祖父と私、家族の中でもお互いが特別
祖父は大阪、私は東京と、もともとは離れて住んでいたんですが、私がすごくおじいちゃん子だったんです。祖父も私だけは特別という感じで、とてもかわいがってくれていました。夏休みや冬休みには必ず祖父の家へ遊びにいって、水族館や動物園、本当にいろんなところへ連れていってもらいました。高校卒業後、進学を機に私が大阪へと移ることに。その頃は祖母も健在で、祖父母と私の3人暮らしです。大学3回生の頃に祖母が亡くなり、それからは祖父と2人でした。
祖父は中学校の美術教師をしていたので、絵を描いたり、ものを作ったりすることが好きでしたね。自宅で水彩画を描いていて、毎年作品展にも出展していました。亡くなった年には、私の小さい頃の様子を描き始め出展を目指していましたが、体力的に厳しくなり描き上げるには至りませんでした。
祖父とひ孫というより、まるで兄弟のような2人
私が息子を出産してからは、息子も祖父にとって特別な存在に。生まれたときからずっと一緒なので、息子にとっても祖父は特別でした。「じぃじ、じぃじ」と、何をするにもどこへ行くにも一緒。好きなことも似ていて、よく2人で絵を描いたり、ダンボールで工作したりしていました。私のスマホには2人の思い出がたくさん詰まっています。並んでたい焼きをほおばる2人、祖父手づくりの台車に乗って公園で遊ぶ2人、祖父とひ孫というより、まるで兄弟のよう。祖父は、外ではあまり話すタイプではないんですが、息子といるときは一緒になってふざけていつも楽しいそうでした。
共に8月生まれだったので、誕生日のお祝いも2人一緒です。手作りとは思えないくらい豪華なくす玉を祖父が用意してくれて、みんなでお祝いをしたのが懐かしいです。毎年、写真スタジオで、じぃじと息子のツーショットバースデーフォトを撮るのもお決まりでした。
祖父が体調を崩すことが少しずつ増え、入院することになったのが7月頃。今年は誕生日を迎えるのは難しいかもしれないと思っていましたが、なんとか誕生日まではがんばってくれて。病室を飾りつけて、今年は病室でお祝いをしました。
祖父の願いや私たちの思い、すべて叶えられました
入院以来、覚悟はしていたものの、予め準備をしておこうという気にはなれず…。でもいざ葬儀となると、どうすれば良いのか分かりませんでした。そこで以前、祖母の葬儀をしていただいた小さなお葬式に連絡してみたんです。そうしたら、かなり昔のことだったにもかかわらず、祖母の記録が全部残っていてスムーズに対応いただけたので、祖父もお願いすることに。
葬儀については祖父自身が生前決めていたことがありました。「小さなお別れ式をしてください」という言葉と共に、大切な人たちの名前を記したメモを私に託していたんです。スタッフの方と相談し、祖母のときとは違う小さな火葬式を選択。祖父の希望通り、家族数名で落ち着いた雰囲気の中、見送ることができました。
また、納骨については、私は祖母のいる一心寺へと決めていました。ただ、一心寺では骨壷の大きさに制限があり、葬儀会社によってはそのサイズに対応できないところもあるようで…。でもこれだけは絶対に譲れなかった。だから、ちゃんと対応いただけたことにも安心しました。
位牌についても、祖母の位牌と並べたときに馴染みやすいものをという思いがありました。祖母の記録が保存されていたおかげで、大きさやデザイン、書体などの細かなオーダーにも対応いただけたのはありがたかったです。初めての葬儀でしたが、手続きや区役所のへの届出といった葬儀以外のこともサポートいただき、無事に祖父を送り出せたことにとても感謝しています。
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