通夜や葬儀を執り行う葬儀社は、いわば葬祭のスペシャリストです。
しかし、その葬儀社で働いたり葬儀の現場で仕事をしたりする場合は、何か特別な資格が必要なのでしょうか。葬祭業界は普段あまり関わりがなく、それゆえに知られていないことも多いものです。
今回は、そんな葬祭業界における資格についてご紹介します。
<この記事の要点>
・厚生労働省から技能審査として認定された資格
・2級では2年以上、1級では5年以上あるいは2級合格後2年以上の葬祭実務経験が必要
・資格取得のために葬祭ディレクター養成講座を受講することも可能
こんな人におすすめ
葬儀業界に興味がある方
葬祭ディレクターを目指している方
葬儀業界で働くための資格について知りたい方
葬儀に関する資格としては、葬祭ディレクターがあります。
この資格は、葬祭業界に必要な知識と技能のレベルを示すものです。厚生労働大臣が認定する技能審査であり、葬祭ディレクター技能審査協会が実施しています。
このような資格が存在しているものの、葬祭業界で働くために必要な資格であるというわけではありません。仮に資格を持っていなかったとしても、葬儀社に就職することは可能です。しかし、これを持っているということは一定レベルの知識と技能が保証されているということであり、顧客からの信頼が得られる資格と言えます。
葬祭ディレクターの資格を取得する場合、2級であれば葬祭実務経験2年以上、1級であれば実務経験5年以上あるいは2級合格後2年以上の実務経験が必要です。この実務経験が必要であることも、資格が必須でないことの原因であるとも考えられます。
この受験資格の場合、1級を最短で取得するには4年の実務経験が必要です。しかし、2級資格の所持が1級取得の必須条件ではないため、5年の実務経験を経て1級から挑戦するということも可能になっています。試験には当然ながら受験料がかかるものであり、1級2級を合わせるとおよそ10万円程度の出費となります。
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葬祭ディレクターの試験内容には、筆記と実技の2種類があります。
【筆記試験】
■学科試験
正誤判定問題と多肢選択問題が同数出題されます。
・葬儀に関わる仕事の内容についての理解度
・宗教や法律、社会的環境、行政手続き、公衆衛生、遺族心理など関連知識
■実技筆記
生活者へのアドバイス能力を評価する。質問に対しての要点理解、正確な情報提供、文章表現力、一般常識やマナーの基本の理解など
【実技試験】
■幕張(葬儀式場設営の基本能力)
幕張装飾技法の習熟度、目的意識と処理能力など
■接遇(客に対する基本的な応接能力)
表現、言葉遣い、態度、姿勢など、死別直後の遺族に対する適切な応接ができるか
■司会(葬儀運営のための基礎能力)
葬儀・告別式の内容理解、参列者への適切な案内・進行、日本語読解力、文章表現力、マナーなど
近年では、葬祭関連の専門学校も開校されています。授業では葬祭関連の実習やマナー講座、葬祭の企画講習、司会業務講座といったものが行われています。各カリキュラムはどれも葬祭業界に就職するために必要な能力を養えるものであり、葬祭業界の即戦力として活躍することができます。
また、葬儀社とコネクションを持っているなど就職に有利である場合も多く、そういった点でも葬祭業界で働きたい場合には有効な手段と言えます。
中には葬祭ディレクターの資格取得が含まれているコースもあります。葬祭ディレクター技能審査の受験資格の中に、認定校でのカリキュラム修了を実務経験に換算することができる制度があるため、そういったコースを利用すれば取得までの期間を短縮することができます。
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葬儀を行うにあたって必要な資格はありませんが、この葬祭ディレクター資格を持つことで一定の水準をクリアしていることを示すことができます。
葬祭業界は非常に曖昧な部分が多いものですが、葬祭ディレクター資格が必須となれば、葬祭業界もまた変わっていくことになるでしょう。
今後どうなるかはわかりませんが、曖昧な部分を減らしていくという点においては、葬祭ディレクター資格の盛衰は注目のポイントといえます。
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