商売っ気がなく寡黙でものづくりが好きな兄
兄はもともと、大阪で家具販売店を営んでいたんですが、「商売人」という感じは全くなく、寡黙な人でした。「物を売るのは向いていない」と自分で認めるほどで、性格は職人気質。子どもの頃からものづくりが好きで、黙々と打ち込むタイプでした。手先がすごく器用で、木を削ったり、組み立てたりして、いろんなものを作っていたのを覚えています。大人になってからも、木で飛行機を作って飛ばしてみたり、ウクレレを作って弾いてみたりと、趣味としてものづくりを楽しんでいました。
兄は60歳をすぎたあたりで家具店を畳んだあと、高速道路の料金所へ勤めるようになりました。寡黙で几帳面な兄には、商売よりもその仕事が性に合ったようで、「いい仕事だ」とよく話していました。班長を任されていた頃には部下が50人もいたそうです。
私も定年退職後には、兄の紹介で同じ仕事へ就くことにしました。定年までの私は転勤族で、全国各地を転々としていたので、兄とゆっくり話す機会をあまり持てませんでした。同じ職場になれば会話も増えるかなと思い、同じ仕事を始めてみたんです。勤務先は違いましたが、同じ職種なので共通の話題ができて、これまでよりも会話が弾んでうれしかったのを思い出します。兄は職場にも馴染んでいたようで、退職後も当時の同僚の方々との交流が続いていました。物静かな兄でしたが、親しい方たちには心を開いてよく話していたようです。
気心の知れた仲間と最後まで楽しく
兄の訃報は思いがけないことでした。これまで特に不調もなく元気に過ごしていましたし、グラウンドゴルフや山登りなど、日頃からよく体を動かしていました。近場では生駒山や大峰山に登山へ、少し前には四国へお遍路めぐりもしていたようです。だから、私にとっても周りの方々にとっても突然の出来事でした。
その日は友人たちとの月に1度の食事会。兄は会の途中で倒れて病院に運ばれ、そのまま亡くなってしまったんです。一人暮らしだったので、もし自宅で倒れていたら発見されるまでに時間がかかったかもしれません。それを思うと、慣れ親しんだ皆さんが一緒で、いち早く異変に気づいてもらえたことは幸いだったかなと思います。
費用・内容ともに安心してお任せできました
葬儀については私自身初めての経験で、急だったこともあり、何をどうすればいいのか全く分からず、戸惑うばかりでした。兄が別の葬儀会社で葬儀費用を積み立てていたので、ひとまずそちらでの葬儀を検討したんですが、積立金を利用してもさらに費用がかかるとのこと。小さなお葬式と比較すると、費用が倍ほども違ったので、最終的には小さなお葬式に決めました。
相談の際には親切に対応いただきました。どこでどんなふうに葬儀をすれば良いのか、当日の流れはどうかなど、一から十まで細やかに教えていただき、受付や全体の取りまとめなども全てお任せしました。母が亡くなった際は別の葬儀会社を利用したんですが、そのときは会場が駅から遠く、車でないと行けないような場所で大変だったんです。でも今回の会場は駅から近く、徒歩で行ける。その点もすごく助かりました。参列者はそれほど多くなかったので、規模的にもちょうど良かったです。
私が実際にしたことといえば、兄がお世話になった方々へ葬儀の連絡をしたくらい。一緒に四国のお寺をめぐっていた方が葬儀に来てくださり、御朱印帳を棺に入れて見送ることができたのも良かったなと思います。費用面での安心感はもちろんですが、内容的にも十分な式ができたと感じています。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
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