仕事で大変慕われていた父
父は公務員だったのですが、人事部での中間管理職を長く務めました。所謂「出世コース」といわれる部署だったようで、新入社員の採用や教育が主な仕事でした。人を育てることが向いていたのか、部下に大変慕われていました。人当たりは良いのですが、おかしいと思ったことは変えていこう、部下を守っていこうと、上にも言うべきことはしっかり言っていたと聞きます。
異動の時期になると職場では「穴田さんの部下になれたらラッキー」とまで言われていたそうで、父が部署を異動になったときにはたくさんの寄せ書きをもらって帰ってきたことを覚えています。とても心のこもった寄せ書きで、今でも大切にしています。
父は私が子どもの頃は厳しかった記憶があるのですが、仕事で人事に携わるようになったからか、何でも自由にさせてくれて。大学で東京へ出ることも、就職のことも、黙って見守ってくれました。一度、大学卒業後に就職しようとしたのですが、大学院に進学したいと思い、父に相談したことがあります。すると「自分が本当にやりたいことのためだったらいいよ」と、大学院へ進むことを応援してくれました。「あの子はしっかりしているから大丈夫」と、私のことを信頼してくれていたのですね。
長い闘病生活も母と二人三脚で
父が50歳くらいのときに腎臓の病気をして、それ以来人工透析をするようになりました。仕事も55歳で退職。透析は週に3回欠かせず、その頃は父方の祖母もいたので、母は大変だったと思います。結婚生活の半分は闘病生活でしたが、夫婦仲は良かったです。
本が大好きな父だったので、退職してからはよく読書をしていましたね。読書好きが高じて「自分も小説を書きたい」と言っていました。最後まで書き上げたという話は聞いたことがないんですが。でも亡くなってから遺品整理をしていたら、ノートにプロットのようなものがメモしてあるのを見つけました。
そんな父も昨年胃と十二指腸などにガンの転移が見つかって、余命宣告をされました。父は自ら「直葬でいい」と言っていたのですが、母は小規模で身内だけでもいいからと希望して、生前からお葬式のことを考え始めたのです。
望む内容にぴったりだった「小さなお葬式」
余命宣告から時間はあったので、地元で丁度良いサイズの式場、合いそうなプラン、金額などいろいろ探して第一候補となったのが「小さなお葬式」でした。
実は父が亡くなる半年ほど前に祖母も亡くなりました。祖母は以前から入会していた互助会を使ってお葬式をしたのですが、家族が思っていたより豪華で金額も高かったんです。プランも選べなかったので他の葬儀場を探しました。
お通夜もするか考えたのですが、「結局同じ人がお通夜にも告別式にも来ることになるよね」という話になり、お通夜はしない選択に。お葬式に呼ぶ方をリストアップしたところ、高齢者も多く何度も来てもらうのも大変だという理由もありました。
スムーズな段取りで良いお葬式になった
父が亡くなったのは午前中だったので、第一候補の小さなお葬式さんへ電話をしました。翌日が祝日だったことも考慮してスケジュールを組んでくれて、先に火葬をしました。
火葬を先に行うお葬式もあるんだなと思いましたが、スタッフの方がすべて段取りしてくれてとてもスムーズでした。そんなに湿っぽくならず、良いお葬式だったと思います。
以前からお世話になっているお寺さんには別でお願いして、告別式でお経をあげていただきました。母が四十九日まできちんと供養したいと希望したので、お寺さんに自宅に来ていただき、私も毎週実家へ帰って先日無事に四十九日まで済ませました。
いずれは母と一緒に住もうと思い、準備をしています。父も「あの子はしっかりしているから大丈夫」と、笑って見守ってくれていると思います。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
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