無口で真面目一筋。一方で子供のやりたいことはさせてくれる父
父は路線バスの運転手を無事故無違反で勤めあげ、定年後は幼稚園バスの運転手をしていました。真面目で寡黙な一方「自分がされて嫌なことはしない」という主義の人で、自身が殴られて厳しく育てられた分、私には決して手をあげないと決めていると言っていたのを覚えています。
休日は1人で黙々と野菜を育て、自宅前で無人販売をしていましたね。土日が仕事だったため、家族で出かけることは少なかったですが、私にとってはなくてはならない空気のような人でした。私のやりたいことは法律ギリギリを攻めてでもやらせてくれて。昭和の時代背景もあったとはいえ、2人でちょっと危ないこともやりました。でもやり切った父は「ドヤ顔」をしていて、冒険をさせてくれるところもある人でした。
手を引かれていた思い出が強く残る
父の運転技術は高く、車酔いする私も父の運転するバスや車だけは酔いませんでした。だから、小学生のときは父が営業運転する路線バスによく乗っていました。私の定位置は入口のすぐ後ろ。何をするわけでも、父と話すわけでもなく、ただバスを運転する父の近くにずっと座っていたのを覚えています。
父と出かけた場所などはハッキリ覚えていないのですが、鮮明に思い出せるのは、父に手を引かれていたことです。思い返すと違う服装で、場所も違うのですが、毎回父に手を引かれながら歩いてことはよく覚えています。
そんな父でしたが、1年ほど前から不整脈があり、看護師に「今日が山場」と言われて妹と葬儀について相談を始めました。3年前に亡くなった母の葬儀に倣い、父も家族葬にすることに。ただ、母のときは慌てて近くの葬儀社に依頼したせいで、色々と後悔が残る葬儀になってしまったんです。今度こそ、家族だけで静かに送りたいと考え「小さなお葬式」に依頼しました。
亡くなってからの対応の速さと先を見据えた対応に感動
父が亡くなったのは深夜1時過ぎでしたが、小さなお葬式に電話をしたら「すぐ行きます」と担当者。すると、本当に1時間ほどで担当者がかけつけてくれたんです。顔を合わせて今後の段取りをわかりやすく説明してくれて、張りつめていた緊張の糸が一気にほどけました。葬儀までも心の余裕ができ、父がいつも着ていた服やバスの運転手を務めた幼稚園の子どもたちの手紙など、棺に入れるものをゆっくり準備することができました。
祭壇もパンフレットのサンプル画像より遥かにすばらしい出来栄えでした。加えて、スタッフさんは常に先を見据えて行動してくれて、迷わずに行動ができたのも印象に残っています。担当者同士の引継ぎもしっかりしていて、安心してお任せできました。母のときもお願いしたかったと思ったくらいです。
読経を聞きながら脳裏によみがえったのは、父が幼い私の手を引いて歩いているシーン。父の温かい手のぬくもりを思い出しながら、じっくりとお別れすることができました。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
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