酒好きだが孫に優しく、仕事でも信頼された父
私の父の印象は、とにかくお酒が好きな人。一升瓶をケースで購入するほどお酒が好きで、しかも1級酒ばかり買うものだから、心配した酒屋さんから「2級酒にしたら?」と言われるくらいでした。普段は無口でしたが、お酒が入るとよく喋る人でした。
その一方、仕事ができて優しいと評判で、仕事場からの信頼はとても篤かったです。仕事を定年で退職してからは、クロスワードパズルの問題を解いては応募していたようです。
孫たちの面倒もよく見てくれて、送迎も積極的にしてくれました。出かけていても、孫たちの送迎の時間には必ず帰ってくるんです。孫たちにも「じいちゃんはお酒を飲まないと全然喋らない」と言われながらも、よく慕われていました。
そんな父が倒れたのは、今から19年前。脳梗塞で、以来せん妄(幻覚が見える)や認知障害で介護状態になりました。それから介護施設に預けて介護を続けてきましたが、亡くなる半年前くらいから風邪を頻繁にひくようになり、再び脳梗塞で倒れました。その際「今度は覚悟を決めた方が良い」と言われ、どこで看取るかを考えたのですが、私は家で看取りたいと思っていました。そのため、自宅で看取ってくれるお医者様を探し、病院ではなく自宅に連れ帰りました。それが、2019年8月9日のこと。父が亡くなったのはそれから6日後の、8月15日でした。
「本当に父に必要なお葬式」を考えた結果「小さなお葬式」にたどり着きました
以前から知り合いの大きなお葬式に出席するたび「こういうお葬式が本当に父に必要だろうか?」と考えていました。父はあまり人付き合いをしないタイプだったので、転勤で福島に来てからの付き合いはそんなにありませんでした。そのため父が亡くなったら、友人は転勤前に住んでいた青森の方を呼ぶことになります。わざわざ遠方から足を運ぶ負担を負わせることが、本当に父のためになるのかなと。
「小さなお葬式」は、テレビで取り上げられているのを見て知りました。「こういうお葬式の仕方もあるんだ」と思い、もしお葬式を挙げるなら皆の負担が少ないものにしたいと考えていました。いざというときに慌てないよう、インターネットで調べて小規模でできるお葬式をいくつか候補に挙げていたのですが、小さなお葬式を選んだ決め手は「お客様の声」でした。皆さん笑顔で写真に写っていたので、きっと納得できるお葬式だったんだろう、この声は信頼しても良いなと思えたんです。
規模が小さいからこその貴重な体験ができました
実は父の訃報を受けたのは、私が仙台に行っているときだったんです。そのため、仙台から小さなお葬式に電話をしたんですが、とてもスムーズにやり取りができました。メリットだけではなく、デメリットもきちんと説明してくれたので信頼できると思いました。お葬式は身内だけの小さなものでしたが、良かったのは普通のお葬式ではできないことを子どもたちに体験させられたことです。白装束を自分たちで着せたり、観音様にメッセージを書いて棺に入れたり。観音様にメッセージを書くのはオプションでしたが、料金が明確なので迷わずに追加できました。
また紹介してくださったお坊さんも、とても良い方でした。父は公務員で主に道路に関わる仕事をしていたと話したら、戒名に「道」という文字を入れてくれました。父は「道路の真ん中で死にたい」と言うほど仕事が好きだったので、きっと喜んでいると思います。
家族の思いをきちんと形にしてくれるお葬式
小さなお葬式のようなスタイルは、付き合いを大切にする地方ではまだ敬遠されるかもしれません。ただ生死観は人それぞれですし、私はこうしたお葬式が悪いことだとは思いません。小さくてもないがしろにせず、本当に丁寧な対応をしていただいたと思っています。
本来分担制の仕事ってどこかに綻びが出てきてもおかしくないのに、小さなお葬式ではそれが全くありませんでした。すごくテキパキしていて、四十九日や仏壇の購入までお世話になりました。
今回インタビューに協力したのも、お世話になった小さなお葬式に、少しでも恩返しができればと思ったからです。亡くなった人への敬意や家族の思いを形にしてくれるお葬式で、子どもたちにも良い学びになったと思います。本当にありがとうございました。
小さな火葬式をご利用されたお客様インタビュー
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