多くの人に囲まれ賑やかな毎日を過ごしていた母
私の母はよく食べ、よく飲み、人と関わることが大好きな人。長らく飲食店をしていたこともあり交友関係が広く、絶えず誰かがあそびに来ている賑やかな家でした。
母の様子がおかしいと感じたのは約10年前です。あれ?と思う出来事が続き病院へ行くと、出された診断はレビー小体認知症。私1人で看られる状態ではなくなり介護老人保健施設へ入所、その後特別養護老人ホームへと移りました。老健施設でも特養でも、本当によくしていただいたことは母の様子を見ていれば分かります。だからこそ、最期は病院ではなく特養でと決めました。しかし、いざ看取ると決断しても何をどうすればいいのか分からず、おろおろするばかりでした。
分かっていても追いつかない気持ちに寄り添ってくれました
そんな私のもとに駆けつけてくれたのが、3ヶ月前にお父さまを亡くした職場の同僚でした。同僚はその経験から、急な死で何の準備もできなかったこと、すごくお金がかかったことを包み隠さず話してくれました。「こんな話でごめんな。でも用意ってすごく大切だと思って」と私のことを真剣に考え、言いにくいことも言葉にしてくれました。
同僚の言葉を受けて、母が亡くなる前に葬儀会社を調べ、お話を伺いました。「小さなお葬式」は、そのときに知りました。話が分かりやすくスムーズだったのを覚えています。
他社さんの話を聞いてみると、母をどう送り出すかではなく、お葬式よりどんどん先へ先へと話が進んでいくんです。そんなに先のことは考えられず、亡くなる前提で話をすることすら後ろめたい気持ちでした。小さなお葬式はそんな思いに寄り添い、多くもなく、少なくもなく、私にとってちょうどいい距離感でお話しいただけたのが良かったと思います。
母らしく旅立てことは私にとっても幸せでした
母は結婚式が挙げられなかったから、お葬式だけは…と若い頃から言っていました。そんな思いに応えるにはどうすれば良いかすごく悩みました。低価格だとみじめな寂しいお葬式にならないかという心配も。でも実際は祭壇には花がいっぱいで、送り出す際には棺が閉まらないのではと思うほど、たくさんの花に包まれていました。
何より良かったのは、こちらの要望を聞いていただき、母らしい形で見送れたことです。とってつけたような形式だけのものは一切なく、叔父・いとこ・友人たちと母の思い出話で盛り上がり思いっきり笑って、思いっきり泣いて、また母の話で大笑いして。お坊さまが「こんなに笑い声が聞こえるお葬式に来させてもらえて良かったです。故人さんのお人柄でしょうね」とおっしゃるくらいでした。
小さなお葬式でなかったら、こんな風には見送れなかったと思います。母は、私たちと一緒に賑やかに楽しんでから旅立ったんだなと思いました。
「小さなお葬式」を経て芽生えた新しい思い
学生時代の話ですが、父のお葬式では「ああ、終わったな…」という思いばかりで「何がどう心に残ったんだろう」と感じたことを今でも覚えています。でも今回の母のお葬式では無事に終わってほっとしたのと同時に、まったく悔いが残らなかった。良かったなと言うと変な話ですが、本当に良かったという思いでいっぱいでした。
コロナ禍や不況で、今まで当たり前だったことがどんどん変わってきていると思うんです。結婚式にいろんな形があるように、お葬式ももっと自由に自分らしい形でできれば良いと思いました。それを叶えてくれるのが小さなお葬式だと思います。
実は今、終活アドバイザーの資格取得に挑戦したいと思っています。今まで考えたこともなかったのですが、小さなお葬式との出会いで、人の死に関わるお仕事へのイメージが変わりました。自分なりの形で旅立つこと、見送ることができれば、悲しい中でも幸せを感じられるのだと。私もそんなお手伝いがしたいと思うようになりました。それもこれも、小さなお葬式で納得のいく良いお葬式ができたからこそです。
小さな家族葬をご利用されたお客様インタビュー
どんなことでもお気軽にご相談ください
お客さまサポートダイヤル
通話料無料・24時間365日
お客様の気持ちになって対応を
人生で何度も経験する事のないご葬儀。初めてご経験される方も多いと思います。 何をすればいいのか分からないとご不安になる方がほとんどです。 私たちコールセンターはお声だけでお話する事しか…
続きを読む