50代で終活を始めるメリットと終活でやるべきこととは?

50代で終活を始めるメリットと終活でやるべきこととは?

「50代はまだまだ元気だから終活は必要ない」と感じる方もいるのではないでしょうか。しかし50代で終活を始めると、思ってもみなかった意外な効果を得られるかもしれません。

そこでこの記事では、50代で終活を始めるメリットや、実際に終活で行うことについてご紹介します。終活について今まで考える機会がなかったという方も、終活を行うことでその後の人生におけるさまざまなメリットを感じられるでしょう。

こんな人におすすめ

終活とは何かを知りたい方

終活を行うべき理由を知りたい方

50代から終活を始めるメリット・デメリットを知りたい方

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終活とは?

終活という言葉をよく耳にするようになりましたが、具体的には何を意味しているのでしょうか。終活が何を意味するのか、実際にどのようなことを行うのかについて解説します。終活の大まかなイメージを把握して、終活の第一歩を踏み出しましょう。

終活の意味

終活の終は人生の最期を意味し、活はそのために活動することを意味します。自分が亡くなったあとに、残される家族が困らないように行う準備のことです。

自分が死ぬときのことなど考えたくもないと思う方もいるでしょう。しかし、人生の終わりを意識してこれまでの人生を振り返ったり、自分や家族の将来について思いをめぐらしたりすることは有益です。

終活にネガティブなイメージをもつのではなく、ポジティブに自分の死に向き合い準備しましょう。

終活の内容

終活の具体的な内容には、自分の死後に必要となる情報をノートにまとめることが含まれます。たとえば、自分の葬儀をどのように行ってほしいか、お墓はどうするかなどを記入します。自分が死んだあとに家族がノートを見ることで、葬儀やお墓について決定しやすくなるでしょう。

相続の準備も必要です。自分の財産を整理して、どの財産を誰に相続するかを考えます。正式に遺産相続の意思が決定したら、遺言状を作成しましょう。自分で作成したり、専門家に相談したりできます。

終活を行うべき5つの理由

終活を行う際にはいくつかの情報をまとめたり、整理したりして書き出す作業が必要です。忙しいと後回しになりがちな終活ですが、時間を作ってでも行う理由があります。

ここでは、終活を行ったほうがよい理由をご紹介します。忙しくても自分と家族のために終活の時間を取り分けたいと思うきっかけになるかもしれません。

家族が困らないため

終活を行ったほうがよいひとつ目の理由は、家族のためです。自分が突然亡くなると、家族はとても慌ててしまう可能性があります。

トラブルになりやすいのが財産の分割です。遺産を家族間でどう分けるかは言い争いに発展することもあり、遺言状で意思を示しておくことでトラブルを回避できます。

さらに忘れてはいけないのが、遺品の整理です。金融資産や不動産などの財産であれば遺産として家族で分け合いますが、遺品の取り扱いは家族でもどうすればいいのか分からないこともあるでしょう。元気なうちに、自分の死後に残したいものについて考えておくのがおすすめです。

自分の思いを汲んでもらうため

自分の葬儀をどのように行ってほしいか、お墓をどこにしてほしいかなど、生前に意思を示すことによって自分の希望を形にしやすくなります。終活をしていない場合でも、家族が何も考えずに葬儀や埋葬を済ませるということはないでしょう。自分の意思を示したほうが、家族も故人の希望を尊重して決定しやすくなります。

終活の一環として、お墓を買っておいたり葬儀を予約したりできます。その場合、お墓の購入や葬儀の予約について終活用ノートに記入しておきましょう。家族にお墓や葬儀の費用を負担させることがなく、自分の意思もしっかりと尊重されます。

周囲に悲しんでほしくないため

家族や友人が亡くなれば、悲しく感じるのは自然なことです。しかし終活のアイデア次第では、家族や友人が過度に悲しむのを避けられます。

たとえば、意向を残しておけば葬儀の内容を華やかなイメージにセッティングできます。遺影を笑顔の写真にしたり、自分の好きな花が飾られるようにしたりすれば、故人を懐かしむ温かな気持ちで参列者の心が満たされるでしょう。

終活用のノートに、家族への感謝や自分の人生が幸せだったことを書き残すのもおすすめです。故人が後悔のない人生を送れたと分かれば、家族の悲しみがやわらぐこともあります。

老後を自分らしく生きやすくするため

50代で終活をすると、老後をより自分らしく生きやすくなります。終活の中には終活でこれまでの自分の人生を振り返り、整理することも含まれます。このことで、自分の価値観や人生観がより明確になるでしょう。

50代のうちからその後の生活までどのように生きていたいか意識することで、より好きなことに時間を使いやすくなり、それ以降の人生を自分らしく過ごせるでしょう。

計画的に終活を進めるため

50代から終活をすると、計画的に進めやすいでしょう。50代以降はケガや病気のリスクが高まり、資金や終活の準備を進めようと思ってもスケジュール通りに進められないこともあります。

50代から終活を進めれば、スケジュールにも余裕があり、トラブルがあっても柔軟に対応しやすいでしょう。また家族とのコミュニケーションにも時間が割けるため、双方の合意の上で進めやすくなります。

50代から終活を始めるメリット

50代というまだ若いうちから終活を始めることのメリットを、5つご紹介します。終活のメリットを考えることで、終活に対するイメージがガラリと変わり、自分のできる範囲で終活を始めたいと思うようになるかもしれません。

お金の使い道がわかる

50代になると仕事の定年を意識するようになる人も多いのではないでしょうか。そのときに終活を始めることで、お金の使い道が変化するようになります。退職金や年金のことを考えつつ、自分の財産をどのように家族に残せるかを検討し、無駄な出費をしなくなるでしょう。

逆に自分の死後に残る財産は減ったとしても、今家族とよい思い出を作るためにお金を使いたいと感じる方もいます。どのようなお金の使い道を選んでも、目的意識をもって資産を管理できるようになるでしょう。

気力・体力がある

終活は、元気なときに始めるのがおすすめです。年齢が進んだり病気になったりして気力や体力がなくなると、思うように終活ができなくなる可能性があります。

葬儀の内容を検討したり、財産の配分を考えたりするのは時間がかかります。自分の体調がすぐれないと万全の決定をすることは難しいでしょう。

50代であればまだまだ元気で、判断能力にもすぐれている方が多いので、重要な決定をするのに向いています。時間の経過とともに一度決めた内容を変更する必要もときにはありますが、ゼロから決定するよりは簡単に行えるでしょう。気力や体力が落ちてしまっていても、50代で決めた内容が役に立ちます。

セカンドライフを考えられる

50代で自分の人生を振り返れば、今後の人生をどう生きたいかを考えられます。定年後のセカンドライフに向けて、まだ時間のある50代のうちから計画を立てましょう。

これまで行えなかった趣味を始めるために準備をするのもよいですし、家族との時間を取り分けるために予定を組むのもおすすめです。

定年後も仕事ができるようにスキルを習得したり、知り合いに相談したりもできます。定年後の仕事と余暇のバランスを考えて、50代のうちから人生を振り返るのがおすすめです。

老後に余裕が持てる

人生の早い段階で終活を始めることで、老後に行うべきことの前倒しができます。高齢になってから終活を詰め込む必要がないので、時間を自分の好きなことをするために使えます。

また、50代のときにセカンドライフの計画を立てているので、定年後も充実した生活を送れるでしょう。自分が大事にするべきものがはっきりしているので、お金や時間を無駄に使うことを避けられます。50代で人生を修正して後悔のない人生を送るために、終活は大切なものです。

遺族の負担が減る

終活を50代で行うメリットは遺族の負担が減ることです。終活の準備が不十分の場合、残された遺族に負担がかかります。葬式やお墓の手配、部屋の片付けや相続の手続きなどやることはたくさんあり、期日もあるため、余裕がありません。

終活が遅くなると、十分に対策できていないことがあります。時間的な余裕がないだけではなく、体力や判断力の衰えから、適切に準備が行えない可能性があるからです。この場合、残された遺族に手続きを任せることになり、大きな負担になってしまいます。

50代から終活を始めるデメリット

50代で終活を始めることにはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。制度が変わり、やり直しになる可能性や家族とのトラブル、生活状況が変わることもあるでしょう。ここでは50代で終活を始めるデメリットについて解説します。

終活の一部をやり直す必要が出てくる

50代で終活を始めるデメリットは、終活の一部をやり直す必要が出てくることでしょう。相続や税金などの制度が変わり、相続を考え直したり、資産の見直しをやり直す必要があります。また歳をとるにつれて考え方が変わることもあるでしょう。

実際にそのような事態が起こるかどうかはわかりません。しかし、必要に応じて終活のやり直しをする可能性はあるでしょう。相続の手続きなどは弁護士と相談で進めることもあるため、場合によってはコスト面でも負担になるかもしれません。

家族とトラブルになることがある

50代で終活を進めるデメリットは、家族とトラブルになる可能性があるでしょう。断捨離で家族のものを処分してしまう、自分勝手な終活で親族の気持ちを置き去りにしてしまうことが考えられます。

ただし、50代だから起きる問題ではなく、家族とのコミュニケーション不足が原因のことが多いでしょう。そのため、まずはコミュニケーションのための時間を取り、家族の間で合意を取りながら進めることがスムーズな終活のためには大切です。

生活環境が変化することがある

50代で終活をするデメリットは生活環境が変化する可能性があることです。50代で終活をする場合、ある程度未来に対して予測を立てます。しかし、予測通りに物事が進むとは限りません。想定外の病気や怪我になる可能性もあれば、経済状況が大きく変わることもあるでしょう。

場合によっては終活の全てを進めるのではなく、ある程度余裕を持たせておくことも選択肢です。必要に応じてプランを修正すれば、もしもの事態に戸惑うことはないでしょう。

50代からの終活でやるべきこと

「終活では具体的にどのようなことをするかわからない」と考える人も多いでしょう。終活の目的は自分の死後に親族に手間をかけさせない、自分の余生を心地よく過ごすためにするものです。ここでは終活で実際にどのようなことをするのか解説します。

生前整理(断捨離)

生前整理とは、不要なものと必要なものに分けて整理することです。残された物が多いほど、相続する家族の人に片付けの手間や、費用がかかってしまいます。

相続の手続きは複雑で期日があるため、本人の家の片付けを行うための時間はそれほどあるわけではありません。相続人に負担を強いることがないよう、少しずつ不要なものを処分しておきましょう。50代のときであれば時間的な余裕があるため、力仕事などがあっても、無理なく進められます。

相続の準備(資産整理)

不動産や株式なども資産に含まれるため、資産整理も重要です。金融機関に複数口座がある場合はそれらを1つにまとめ、有価証券などがある場合はそれらを整理します。保険の内容を見直すことも大切です。負債も相続の対象のため、返済しきれない場合は、借金をしている金融機関や借金額をわかるようにしておきましょう。

資産をまとめることで、相続の配分を専門家に相談しやすくなります。さらにお金の状況が分かりやすくなり、お金の使い道も自分で決めやすくなるでしょう。手間がかかる作業ですが、50代からであれば時間的な余裕があるので、徐々に進めれば問題ありません。

エンディングノート

終活用のノートのことをエンディングノートといいます。葬儀関係や資産関係のことをまとめたりするのに便利です。遺産分割について記入する場合、自分の死後に家族が相談するうえで助けになるでしょう。

エンディングノートには個人情報も書けます。生年月日や本籍地など、家族なら当然知っていると思われることでも、整理するために記入することをおすすめします。

ほかにも、加入しているサービスを列挙したり、ID・パスワードを記入したりすることは重要です。不要な料金がかからないように、家族が解約の連絡をできます。

葬式やお墓、遺影などの準備

終活でできることは葬式やお墓、遺影などの準備もあります。葬式の形式ややってほしいことがある場合は伝えておきましょう。エンディングノートなどに記載しておく他、葬儀会社に伝えておくと希望通りに進めやすくなります。

遺影にしておきたい写真を準備することもおすすめです。準備しておかなければ、自分の思うような遺影写真にならず、不本意な物が選ばれるかもしれません。写真屋に依頼しておくと後悔せずに済むでしょう。

遺言書作成

終活で重要な作業が遺言書の作成です。遺言書は相続人に対して、遺産相続などを書き記すもので、適切な方法で記載されていれば法的効力を持ちます。エンディングノートでは法的拘束力がないため、別に作成しないと意味がありません。

遺言書が残されていない場合は、相続人の間で取り決めることになりますが、トラブルの元になる確率が高いでしょう。遺言があることで、その内容に従えばよくなるため、相続手続きがスムーズに進められます。

終活で余裕ができたら取り組みたいこと

終活では優先順位が高くはないものの、余裕がある場合におすすめできるのが資産運用と相続対策です。これらは取り組めるほど資金がない場合もありますが、余裕がある場合にはこれらの取り組みをしておくことで、老後の生活により余裕が生まれます。次で詳しく見ていきましょう。

資産運用

終活で余裕ができたら取り組みたいことの1つが資産運用です。「60代で資産運用は遅いのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、年金だけで生活ができるほど資金に余裕があるものではないため、対策を進める意味は十分にあります。

株式や債権でリスクの低いものを抑えれば、無理なく資産が増やせるでしょう。時間に余裕があるため、不動産投資を行い、家賃収入を得るのもおすすめです。自分の資産の状況や生活スタイルに合わせた投資を行うことで老後も一定の収入が得られるでしょう。

ただし、リスクが高い投資は50代以降では失敗のリカバリーができない可能性があります。そのため、無理な資産運用は控えましょう。

相続対策

余裕がある場合に取り組んでおきたいのが相続対策です。相続対策は遺言を残すだけではなく、相続をスムーズに進める対策や相続税の節税対策も含まれます。

具体的には、相続税のシミュレーションをする、トラブルにならない遺産の分割案を整理する、節税効果が期待できる相続方法を導入することが挙げられるでしょう。

50代からの終活で特におすすめできる対策が生前贈与です。生前贈与とは被相続人の死亡前に資産の一部を相続することを表します。1年間に110万円以下であれば、相続税が非課税になるため、毎年一定額ずつ生前贈与を行うことで、節税対策になるでしょう。

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まとめ

終活は取り組むことが非常に多く、体力や時間も取られます。そのため、老後に進めようとしても、思うように進められないこともあるでしょう。そのため、資産の整理などできることを少しずつ進めることで、無理のない終活を進められ、ご遺族の負担も軽くできるでしょう。この記事を参考に無理のない終活を進める参考にしてください。

50代で終活を始めるのは、早すぎることではありません。むしろ早い段階で終活を始めることにはさまざまなメリットがあります。遺産相続や葬儀の内容を、事前に検討しておきましょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

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  • 終活はいつから始めるべき?

  • 終活を早く始めるとデメリットはある?

  • エンディングノートと遺言状は違う?

  • エンディングノートには書き方がある?

  • 終活で分からないことがあったらどうする?

  • 50代で葬儀社を決めるのは早い?

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