父が家族のことを考えて生前に選んだのが「小さなお葬式」でした
78歳で亡くなった父は、数年前から肺気腫を患っており、片方の肺の機能が著しく低下している状態でした。そのため、常に携帯用の酸素ボンベが欠かせない生活を送っていました。恐らくその頃から、残された私たち家族のことを思い、終活を行っていたのだと思います。
当初は別の葬儀会社が営む互助会に入会していたのですが、より金銭面で負担の少ない「小さなお葬式」を知ると大変気に入り、生前契約をしました。(※現在は生前契約の新規受付を終了しています)「自分にもしものことがあったら、小さなお葬式に連絡するように」というのは、父が生前から私に伝えていた、たっての願いでした。
そんな父は、私と息子が住む集合住宅の別の階で暮らしていました。私や息子が父に代わって買い物などをしていたのですが、父も私たちに迷惑をかけまいと自分で買い物に行ったのだと思います。ある日、玄関先で倒れていたところを近所の人が見つけ、かかりつけの病院に搬送されたと聞いたときは、もう気が気ではありませんでした。息子が傍にいたこともあり、父と最期に言葉を交わすことができましたが、「私たちと会ってしまったことで父も安心してしまい、かえって死期を早めてしまったのでは」という後悔の念は、正直まだ消えないままでいます。
突然訪れた死に動揺する私たちに、優しく寄り添ってくれました
父が亡くなった後、遺言に従って小さなお葬式に連絡を入れました。「小さな火葬式」を選んだのは、身内だけの小規模な葬儀にしてほしいという父の要望に添ったものです。「残された家族にできるだけ負担をかけたくない」という、そんな父の心遣いを感じました。
電話では、状況を聞いてくれた担当者の方が、自宅近くの葬儀場を提案してくれました。私も知っている施設だったので安心でしたね。遺体を病院から式場まで搬送する際、父を一度家に帰そうとしたのですが、費用面での余裕がなくて頭を悩ませました。担当者の方もそんな私たちの事情に配慮してくれて「ご無理はならさなくて結構ですよ」と、声をかけてくれました。常に私たち遺族の目線に立ってくれる担当者の方の姿勢は、強く印象に残っています。
事務的な作業を代行してくれたおかげで、父との別れの時間もゆっくり過ごせました
父の葬儀には、近くに住んでいた親族の他、かつて市議会議員をされていた方や母子会の会長を務めていた方も駆けつけてくれました。担当者の方が勤め先への連絡もしてくださって、おかげで父との別れの時間をゆっくりと過ごすことができました。
生前、父から遺影に高校時代の写真を使ってほしいと頼まれていたのですが、写真を探しているうちに家族にまつわる色々なものが出てきて、懐かしさと寂しさで大泣きしたことを覚えています。こうして父との思い出を振り返る大切な時間を作れたのも、小さなお葬式が事務的な作業を行ってくれたからだと感謝しています。
出棺時に父が好きだった曲をかけることができなかったのは心残りですが、それ以外はとても満足のいく葬儀ができました。小さなお葬式の方々には、本当にお世話になったと思っています。
実は葬儀の後、私も小さなお葬式の生前契約を結んだんです。(※現在小さなお葬式の生前契約は新規受付を終了しています。)私も父と同じように、亡くなったとき家族になるべく負担をかけたくないと思いまして。特に息子は、父の突然の死に動揺する私を支えてくれた大切な存在です。私も父に倣って、残された人が良かったと思えるような葬儀をしたいですね。
小さな火葬式をご利用されたお客様インタビュー
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