
作成日:2019年12月16日 更新日:2023年01月24日
関係者が危篤だという連絡を受けた人への返信方法
危篤の連絡は、時間を選ばずに突然知らされるものです。思いもよらぬタイミングで関係者の危篤を知らされては、平静ではいられない場合も多いでしょう。どのような返信をすればよいのかわからずに、困惑した経験があるという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、関係者が危篤だという連絡を受けた人への返信方法についてご紹介します。相手との関係別の返信の方法や、危篤の連絡を受けたときにやるべきことについて解説します。葬儀全体の流れについても、あわせて理解を深めておきましょう。
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【もくじ】
・「関係者危篤」の連絡を受けた人への返信
・自分の関係者が危篤となった場合、本人にかける言葉
・「親族危篤」の第一報を受け取った時にやるべきこと
・よくある質問
・まとめ
「関係者危篤」の連絡を受けた人への返信
関係者が危篤になった人から連絡がきた場合、どのように返事をすればよいのでしょうか。人の生死にかかわるセンシティブな問題のため、どのような言葉をかければよいのか返事に窮することもあるかもしれません。こちらでは、相手に応じた返信の仕方についてお伝えします。
知人の「関係者危篤」の連絡を受けるケース
知人程度の関係性の相手から関係者危篤の連絡を受けた場合、失礼にならないように言葉を選んで簡潔に返信しましょう。
・「(危篤の人)に声をかけてあげてください。ご回復をお祈りしています」
・「どうか気を強くもってください。私にお手伝いできることがあれば遠慮なくおっしゃってください」
・「それは大変です。ぜひ声をかけに行ってあげてください」
近しい人の危篤連絡を受けたときは冷静ではいられないことが多いでしょう。そのような相手に言葉をかけるときは、まずは自分が落ち着いてしっかり言葉を選ぶことが大切です。
親しくしている知人の「関係者危篤」を知った場合の返信
友人などの親密な付き合いのある人が危篤連絡を受けた場合は、不安を抱えている相手に寄り添った言葉をかけてあげましょう。
親しくしている知人から危篤を知らされたと連絡があった場合
・「早く(危篤の人)に顔を見せにいって。きっと待っていると思うよ」
・「(危篤の人)のそばにいてあげて。今できることを精いっぱいしてあげてね」
親しくしている知人から危篤の人の看病をしていると知らされた場合
・「無理はしないでね。なにか自分に手伝えることがあれば遠慮せずにいってね」
下手に慰めたり無責任に励ましたりするような言葉は控えて、相手を気遣う言葉をかけてあげましょう。長く引き止めずに温かい言葉をかけてあげてください。
ビジネス関係にある人の「関係者危篤」を知った場合の返信
ビジネスシーンで先方に突然危篤連絡が入るケースも考えられます。ビジネスが絡む状況では、先方は自分の都合で場を離れることに不安や申し訳なさを感じていることでしょう。ますは、ビジネスのことは気にせずに病院に向かうことを促してあげることが大切です。
相手に危篤の知らせが入って急に会合に出られなくなった場合
・「こちらのことはお気になさらず、(危篤の人)との時間を大切にしてください」
・「それは大変です。こちらは気にせず、今はお時間を大切にしてください」
相手に危篤の知らせが入ってしばらく休みを取る場合
・「仕事のことはこちらで調整しておきますので、気に病まないでください」
仕事中は危篤の人のもとへ駆けつけたいとは本人の口からは言い出しにくいでしょう。ビジネスのことは気にしなくてもよいことを伝えて、こちらから提案してあげるのが大切です。
手短にまとめるのが肝心
危篤連絡があった場合は一刻を争う状況も考えられます。こちらが言葉をかけるのに時間をかけてしまっては、残された時間を無為に費やさせてしまいます。
メールを送る場合も、相手は長文を読む気力がない場合もあるので、余計なことは書かずに手短な文章を送るのがマナーです。簡潔に、かつ相手をいたわる言葉をかけてあげることを意識しましょう。
自分の関係者が危篤となった場合、本人にかける言葉
自分の関係者が危篤に陥ったときは、どのような言葉をかけてあげればよいのでしょう。さまざまな思いが胸を溢れてうまく言葉にするのは難しいかもしれません。素直な気持ちを伝えるのが一番ですが、あらかじめどのような言葉を伝えるのかある程度考えておけばスムーズに言葉を伝えやすくなります。
昔の思い出話
・「前に一緒に行った公園を覚えているかな。花がきれいだったね」
・「皆で(地名)に旅行に行ったときは楽しかったね」
・「子供のころキャンプに連れて行ってくれたこと、今も覚えているよ」
・「よく一緒に釣りに出かけたね。また行きたいね」
・「一緒にいろいろなことをしたね。全部大事な思い出だよ」
実際の危篤の人との思い出は人それぞれですので、記憶にある思い出のエピソードを話してあげてください。危篤の人が自分の人生を思い返して安らかな気持ちになれるかもしれません。
感謝の言葉
・「父さんの息子に生まれてよかったよ」
・「今までありがとう。一緒にいられてよかった」
・「見守ってくれてありがとう。照れくさくてなかなかいえなかったけど、ずっと感謝していたよ」
危篤状態の人とは最後のお別れになる可能性が高いため、常日頃では言葉にしにくい気持ちもしっかりと伝えてあげましょう。最期の機会に気持ちを伝えられずにいると、見送る側の後悔や心残りにつながることも考えられます。
励ましの言葉をかける
・「そばにいるよ。安心してね」
・「元気になったら一緒においしいご飯を食べようね」
・「子どもたちも皆集まっているよ」
危篤は危険な状態ではありますが、持ち直す見込みがゼロであるとは限りません。声をかけて励ますことで気持ちに活力が戻り、体調がよくなる可能性もあります。その手助けをするためにひとりではないことを伝えたり、体調がよくなったときにしたいことを話したりするのもよいでしょう。
危篤の人に声掛けする際に気を付けること
危篤状態の人と接するときは、泣き叫ぶといった取り乱した態度をとらないように気をつけましょう。大切な人が倒れたときに心が乱れてしまうのは仕方がないことですが、それを表に出してしまうと、危篤の人本人や周りの人にとって好ましくありません。
また、反応がなくても耳は聞こえていることもあるので、本人の近くで亡くなった後の話をするのも避けましょう。ほかには、後ろ向きの言葉を使うことは避けて、安心して息を引き取れるように配慮してあげましょう。
「親族危篤」の第一報を受け取った時にやるべきこと
親族が危篤状態になった連絡を受けたらどのように対応すればよいのでしょう。こちらでは、身近な人に最後の瞬間が迫ったときの連絡や、勤め先への対応をご紹介します。もしものときにうろたえずに行動するためにも、事前に確認しておくことは大切です。
誰に知らせるべきか確認する
親族が危篤になったと知らされたら、ほかの親族にも連絡を共有します。まずはその人の親・子ども・配偶者や同居人に真っ先に知らせましょう。知らせを送る範囲は3親等程度の親族にするのが一般的です。ほかにも懇意にしている人がいれば、親族関係にこだわらずに臨機応変に判断することを心がけましょう。
介護施設のヘルパーや、遺言・遺産関係の弁護士といった、事務的・仕事上の付き合いの人には連絡は必要ありません。最期のときを見送る親しい間柄の人を選ぶことを判断基準に考えましょう。
仕事に穴をあける場合には上司に相談する
仕事中に危篤の報を受けたときは、まず直接に上司に相談しましょう。連絡は直接口頭で伝えるのが推奨されます。それができないときは電話で連絡を取りましょう。
深夜や早朝で電話をかけるのが迷惑になる時間帯のケースでは、まずはメールで伝えて後に電話や口頭で詳細を伝えるのが一般的です。メールだけで連絡を済ませるのは確実性に欠けるため、避けたほうが無難です。
上司に危篤を伝えるときは、「私事で申し訳ございませんが、入院しておりました父が危篤との連絡を受け、これから病院へ行ってまいります。休暇や業務引継ぎなどの連絡については、のちほどご相談させてください」と、誰が危篤なのかと休みを申請する旨を丁寧に伝えましょう。
メールを送る場合は「(所属)の(名前)です。早朝につき、メールで失礼いたします。先ほど父が危篤との連絡が入り、これから病院へ向かいます。父の容態を確認次第、あらためてご連絡させていただきます」と、メールでの連絡をフォローする一文を添えるとよいでしょう。
危篤の連絡で知らせるべき事項
危篤の連絡を伝えるときは、必要な情報をしっかりと伝えることを意識しましょう。誰が危篤で、自分は何者か、病院名・病室・住所といった病院の情報は忘れずに伝えるのが大事です。
ほかにも、危篤の人がどのような状態になっていていつまでに来てほしいかや、自分の電話番号も伝えていつでも連絡が取れるようにしておきます。
よくある質問
Q:危篤の連絡を受けたらどのような服装でお見舞いに行ったらいいか?
A:お見舞いに行くときは普段どおりの服装で問題ありません。服装に気を遣うよりも急いで向かうことが重要です。出先で連絡を受けたときは家に帰って着替える必要もありません。
あまりにふさわしくない服装では不快に思われる可能性もありますので、自宅から出かけるのであれば最低限のマナーに沿った服装を選ぶことを心がけましょう。
Q:お見舞いに必要なものは何か?
A:危篤のお見舞いでは手土産やお見舞金は必要ありません。手土産を持っていくと悠長に時間をかけて準備していたと思われる可能性もあり、逆に失礼にあたります。お見舞いに行くときは、最低限の手荷物で急いで駆けつけるのがマナーです。
Q:危篤の際にやるべきことはあるか?
A:危篤の人のもとへ到着したら、本人へ声をかけてあげてください。看病をしている家族にも、「できることがあれば言ってください」と配慮を見せることも大切です。キリスト教の場合は、宗教者を読んでご臨終の祈りを行うこともあります。
Q:亡くなってしまった後はどのようなことを行うか?
A:ご遺体の口もとに水を含ませてあげる末期の水や、葬儀社への連絡、関係者への訃報連絡を行います。必要に応じてエンゼルケアを行う場合もあります。エンゼルケアとは、ご遺体に清拭やメイクを施し、きれいな状態に整えてあげる処置を指します。
Q:身内ではないが危篤の人のお見舞いに行ってもよいか?
A:危篤のお見舞いに行くのは、呼んでいただいた場合のみにするのがマナーです。どうしても最期の時間を看取りたい場合は、まずはご家族に連絡して許可を取るようにしましょう。自分の判断で勝手に押し掛けるのは避けるようにしてください。
▶ 参考:危篤時のお見舞いの文例&マナーをご紹介
Q:臨終状態が長引く場合に連絡を入れてもよいか?
A:危篤状態になってからご臨終までの期間は誰にもわかりません。数か月など長引く場合には「病状を聞いてみる」のは失礼にはなりません。失礼にならないように言葉選びに気を遣って、ネガティブな聞き方にならないように気をつけましょう。
まとめ
危篤の連絡を受けた人と接するときは、慎重に言葉を選ぶ必要があります。不安を感じていたり動揺したりしている場合もあるので、気持ちに寄り添う言葉をかけてあげることを意識しましょう。
また、危篤の連絡が来てからの葬儀手配では、思わぬ出費や予想外のことなどが起こり、落ち着いて対応できないこともあります。ゆっくりと最後の時間をともにできるよう、生前から準備をしておくのがおすすめです。小さなお葬式では、生前から葬儀のご相談を承っています。葬儀のことでお悩みの際は、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。
葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ
葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。
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