元気だった父との突然の別れ
父との別れは、ある日突然でした。前日に車のタイヤ交換をしたりその日も工場で作業をしたり…。本当に元気で「あと5年は生きてくれるだろう」なんて思っていました。亡くなった当日も、自室で大好きな猫たちに囲まれて、お酒を飲んでいたんです。私が仕事から帰ってきて、いつもと同じように「ただいま」と声をかけたあと「おう」と返ってきたやりとりが、父との最期の会話でした。
父は自分の好きなタイミングにお風呂に入る人なのですが、その日に限って、一番風呂に入ったんです。でも、なかなかお風呂から出てこなくて。心配になった兄が様子を見に行ったら、もう既に亡くなっていました。ヒートショックだったんです。ヒートショック現象はニュースで聞くものの、どこか他人事で。「まさか自分の父が?」と思いましたね。突然訪れた父との別れに、当然心の整理もつくわけなく…。「どうしよう」って、ただ呆然としていました。
何の準備もなかったところを、テキパキと対応してくださいました
施設に入所している母よりも、まさか元気な父が先に亡くなるとは思っておらず、葬儀屋さんの事前登録や互助会などの前準備など、何もしていませんでした。
そんな私が「小さなお葬式」と出会ったのは、兄の奥さんがきっかけです。兄の奥さんが、自分の祖父の為に小さなお葬式に事前登録していたんです。そのご縁で、父の葬儀もお願いすることになりました。
正直「値段も低価格だし、マニュアルのような対応をされるのかもしれないな…。コンパクトで形式的なお葬式なのかもしれない」なんて思っていました。でも、とても心のこもった対応をしてくださったんです。あまりに突然の出来事に何も考えられず、ぼーっとしてしまった私に代わって、手際良く段取りしてくださり、本当に助かりました。通夜から葬儀だけでなく、四十九日法要のお坊さんまでもお世話になりました。
値段=サービスではない対応に感動
小さなお葬式に対するイメージがガラリと変わったのは、担当してくださったスタッフさんの対応です。スタッフの方が、父の顔をじっと見て「湯灌をされませんか?」と提案してくださったんです。父はお風呂の湯船に浸かることなく亡くなっていました。顔色が悪く、むくんだ状態で棺桶に眠っていたんです。最初はどうしようか迷ったのですが「父にしてあげられる精一杯のお見送りがしたい」と思い、お願いしたんです。
湯灌している間は、父がなんだか笑っているように見えました。父は湯船に入らず亡くなってしまったので、寒かったのでしょうね。「ああ、お風呂に入りそびれたものね。気持ちいいのね」と穏やかな気持ちで見守りました。湯灌が終わった父は見違えるように綺麗になりました。お願いして本当に良かったです。
何より嬉しかったのは、父の顔を見て提案してくださったスタッフさんの気持ちです。それだけでなく、孫やひ孫たちに、棺に飾れるように綺麗な千代紙を渡してくださったんです。家族皆が折り鶴にそれぞれの想いを込めてお見送りができました。形式的じゃなく、残された家族にも故人にも寄り添ってくださり「あ、お葬式って値段じゃないんだな」って思いましたね。
小規模でもしっかり見送れた。私もこのスタイルが良い
父は小さいながらも工場の社長だったので、本当はお世話になった方にもたくさん参列していただきたかったんです。しかし、今回は本当に急な不幸だったことやコロナ禍の葬儀ということもあり、小さな家族葬を選びました。家族だけでお見送りしたのですが「小規模でもこんなに温かいお見送りができるんだな」と実感できました。手際の良さはもちろん、心を込めて対応してくださったことが、残された私たち家族にとって何よりの救いでした。
今回父の葬儀を経験し「何かあったときに、お見送りしてくれる家族が困らないように」と、私も小さなお葬式に事前登録しました。父と同じように、家族で見送られるこのスタイルで良いなと思ったからです。そのときは、またよろしくお願いいたします。
※一部式場ではプラン料金以外に式場利用料等が発生します。
小さな家族葬をご利用されたお客様インタビュー
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