甘いものが大好きで、子煩悩だった父
父はコーヒーが大好きで、お砂糖たっぷりの甘いコーヒーを好んで飲んでいました。あと、お餅も好きでしたね。あつあつに焼いた角餅を2つに割り、お砂糖たっぷりの醤油をかけて食べていて「糖尿病なるでぇ」なんて冗談を言いあっていました。
晩年は畑仕事が趣味になり、大根やジャガイモ、サツマイモなど、野菜を中心に作っていました。父が作った野菜は、母が私の家に届けに来てくれていました。ご近所の方に「できたから食べてね」とお裾分けもしていたようです。
父は、兄と妹、私の三兄弟をよく天王寺動物園や御崎公園に連れて行き、遊んでくれる子煩悩な人でもありました。昭和生まれで不器用な一面もありましたが、私が高校受験のときは「がんばれよ」と応援してくれ、晴れて合格した日は「おめでとう!」とすごく喜んでくれました。私の結婚式では、満面の笑みを浮かべながら祝ってくれ、その笑顔を見た私も感激しました。今はもう父も母も他界しましたが、当時の写真を見ては「こんなこともあったなぁ」と思い出しています。心から嬉しそうに笑っている父の写真を見ると、「きっと今も喜んでくれている」という想いが湧いてきます。
「小さなお葬式」にした決め手は、斎場と控室が隣り合っていたこと
そんな父も年齢を重ねるごとに、日常生活が難しくなってきたんです。もともと仕事中の事故で体がうまく動かせなくなっていたんですが、それでも「できるよ」と言いながら母が亡くなったあとも1人で生活していました。しかしあるとき、自宅で転倒したんです。やはり心配だったので、父を説得して施設に入ってもらうことにしました。施設に入ってからは、お友達もできて楽しく過ごしていたようです。看護付きの施設に入り、食事を摂れなくなったころ、看護師さんから「葬儀のことを考えておいた方が良い」と言われ、葬儀場を探し始めたんです。
母が亡くなった際は別のところで葬儀をやらせていただいたのですが、うちは身内も少ないし、参列の方もそこまでいらっしゃいません。少人数でアットホームな形が良いなと思っていたら、近所に「小さなお葬式」の斎場ができたんです。お話を聞くために見学に行ったら、斎場内を親切丁寧にご案内いただきました。
また斎場と控室が隣り合っているのも、大きな決め手となりました。当時、娘が第二子を出産して間もなく、まだ新生児だったんです。斎場と控室が隣り合っていると、お焼香など必要なときだけ参列をしながら、赤ちゃんの側にもいられるので、安心してお見送りができると思ったんです。
「父ならでは」の葬儀ができた。私のときもここでお願いしたい
当日は、司会者の方より始まりの挨拶があると同時に斎場が暗くなり、女性のシンガーソングライターの曲が流れてきたんです。その曲の歌詞もすごく良くて、本当に感動しました。これまでいくつも知り合いのご葬儀に参列させていただいてきましたが、今までにない展開が続き、感動、感動の連続でした。想像以上のご葬儀をしていただき、感謝しています。
特に最後に行った死に水(亡くなった方の唇に水を含ませる儀式)の際、通常なら水を使うのですが、担当の方が父の好きだったコーヒーを用意してくださり、ここでもまた良い意味で驚かされました。携わってくれたすべての方々の真心が込もったご葬儀をしていただけたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
供花の種類の要望などにも応えていただき、「小さなお葬式さんにお願いして良かった」と思っております。子ども達にも「私のときも、ここでしてね」と伝えています。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
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