一周忌法要は故人が亡くなってからちょうど一年めの同月同日に行う法要です。
年忌法要のなかでは最も重要な法要とされています。
一周忌法要は、いつから何を準備すればいいのかをまとめました。
一周忌法要前までの準備の日程をチェックしましょう。
※宗派や地方により内容が異なる場合があります。
時期 | 流れ | 準備内容 |
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1ヶ月前 | 一周忌法要の 日程を決める |
一周忌法要は亡くなられてからちょうど一年目の命日に行いますが、その日が平日にあたる場合は、直前の土日祝に前倒しで実施するのが一般的です。出席する親族等にも確認し日程を決めましょう。 |
一周忌法要の 会場を決める |
一周忌法要の会場は、主に自宅で行いますが、他にもお寺、ホテルなどの場所を借りて会場にする場合もあります。 | |
てらくるで寺院の手配
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一周忌法要の日程と会場が決まりましたら、すぐに寺院の手配をします。 → 寺院手配の予約をする |
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案内の連絡 案内状の送付 |
一周忌法要を親族だけで行なう場合には電話での案内連絡のみでも良いでしょう。 親族以外をお招きするばあいは案内状を送ります。 案内状を送る場合は返信用のハガキを同封した封書などで、案内状を出します。 |
2週間前 | お料理の手配
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自宅で一周忌法要をする場合は仕出し料理を予約します。 法要の後で場所を移して会食をする場合は、近くの料亭やレストランなどの予約をしておきましょう。 |
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引物の用意
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一周忌法要の引き出物に多く使われるものは、洗剤、石鹸などの実用品や、海苔、お菓子、お茶などの食品が一般的です。 実用品や食品などの消えもの(消えもの=消費されて消えてなくなるもの)が多く、食器やインテリアなどの残るものは不向きです。 |
一周忌が終わるまで遺族は「喪中」となり、一周忌法要を区切りに「喪明け」となります。 一周忌法要以降は、節目となる年ごとに年忌法要を行います。 年忌法要とは、亡くなった人の祥月命日(なくなった日の同月同日)に営む追善供養の法要です。 翌年を三回忌とし、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と行います。 一般的には三十三回忌で供養で弔(とむら)い上げとしますが、歴史的な人物の場合は、百回忌や三百回忌が営まれています。 百カ日法要と一周忌法要と三回忌法要は、中国の儒教の教えからできたものですが、それ以外の法要は日本で付け加えられたものです。
流れ | 内容 |
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開始の挨拶 | 施主が一周忌法要の開始の挨拶をします。 |
読経・法話
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僧侶に一周忌法要の読経をしてもらい、施主から順番に、前の方に座っている人から焼香をします。 読経後、法話をしてもらいます。 |
開眼法要
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一周忌法要に合わせて、お仏壇やお墓を新たに購入された場合は開眼法要を行います。 |
お墓の開眼法要・納骨法要をする場合
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一周忌法要の会場からお墓へ移動(自宅→お墓)が発生する場合は移動費用として別途10,000円いただきます。 お墓へ一同で行き、僧侶がお墓の開眼法要と納骨法要をします。 墓石を石屋さんがずらして、遺骨をお墓に納めます。 |
寺院費用の お渡し |
一周忌法要が終わりましたら、白い封筒に寺院費用60,000円をお包みし、僧侶に直接お渡しください。 |
会食(御斎)
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法要が終わってからの会食の席を御斎(お斎)と呼びます。 まず、初めに施主が挨拶します。その後、故人を偲びながら会食します。 御斎(お斎)は、故人を偲ぶだけでなく、集まって下さった方たちへのお礼の意味があります。 車を運転される方がいる場合は、お酒類は避け、ノンアルコール飲料を用意しましょう。 |
終了の挨拶 | 施主が一周忌法要の終了の挨拶をします。 |
引物を渡す
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一周忌法要の会食には、引物を付けるのが一般的です。 会のお開きの頃が近付いて来たら、引出物をお客様のお膳の前においてゆきます。 提げ袋を人数分用意し、持ち帰りに便利なようにしておきましょう。 |
法事会場の席順は施主から始まり、次は故人と関係の深かった順に配置します。 焼香の順番もこの順番にならって行います。宗派によって焼香の作法が違いますのでご注意下さい。 法要後の会食をする場合は、施主が参列者に向けて挨拶をし、会食終了のときも施主が挨拶するようにします。 会食の席では、最上席に僧侶に座ってもらい、その隣に施主が座るのが一般的です。 その他の親族は末席に座ります。