私にとって2人目の父。自立心が高く、家族を大事にしてくれました
義理の父は、私にとって2人目のお父さんです。義父は私が中学3年のときに母と再婚し、母より年下ながらも母を大事にして、私のことも義父と母の間に生まれた弟もとても可愛がってくれました。私が一人暮らしになってからも、学生時代は義父の家にはよく通っていて、そこから登校することもありました。
義父は阪神ファンで、カラオケ好き。タイガース38年ぶりのセ・リーグ優勝をとても喜んでいました。そして、カラオケで歌うのは、都はるみさんの『大阪しぐれ』。行きつけの近所のスナックで歌うのが大好きでした。
義父は、東京で有名なスーパーの1店舗の精肉部門を任され、75歳を過ぎてもバリバリと働いていました。しかも、先天性の難病を患い、脳梗塞で心臓の手術をした母の介護をしながらです。それでも時々私を気遣って、味噌漬けや醤油漬けにしたお肉を持ってきてくれることもありました。
誕生日に突然の別れ
その後、義父自身も脳梗塞で半身麻痺になりながらも、自立心が強いせいか日常生活で介助を受けることなく、徐々に病状が悪化した母の介護を私と一緒にしていました。
母の他界を特別養護老人ホームで一緒に見届けると、私と義父は父の家で3日から1週間同居するといった、つかず離れずの生活をしてきました。
そんな義父との別れは突然やってきました。タイガースが優勝した直後の10月初旬のことです。義父の誕生日に私が急遽入院することになったため、「退院したら、お誕生日を祝おうね」と約束をすると、義父は行きつけのスナックに行ったそうです。ママさんに誕生日のお寿司を出してもらい、楽しい時間を過ごしたのですが、食べたイカを喉につまらせて救急車に。あっけない終わり方でした。だから死に際を見ることができなかったのですが、楽しいお酒を飲んで、自分で好きな過ごし方をして亡くなったのですから、悔いはなかったはずです。
「これだけのお葬式を挙げてもらえて感謝しています」とお礼の電話をいただきました
「小さなお葬式」にお願いするきっかけは、広告やSNS、ホームページでした。義父は突然亡くなったため、直後は警察ともやり取りをしていたのですが、警察に出入りしている葬儀会社の方は「ウチで葬儀をやらなくちゃ」という態度で戸惑ってしまいました。そこで小さなお葬式を思い出し、問い合わせたところ、担当者の方が日程はもちろんのこと、私が何を望んでいるのかを明確に引き出してくださり、私と義父に合ったプランを提示してくださいました。
実は告別式会場は火葬場からも東京のターミナル駅からもほんの少し離れた場所にありました。入口もちょっとだけわかりづらいところだったのですが、入口や近辺の路地をスタッフの方がきめ細かく誘導してくださったおかげで、親族も非常に安心していました。会場が余裕のある空間で、一家団欒といった形で皆がゆっくりできたのも嬉しかったです。また、義父ととても親しかったいとこからは式の後にわざわざお礼の電話をもらいました。「これだけの式を挙げてもらえて感謝しています。とても良いお葬式でした」と。
父の孫たちの「ちゃんと会えて良かった」が、何よりも安心できた式の証拠
自分の人生において、葬儀を行う機会は何度も訪れるものではありません。しかし義父が喪主として行った母の一日葬は、後々考えさせるものがありました。告別式をある程度しっかり執り行わないと、仏様に対しても参列者に対しても、充分な心配りができないのではないかということです。
義父は母から「かしこまった葬儀にしてほしくない」と言われていたと思います。しかし特養から紹介された葬儀会社さんは、お顔合わせは冷凍場で、担当者も火葬場にいらっしゃらず、当日私から葬儀会社に問い合わせることがいくつかありました。
そのため、義父の式の際は悲しい思いをさせてはいけないな、と。小さなお葬式にお願いできて本当に良かったと思います。義父の孫たちが「顔が見られて良かった」「ちゃんと会えて良かった」と言った言葉が、そのことを物語っていたように思います。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
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