合理的だけれど、娘のことを考えてくれていた父でした
父はとても合理的な性格で、元気なころから「(自分の)葬式はしなくていい、すぐ焼き場に持って行ってくれ」と明るく話していました。すでに10年ほど前に母は亡くなっていましたし、退職して時間もたっていたので、できるだけ娘の負担を減らしたいと考えていてくれたのだと思います。退職後の父は長く文通をしていたスペインの友人を訪ねてヨーロッパ旅行をするなど、自由な時間を謳歌していました。母が亡くなった後も私たちの手をわずらわせることなく、元気でいてくれたんです。
ただ80代の半ばを過ぎ、亡くなる1年ほど前からは介護が必要になったので、施設に入っていました。医師からは「いつどうなってもおかしくない」と聞いていたので、そのころから少しずつ資料を取り寄せて、葬儀の準備を進めていました。
母の葬儀を行った経験から、葬儀会社選びは慎重に進めました
実は10年ほど前に母を亡くしたときも、「ささやかな式が良い」という思いがあって他社で家族葬を行ったんです。
ただ当時契約した葬儀会社が用意してくれたのは、家族葬とは言いつつ大勢の弔問客を迎えられるような大きさの会館でした。「費用は抑えたい」という思いはあったのですが、会場の広さに見合うお花や設備を整えると、どうしても費用がかさんでしまいました。
プランのなかには生前の写真を集めてDVDを制作し、告別式で流すというサービスもあって。遺影用の写真以外にもたくさんの写真を探さなければならず、お別れどころではなくなったことをよく覚えていたんです。 そんな経験もあって、父は余裕を持って見送りたいと思いながら慎重に葬儀会社を選びました。
長らく会えなかった親族が集まり、気持ちの通う前夜を過ごしました
「小さなお葬式」が目にとまったのは、父が亡くなる前に資料集めをしていたころです。 ウェブサイトを見ると父が望む形での葬儀もできそうでしたし、偶然にも見学に行って好感を持っていた葬儀会館が選択肢のなかに入っていました。 1日1組限定で告別式ができる会館で、コロナの心配もせず、家族や親戚だけでゆっくりと父を見送ることができそうだったことも、ここでの葬儀を決めた理由のひとつです。 プランは父の遺志に沿う形で、「小さな火葬式」を選びました。通夜や告別式がないことには多少の不安があったのですが、結果的にこの形式が、私たちにとっては本当に良い選択になりました。 皆が式のために一斉に集まるわけではないので、めいめいの都合で集まった兄弟や親戚と、ゆっくり父の思い出や近況について話す時間が持てたんです。1日1組なので他のご家族を気にする必要もありませんでしたし、夜が更けるまで久しぶりに会った親族と交流をあたためることができました。
父の遺志と、家族の想いの両方を叶えられた葬儀でした
「父の遺志を尊重してささやかに…」と考え選んだプランでしたが、父との別れを偲ぶために集まった親族からは、「こういう方法もあるんだね」「こんな葬儀もいいね」という声が上がりました。悲しさをかきたてるような式が悪いわけではありませんが、皆と心ゆくまで故人の思い出を共有できたことで、改めて血のつながりや絆を実感できたように感じます。
「まっすぐ焼き場に…」とまではいきませんでしたが、親族が集まってくれて父も喜んだのではないかと思います。 母のときのように思いがけない出費は多少あるかもしれないと思っていたのですが、契約時に追加した費用以外はかからず、予算的にも満足できる葬儀でした。
互助会などにも加入していませんでしたが、これだけの費用でこんなに充実したお見送りができるのだと思いました。何かあったときはまた小さなお葬式でお願いしたいと思います。
小さな火葬式をご利用されたお客様インタビュー
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