二世帯での暮らしを気に入っていた母。骨折で入院中、帰らぬ人に
12年前に父が他界した後、一人暮らしを続けていた母。そんな母を心配し、説得して新たに購入した二世帯住宅で一緒に暮らし始めたのが8年近く前のことです。母は父とともに俳句を嗜むような、風流な人でしてね。亡くなる直前まで俳句を作っては投稿したり、句集を出したりするほどだったんですよ。そんな母が、他界する1年前の4月に、「桜の花を見たい」と言い出しました。母は既に90歳をこえており、足腰も弱っている状態。ですから母を車に乗せ、家の近くにある、桜並木の続く大通りをずっと往復したんです。車の中から見る桜でしたが、母は「とてもいいお花見ができた」と喜んでくれて。それが母と過ごす最後のお花見になりました。
母は私たちとの暮らしをいたく気に入ってくれて、「良かったな」と思っていたのですが……。骨折で入院している最中肺炎にかかり、5月2日の早朝、帰らぬ人に。病院から「どこか、葬儀社のあてはありますか?」と聞かれ、母の入院中に妻が資料を取り寄せてくれていた「小さなお葬式」へ連絡したという次第です。小さなお葬式以外にも、もう1社連絡を取っていたのですが、受注窓口と現場スタッフの言うことが食い違っていまして。「会場費はかからない」と言われていたのに、結局会場費として25万円の見積もりが出てきたんです。これはちょっとお任せできないということで、より安心感のある提案をしてくださった小さなお葬式にお願いしました。
コロナ禍に加え、GW中の葬儀。コンパクトに見送りたいというのが希望でした
小さなお葬式に惹かれたのは、サービスの名前からしてコンパクトな葬儀ができそうだったからです。92歳の大往生ですし、収束してきたとはいえまだまだコロナ禍。おまけに葬儀がGWの真っただ中になるため、遠方から人を呼ぶのもふさわしくないと思ったのです。本当に血の繋がった身内だけで葬儀をしようと、前々から考えていましたしね。
そこで「小さな一日葬」を選び、他界した日のうちに葬儀の段取りを全て打ち合わせして翌日納棺。さらにその翌日に告別式と火葬、初七日の法要、お清めを一日で済ませました。子、孫、ひ孫とその配偶者、合わせて16人のこぢんまりとした家族葬です。都内に数店舗を擁する葬儀専門の会社さんが担当してくださいましたからスムーズでしたし、斎場も近所にある、完成して1年ほどの新しい施設。私たちの望んでいた静かで、穏やかな見送りができたと思います。子や孫たちからも、「コンパクトでよかった」と言ってもらえました。火葬後の精進落としも好評で良かったです。
父の時とはまるで異なる規模の葬儀。お坊さんの手配もお願いできて助かりました
母のお墓は京都にあるため、四十九日の法要と納骨を京都で行いました。その間祭壇を設置し、弔問に来てくださった方や届いたお花の対応をしなければなりません。これも祭壇の組み立てキットやろうそく・お線香などの台一式をきちんと用意していただいていたので、ありがたかったです。実をいうと、12年前に行った父の葬儀は非常に大規模だったんですよ。規模でいえば、母の葬儀の100倍程度。父の葬儀ではお通夜も執り行いましたし、京都から東京までお坊さん2人を泊まりがけでお呼びして供養していただきました。
ですが、今は時代が変わりましたし、両親の立場の違いもあります。父の葬儀の際にお願いしたお坊さんも、既に亡くなられてしまいました。ですから、お坊さんをわざわざ京都からお呼びするのも気が引けまして。スタッフさんとの打ち合わせの際、お坊さんの手配を依頼したところ、希望にきっちり沿った浄土真宗のご住職に来ていただけました。とても助かりましたね。
「お通夜なしのお葬式」は初めて。それでも、非常に満足しました
お通夜のない葬儀は私の人生の中でも初めての経験。「どうなるんだろう」と思っていたのですが、実際に執り行ってみてつくづく「お通夜はなくてもいいな」と感じました。お通夜と告別式で、結局同じことをやるわけですからね。コロナ禍を経てお葬式もコンパクト化し、そうしたお通夜のない1日だけの家族葬というのがトレンドになっていくように思います。その意味で、小さなお葬式の先見の明は本当に凄い。「よくぞ時代を読んでくれた」と言いたいです。きっと俳句好きの母にとって、桜は厳しい冬が終わり、春がやって来る、その象徴だったのでしょう。私にとって、とても大きな存在だった母。そんな母を最後に喜ばせてあげられたこと、そして8年間一緒に暮らし、静かに見送れたこと。それが本当に嬉しかったです。改めて、妻があらかじめ小さなお葬式の資料を請求してくれて本当に良かった。親しい間柄で不幸のあった方、または不幸が近いと考えられる方には、ご相談いただけたらこの経験に基づいてアドバイスしてあげられると思いますね。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
小さな一日葬をご利用されたお客様インタビュー
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