家族愛にあふれた母
母は何があっても私たち家族のことを味方してくれる、とても家族愛に溢れた人でした。孫と遊ぶのが好きで、妹家族が実家に来るといつも笑っていましたね。旅行が好きで、転勤が多く各地を転々としていた私のところにも「旅行がてら」と、楽しみながら遊びに来てくれました。
母は5年ほど前にがんを患いました。手術は成功し、再発しないよう治療を行っていたのですが、リンパに転移してしまい、2021年の8月に余命宣告を受けました。すぐに予定を立て、9月にみんなで最後の温泉旅行に行ったことは良い思い出です。大好きな家族と大好きな旅行ができて、母の笑顔をたくさん見ることができました。これだけでは足りないとわかっていますが、少し親孝行ができたと思います。その1ヵ月後に母は亡くなりました。コロナ禍でなかなか旅行に行きずらい世の中でずっと我慢していた旅行なので、家族みんな幸せに過ごすことができました。
私は父を小学生の頃に亡くしており、実家には母が一人で住んでいて、休暇の際には実家に帰るという形を何年もとっていました。母が亡くなった今も実家は残していて、たまに帰っているのですが、そのたびに私たち家族の帰る場所が無くなってしまったなと、喪失感を感じます。
そのときが来るとわかっていても
そんな母の葬儀を意識したのは、余命宣告を受けたときでした。「母が闘病を続けて頑張っているのに、葬儀のことを調べるなんて」という気持ちや、「そのときが来るとわかっていても、調べるとそれが早く来てしまうのではないか」という葛藤もありましたが、何も知らないまま「そのとき」を迎えてしまうのは良くないと思ってのことです。母自身が「コロナ禍に人を集めて、万が一感染が広まっては良くないから、私のときは家族葬にしてね」と話しており、その思いを優先しました。母は最期まで周りの人を気にかける、そんな人でした。
お葬式は、最後にできる親孝行
葬儀自体も、こちらの要望を細かく聞いてくださって、非常に満足できる内容でした。遺影の背景を母が好きだったむらさき色にしてもらったり、読書が好きだったことを伝えたら、戒名をそれにちなんだ字をつけたりしていただきました。
お葬式は、最後にできる親孝行。病床で「今までありがとう」なんて、もう死んでしまうみたいで言えなかったですし「あのときこうしてくれてありがとう」とか、間接的に感謝を伝えるしかありませんでした。ですが、最後にしっかりと感謝を込めてお別れできて良かったと思います。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
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