄土真宗では死をけがれとする考えはないので、必要ありません。

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本願寺派と大谷派、葬儀進行の違い

葬儀進行については、本願寺派と大谷派で始まり方に違いがあります。

本願寺派

本願寺派では、鏧(きん)という仏具を打ち鳴らし、導師が『三奉請(さんぶじょう)』を歌って阿弥陀仏を迎えます。その後、「作相」という打ち方で鏧を打ち鳴らしてから「表白」を読み上げ、弔事や弔電の奉読へと進みます。続いて『正信偈(しょうしんげ)』の読経が始まり、「五劫思惟之摂受(ごこうしゆいししょうじゅ)」の句が読まれたら焼香します。

大谷派

大谷派では、全員で合掌礼拝し『伽陀(かだ)』を歌って阿弥陀仏を迎えます。そして、『勧衆偈(かんしゅうげ)』を大衆に勧めた後「なまだぶ」と短念仏を10遍たたえ、『回向(えこう)』を読んで再び合掌します。続いて「三匝鈴(さそうれい)」という打ち方で鏧を打ち鳴らしながら導師の念仏、焼香、「表白(ひょうひゃく)」があり、弔辞の拝受、『正信偈』の読経、親族や参列者の焼香へと進みます。

法要について

浄土真宗でも、初七日四十九日の法要が行われます。しかし、浄土真宗では命終と同時に浄土へ往生するという教えなので、他宗のように追善や追福の供養という意味ではなく、むしろ遺された人が人生の真実に目覚めていくために教えを聞く場と受けとめられています。法事という行事を通して、仏の教えにあう縁に恵まれると考え、大切につとめましょう。

浄土真宗葬儀での作法

世間一般に使われている表現でも、浄土真宗ではその教えから、葬儀や法事などの挨拶で使わない言葉があります。例えば、「冥土に旅立つ」「冥福を祈る」「天に召される」「草葉の陰」などの表現は禁止されているので注意しましょう。

香典袋の書き方

香典の袋は市販のもので構いませんが、水引は黒白を使用するようにします。また、浄土真宗では、亡くなるとすぐに仏になるという考えなので、香典袋の上書きは「御霊前」ではなく「御仏前」とするのがマナーです。「香典」「香資」「香料」でも問題ありません。

葬儀での香典についてまとめた記事がありますので、参考にしてください。

参考:香典とは?書き方・金額相場・渡し方・家族葬での香典について

焼香について

参考動画:<浄土真宗本願寺派>葬儀におけるお焼香の作法(やり方)【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合はこちら

焼香の細かい作法については各派によって違いがありますが、浄土真宗では香をつまんでから頭や額のあたりにおしいただくことはしません。左手に数珠を持ち、右手で香をつまんで薫じましょう。本願寺派では1回、大谷派では2回行います。

数珠について

参考動画:<浄土真宗本願寺派>葬儀の際の数珠の持ち方【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合はこちら

浄土真宗の数珠は、長い一連の珠数を二重にして用いるのが作法です。

浄土真宗のお経

浄土宗では法然が数多くの経典の中から選んだ、『無量寿経(むりょうじゅきょう)』『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』『阿弥陀経(あみだきょう)』の3つを教義のよりどころとしており、浄土真宗もそれにならっています。

浄土真宗のお経でよく使われるのは、『無量寿経』上巻にある『讃仏偈(さんぶつげ)』と『重誓偈(じゅうせいげ)』、そして親鸞が書いた『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』の中にある『正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)』です。

正信念仏偈

『正信念仏偈』の内容は、念仏を正しく信じることの喜びをたたえ、阿弥陀如来への帰依が表されたもので、浄土真宗の信仰と行いの基本となっています。後半ではインド・中国・日本の七人の高僧をたたえて、ともに念仏の信心に生きていくことをすすめています。

讃仏偈

『讃仏偈』は、親鸞の七百回忌の際に、日常勤行に取り入れられた偈文です。法蔵菩薩が世自在王仏の徳をたたえた内容が記されています。

重誓偈

『重誓偈』は、法蔵菩薩がすべての生きとし生ける者を救おうと説いた48の願いの後、それを要約して実現を誓った内容が記されたものです。それが実現できないときは、「私は仏になりません」とも書かれています。

浄土真宗の通夜・葬儀で読まれるお経

通夜や葬儀では、必ず読まなければならないお経が決まっているわけではありませんが、よく用いられるものはあります。

通夜では、インド・中国・日本の浄土七高僧の教えをたたえた親鸞の歌である『高僧和讃(こうそうわさん)』がよく読まれるようです。また、本願寺派では『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』や『念仏和讃』、大谷派では『正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)』や『念仏和讃』といったお経を読むことが多いです。

葬儀では、本願寺派では『三奉請(さんぶじょう)』というお経で阿弥陀仏などを迎え、『正信偈』や『念仏和讃』が読まれて、『回向(えこう)』で終了するのが一般的です。
大谷派では、『伽陀』を歌って阿弥陀仏などを迎え、『勧衆偈』、『正真念仏偈』『和讃』などが読まれることが多いようです。

まとめ

現在は、葬儀の飾りなどは葬儀社が用意してくれることが多いですが、中には浄土真宗の儀式作法にそぐわないこともあるでしょう。不安なところは住職や僧侶に見てもらい、違っているところは直してもらうと良いでしょう。

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