仏壇の置き方は?注意点や費用の目安を解説

仏壇の置き方は?注意点や費用の目安を解説

仏壇は、ご先祖様へ手を合わせて感謝や敬いの気持ちを伝えるための場所です。仏壇を用意する際、どのような飾り方が正しいのかわからない方も多いでしょう。

そこでこの記事では、仏壇の飾り方や配置場所、手入れ方法や仏壇の購入にかかる費用について解説します。

こんな人におすすめ

仏壇の飾り方に悩んでいる方

これから仏壇を用意しようと考えている方

仏壇の種類を知りたい方

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仏壇とは

仏壇とは、家庭の中に安置できる小規模なお寺のことです。信仰している宗派があれば、宗派に沿った祀り方で故人を弔います。あらかじめ仏壇を準備することに、違和感や抵抗感がある方もいるかもしれません。

しかし、事前に用意しておけば、葬儀が執り行われた後も余裕を持って次の行動に移れます。故人を安全に浄土へ送り出すという意図で用意しておくのもおすすめです。

仏壇の置き方

初めて仏壇を購入した方や、引っ越す場合など、仏壇の配置に迷ってしまうこともあるでしょう。仏壇は、どこにでも置いてよいものではありません。ここからは、仏壇の正しい向きや宗派ごとに異なる安置方法について解説します。

仏壇を置く方角や向き

仏壇を置く方角や向きは、主に3つあります。一つは「南面北座説」で、南向きに配置する方法です。中国の習慣に倣ってこの置き方が生まれました。

二つ目は「東面西座説」で、東向きに配置する方法です。インドでは、日が昇る方角である東側が縁起がよいとされています。その考え方に影響を受けて、この置き方が広がりました。

三つ目は、方角をきめない「本山中心説」です。宗派を統括する本山の位置に向けて仏壇を配置します。宗派や住む場所によって配置する方角が変わる置き方です。

宗派に応じて変わる仏壇の置き方

宗派ごとに信仰の対象や本山の位置が異なるため、宗派によって仏壇の置き方は異なります。宗派ごとの仏壇の向きは以下のとおりです。

宗派 方角
浄土真宗・浄土宗・天台宗 東向き
臨済宗・曹洞宗 南向き
真言宗 総本山がある方角
日蓮宗 自由
無宗教 自由

日蓮宗や無宗教の場合は、配置する方角に明確なきまりはありません。方角をきめかねている方は、「十方浄土」や四季を方角にあてはめた「春夏秋冬説」、風水などを参考にするとよいでしょう。

仏壇を置く場所は?

近年では、仏壇を置く「仏間(ぶつま)」がない家も多くみられます。仏間がない場合、仏壇はどこに安置すればよいのでしょうか。ここからは、基本的な仏壇の配置場所を紹介します。

床の間

床の間とは、和室の一角に設けられている、床よりも一段高い上座のスペースです。身分の高い人物が座る場所である「上段の間」が床の間の起源とされています。

床の間がある部屋は風通しがよく、仏壇の劣化原因となる直射日光が当たりにくいため、仏壇を安置する場所として適しています。ただし、仏壇を床の間に置くことを良く思わない考え方もあるため、家族や親族と相談して置き場所をきめましょう。

和室

和室は日本の伝統的な様式の部屋で、床の間をはじめ「鴨居(かもい)」や「長押(なげし)」など和室特有の要素が多くあります。仏壇を和室に置く場合は、仏間や床の間が最適です。

和室にそのようなスペースがなければ、畳みのある居間や茶の間などに配置しても問題ありません。生活の中でよく利用する部屋であれば、手入れもしやすく便利です。部屋が狭い場合は、押し入れやタンスの上などに、コンパクトサイズの上置き仏壇を飾るとよいでしょう。

リビング

家族が主に生活で使用する部屋がリビングルームです。居間や茶の間を意味し、部屋の設計が洋風なものが、主にリビングと呼ばれます。家に和室がない場合は、リビングに仏壇を設置しましょう。

家族が集まる部屋なので、先祖にいつも見守ってもらえます。日々の挨拶や手入れがしやすいことも、リビングに仏壇を安置するメリットです。

避けるべき場所

仏壇を置くべきではない場所もあります。仏壇は木製であることが多く、湿気や直射日光に弱いため、温度が高い部屋に置いているとカビが生えやすくなります。また、直射日光にさらされ続けるよ、日焼けにより変色する可能性もあります。

また、温度や湿度の差が激しいと、木材の伸縮によりひび割れや扉の開閉が困難になります。仏壇の劣化を避けるために、湿度の高い場所や直射日光が当たる場所に安置することは避けましょう。

仏壇を置く際は神棚との配置に注意する

仏壇と神棚を飾る際は、対面や上下の配置にしないようにしましょう。神棚は仏壇と同じく、小さな神社として祀られています。

対面に配置してしまうと、手を合わせたときにどちらか一方に背を向けてしまいます。手を合わせる対象が不明瞭になってしまうので、上下に配置することも避けましょう。

仏壇の飾り方

仏壇を購入したものの、どのように飾ればよいのかわからない方もいるでしょう。ここからは、仏壇の飾り方を解説します。

仏壇を飾る前に知っておきたいこと

かつて、仏壇は宗派によって祀り方が異なっていました。近年では、基本的な飾り方を押さえていれば問題ないと考える方も増えてきています。御本尊や仏飯器、香炉などは基本的な配置を参考に仏壇に中を飾りましょう。

ただし、遺影は仏壇の外側に配置します。「仏壇の中に配置するのは御本尊」と覚えておくと安心です。

仏具を飾る手順

仏壇を飾る手順は以下のとおりです。

・左右に掛け軸を掛けて、最上段の真ん中に御本尊を配置する
・仏壇の左右、もしくは一段低い位置に位牌を安置する
・さらに一段下の左右に高月、真ん中に仏器膳や仏飯器、茶湯器などを配置する
・最下段に、マッチ消しや香炉などの仏具を配置する

手元供養の方法

手元供養とは、御本尊ではなく仏壇の中に故人の遺骨や遺品などを納めて供養する方法です。近年は家庭内で違和感なく安置できるように、デザイン性の高い仏壇が数多く販売されています。

遺骨ペンダントや小さいサイズの骨壷を安置してもよいでしょう。いずれも仏壇の中や、専用のケースに入れて安置するのが一般的です。

仏壇の手入れ方法

部屋に仏壇を飾っていると、ほこりや汚れが少しずつたまります。きれいな状態を保つには、定期的な掃除が必要です。しかし、仏壇の手入れ方法を知らない方は意外と多いのではないでしょうか。ここからは、仏壇の手入れの方法や頻度、注意点などを解説します。

手入れ方法や頻度

仏壇の手入れをする際は、手を合わせて先祖に挨拶をしましょう。掃除の前後は作法としてお参りが必要です。掃除を行うには仏具を取り出す必要がありますが、一気に動かすと元の場所が分かりにくくなってしまいます。動かす前に位置がわかるように写真を撮っておくと安心です。

仏壇の内側にたまったほこりを払う際は、「毛払い」を使用します。柔らかい毛で作られているため、仏壇に傷が付きにくく安心です。外側は、ほこりを払った後に柔らかい布で乾拭きしましょう。

手入れが終わったら、仏具を戻して掃除が終わったことを先祖に報告します。週に1回を目安に、ほこりを払うだけでもきれいな状態を保つことが可能です。本格的な掃除は年に数回程度で問題ありません。

金仏壇の場合は要注意

金箔や金粉が施された金仏壇の手入れには注意が必要です。金仏壇に使用される金箔や金粉は薄くて細かいため、表面にコーティングがない場合は簡単に剥がれます。

そのため、汚れが取れにくいからといって擦ると、金部分の装飾が剥がれかねません。基本的は、毛払いを用いてほこりを軽く取る程度にしましょう。

また、金は水気や油分で劣化するので、素手で触らないようにしましょう。手の汗や皮脂が落ちにくい汚れの原因となります。美しい状態を保つには、綿の手袋や柔らかい布を使用して、直接触れないように扱いましょう。

仏壇の費用目安

これから仏壇を用意する場合、仏壇の購入費用が気になる方もいるかもしれません。ここからは仏壇の費用目安を解説します。

唐木仏壇

唐木仏壇は、木材の特徴を活かして作られます。木材の質感によってデザインや費用も大きく変動します。どのような品質のものを求めているのか、イメージを固めてから購入を検討しましょう。

費用は60万円~110万円程度で購入できます。使う木材としては、乾燥しやすく密度の高い高級な材質の「黒檀」や、全国の寺院で多く使われている「欅」などが挙げられます。

モダン仏壇

デザイン性を重視するのであれば、モダン仏壇がおすすめです。和室や洋室を問わず安置できるので、シンプルな仏壇がほしい方におすすめです。ガラスを使ったおしゃれな仏壇も多く、近年人気が高まっています。

費用の目安は、20万円~30万円程度です。適度な重厚感があるのが特徴です。

上置き仏壇

上置き仏壇は、仏間がなくても飾れる仏壇です。下台がないので、棚や机の上に置くことができます。コンパクトな仏壇を求めている方におすすめです。

費用目安は30万円程度で、仏壇の中では比較的検討しやすい価格帯です。ただし、グレードによっては高額になる場合もあるため、予算に応じたものを選びましょう。

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まとめ

仏壇は家庭の小さなお寺です。仏壇の向きは主に3つあり、南向きに配置する「南面北座説」、東向きに配置する「東面西座説」、方角をきめない「本山中心説」があります。

仏壇と神棚を飾る際は、手を合わせたときにどちらか一方に背を向けてしまう対面配置や、手を合わせる対象が不明瞭になる上下配置は避けましょう。

小さなお葬式」では仏壇・位牌の取り扱いもしています。仏壇の配置からお求めになりやすいものの紹介まで、幅広い点でお客様をサポートいたします。ぜひご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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