曹洞宗を信仰している方の中には、大切な故人の写真を仏壇に置きたいと考える方もいるでしょう。とはいえ、写真を置いても問題はないのか、飾り方は決められているのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。この記事では、曹洞宗の仏壇における写真の飾り方を解説します。
<この記事の要点>
・仏壇に写真を飾る際は、御本尊が隠れないようにする
・曹洞宗では仏壇の最上段に御本尊、2段目にお供え物、3段目には三具足(花立て・火立・香炉)を飾る
・曹洞宗では「南面北座説」の考えにより、仏壇の背面が南を向くように安置する
こんな人におすすめ
曹洞宗を信仰している人
故人の写真を仏壇に飾りたいと考えている人
写真の飾り方の注意点が知りたい人
曹洞宗において、仏壇は仏さまが住む世界を表現したものだという共通認識があります。したがって御本尊や掛け軸などに手を合わせる目的で、仏壇が存在しているともいえるでしょう。
また仏壇は、先祖に手を合わせられる存在としても重宝されています。仏教を信仰する人々にとっては、精神的な支えになっているというのも事実です。
仏壇を扱う際には注意が必要です。宗派によって考え方は異なりますが、曹洞宗においてもいくつかポイントを押さえておきましょう。ここでは曹洞宗における仏壇の決まりを解説します。
仏壇に写真を飾るのは、一般的には好ましくないと考えられています。主な理由としては「仏壇本来の役目に即していないことから、仏壇以外の場所に飾るのが適切である」という考え方があるためです。
ただし「仏壇の中に写真を飾ってもよい」という意見もあるため、正式な形で写真を飾ることが禁止されているわけではありません。故人を偲ぶ気持ちを大切にしながら写真を飾るというのも、選択肢のひとつでしょう。
仏壇に写真を飾るのであれば、置き場所に十分注意しましょう。最も意識したいのは、御本尊が隠れないように飾ることです。具体的には御本尊の下や左右の空いている場所などに配置しましょう。
元々、仏壇は御本尊を祀るために存在しています。僧侶がお経を唱える際に写真で見えなくなってしまうのはもちろん、家族が手を合わせる際にも御本尊が隠れてしまう可能性も考慮しましょう。
曹洞宗では、仏壇の飾り方における作法があります。正しい方法にならって、効率よく飾りつけに取りかかりましょう。ここでは曹洞宗における飾り方の基本を解説します。
仏壇の最上段には、中心に御本尊を安置しましょう。御本尊は真ん中に配置することがほとんどです。そのため空いた両端にそれぞれ「道元(承陽大師)」「瑩山(常済大師)」の掛け軸を安置しましょう。
このとき御本尊が最も大きく、次いで掛け軸が大きいという構図になるように注意しましょう。また位牌を御本尊の左右に飾るケースもあります。状況に応じて適切な配置になるように調整しましょう。
2段目には、お供えものや御本尊のための食べ物や飲み物を配置しましょう。仏具としては、仏飯器や茶湯器などが該当します。こちらも御本尊が隠れないように工夫するのが重要です。
また高杯は2段目の両端に安置し、過去帳は確認しやすい台に乗せておくのがおすすめです。それぞれのサイズ感を考慮しながら、適切な位置を選びましょう。
3段目は、三具足を飾りましょう。三具足とは、花立て・火立・香炉の3つから構成される仏具で、いずれの宗派でも必需品として扱われているものです。配置する並びとしては、香炉を真ん中に据えて、左右で花立てと火立を設置するイメージを持ちましょう。
ただし香炉の置き方には注意が必要です。表面と裏面があるため、間違えないように確認しておきましょう。
曹洞宗を信仰している場合の仏壇の向きは、南向きが推奨されています。仏壇の向きを決める考え方のひとつに「南面北座説」があるためです。南面北座説とは、仏壇の背面が南を向くように安置する考え方を指します。
南向きは比較的仏壇の配置方角としては好まれやすい傾向にあります。ある程度日当たりがよく、風がとおりやすいといった理由があるためです。
仏壇には「唐木仏壇」「モダン仏壇」「金仏壇」といった種類があります。曹洞宗の場合は、「唐木仏壇」または「モダン仏壇」を選ぶのがおすすめです。両者のタイプの仏壇であれば、問題なく御本尊を安置できるでしょう。
一方、「金仏壇」は主に浄土真宗で採用されることが多い仏壇です。曹洞宗は対象外になっているため、特別な事情がない限りは選択しないほうがよいといえます。
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曹洞宗においては、仏壇に写真を飾るうえで御本尊を隠さないように配置するのが重要です。仏壇の向きは南向きが重要であり「唐木仏壇」または「モダン仏壇」から選ぶのが無難であることも押さえておきましょう。
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