日本では、ペットの飼育数が子どもの総人口を上回ったというデータもあり、ペットに対するサービスは年々増えています。トリマーやブリーダーというものはオーソドックスなもので、ペット専用のホテルなども登場しています。
そして、最近ではペットの葬儀まで充実してきています。ペットを我が子のように可愛がる方にとっては、ペットが亡くなった時に、葬儀をきちんと行えるというのは嬉しいサービスでしょう。
しかし、ペット葬儀はまだ歴史の浅いもので、飼い主と業者側とのトラブルもあります。大切なペットの葬儀をきちんと済ませるためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
<この記事の要点>
・ペット葬儀では、業者に連絡してペットを火葬した後、納骨や永代供養をします
・自治体で火葬する場合の相場は数千円~1万円前後、民間業者の場合はペットの種類や大きさによって変わる
・ペット葬儀は法整備が不十分なので、業者選びは慎重に行いましょう
こんな人におすすめ
高齢のペットがいる方
ペット葬の流れについて知りたい方
ペット葬のトラブル回避方法を知りたい方
これまで、ペットが亡くなった場合、焼却場に運んで焼いてもらうというのが一般的でした。小動物であればそのまま土に埋めるということもできましたが、中型以上の大きさになると、さすがにそうはできません。衛生的に良くないためです。
しかし、保健所に依頼すると、他の動物たちとまとめて焼かれてしまい、また焼却場で焼くというのは、処分とも言える扱いであるため、ペットを家族の一員と考えている飼い主からするとつらいことです。
そうした想いから生まれたのがペット葬儀であり、火葬はもちろん、納骨まで、人と同じように扱うこともできるため、人気を集めているようです。
実際に業者に依頼する際の流れの一例をご紹介します。
1. 業者に連絡して葬儀の内容を決める
個別火葬か集団火葬か、個別埋葬か集団埋葬か、火葬の立ち会いの有無、返骨の有無など
2. 迎えが来るまでペットを安置しておく
日を置く場合には、ペットの遺体を家で安置しておく必要があります。このとき、夏場であれば頭とお腹を氷、またはドライアイスなどで冷やして、遺体を保全します。
3. 迎えの車にペットを納める
会場で火葬にする場合と火葬車が来る場合があり、火葬車の場合はその場でお別れになります。
4. 規定日に火葬
火葬の際には、ペットが使用していたおもちゃや花などを一緒に入れることができます。ただし、金属製・プラスチック製の物は入れることができません。
5. 納骨・永代供養
返骨をしない場合、遺骨は業者の責任によって納骨室で供養されます。返骨がある場合は遺骨を受け取り、その後納骨する場所を決めます。納骨・供養方法が決まらなければ、49日間は預かってくれるという業者もあります。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
ペットが亡くなった後は、自治体(清掃局、環境衛生局、衛生局など地域によって異なる)に連絡して引き取ってもらう方法と、民間のペット葬儀業者を利用する方法があります。
自治体で火葬をしてもらう場合、相場は数千円~1万円前後である。しかし、自治体での火葬は、費用よりも取り扱いに気をつけたいもので、自治体によっては一般廃棄物として焼却されてしまうこともあります。
民間業者にペット葬儀を依頼する場合、費用相場はペットの種類や大きさ、内容によって変わります。そのため一概には言えませんが、小動物で1~2万円、猫や小型犬で2~3万円、 中型犬で3~4万円、大型犬で4~6万円程度のようです。
民間業者では見積もりを出してくれるので、依頼前に複数の業者に見積もりを出してもらい、比較検討するのが良いでしょう。
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ペット葬儀にかかる費用と葬儀を進めていく際のポイント
ペット葬儀は、ペットブームに乗って直近10年で急増しました。ですが、動物の火葬に関しては法律がなく、法整備が不十分です。
許認可に関しても、自治体によって基準は設けているところもありますが、看板を掲げてしまえばだれでも開業できるような状態です。そのため、悪徳な業者と飼い主とのトラブルは多く報告されているようです。
その中でも衝撃的だったのは、2010年にニュースになった動物の遺体の大量遺棄。これは埼玉県で起こった事例で、火葬の費用を浮かすため、引き取った動物をそのまま投棄していたというものです。
ここまでひどい事例はなかなかありませんが、しっかり火葬されているかどうか、というのはよく問題になっています。
こういった事態に巻き込まれないためには、火葬の方法について詳しく確認をし、火葬後にも改めて行程を確認するなどしましょう。
ペット葬儀の業者では、移動火葬車を採用しているところがあります。これは、火葬炉を備えた車で自宅まで赴き、その場で火葬にするというもの。その場でしっかり火葬にしてもらえますが、近隣の住民の迷惑になるからと、走りながら火葬を行うということもあり、それでは本当に火葬が行われているかはわからないもの。火葬後の遺骨を調べてみると、犬の火葬を依頼したはずなのに、鳥の遺骨が返ってきた、などというケースも確認されています。このケースの場合、当日に確かめることは極めて難しいので、こういった火葬方法は選ばない、というのが安全策であると言えます。
また、料金に関しては、あとから追加の費用がかかり、法外な料金を請求するというケースもあります。業者選びは慎重に行いましょう。
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