墓石が壊れた際の修理依頼は?

墓石が壊れた際の修理依頼は?

お参りでお墓に行くたびに、「購入した時は新しくて綺麗だったのに最近はボロボロだ」と感じている方は少なくないでしょう。ご先祖様の魂が眠っているので、せっかくなら元通りにして綺麗に保っておきたいところです。

しかし、お墓の修理となると「どこに依頼したらよいのか」「費用はどのくらいかかるのか」「自分で修理しても問題ないのか」といった疑問だらけでしょう。墓石修理の流れや費用がわかると、お墓を新品のように綺麗に維持できるようになります。

この記事では、お墓修理の流れや費用について解説します。

こんな人におすすめ

墓石修理の流れを知りたい方

墓石修理の費用について知りたい方

墓石修理の際の注意点を知りたい方

このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント

この症状が出たら墓石を修理しましょう

以下のような症状が現れたら、修理を視野に入れましょう。

・目地が割れている
・本体が欠けたり、ひび割れたりしている
・石がズレている
・傾いている
・倒れている
・文字が薄くなっている
・花立が劣化している

修理せずに放置していると、墓石の崩壊や転倒につながる可能性が高くなります。最悪の結果にならないためにも1つずつ解説します。

目地が割れている

日本のお墓はいくつもの石が積み重なってできており、この石同士の境目を目地(めじ)と呼びます。目地にはどうしても隙間が生じるため、この部分に砂や雨が入り込むと劣化の原因になります。目地が割れたり、欠けたりしている場合は修理するようにしましょう。

本体が欠けたりひび割れたりしている

墓石本体も長い年月をかけて風化します。日頃から掃除やメンテナンスを欠かさず行っていても、やはり長い時間屋外に放置されているので経年劣化は免れません。本体の損傷は見た目にも悪影響なので、すぐに修理しましょう。

石がズレている

お墓を建てる際に石同士を重ねるだけで接着剤が未使用であれば、時間が経つにつれて石同士がズレてきます。石同士のズレは一見自力で直すことができそうですが、とても重いため危険です。また、大幅なズレは崩落にもつながるため、重大な事故につながる前に対処しましょう。

傾いている

お墓が建っている土地の地盤が緩くなると、お墓そのものが傾いてしまう恐れがあります。傾いたままにしていると、墓石の崩落につながり危険です。さらに、傾いたお墓は見た目も悪いので、傾きを発見したらすぐに対処しましょう。

倒れている

お墓自体が倒れているのであれば、すぐに修理して立て直しましょう。とはいえ、よほど外的影響が大きくないとお墓が完全に倒れることはありません。

もしも高頻度で倒れるようならば、寺院の僧侶や霊園の管理人に連絡して監視してもらいましょう。

文字が薄くなっている

墓石に刻まれている文字は、経年劣化とともに色褪せて薄くなっていきます。文字が薄くなると、誰が眠るお墓かわからなくなるとともに、見た目の悪化にもつながるでしょう。

文字の色褪せは、墓石の損傷とは違い手軽に修理を行えるため、常に文字の色が綺麗であってほしいという方は、定期的に書き直してもらうことをおすすめします。

花立が劣化している

花立が劣化しているようであれば交換しましょう。花立とは、文字通りお供えのための花を立てておく入れ物です。

こちらも墓石と同様経年劣化していくので、水が漏れてしまうなどの症状がある場合は交換のタイミングだといえます。

また、花立の素材には以下のようにさまざまなものがあり、好みや見た目との親和性を考慮して交換することが可能です。

・ステンレス
・陶器
・プラスチック
・アルミ
・銅

墓石が壊れる理由

墓石が壊れるのには以下のような理由があります。

・経年劣化
・苔やカビ
・自然災害

経年劣化を除いてお墓が自然に壊れていくことはありません。お墓が頻繁に傷付くようであれば、原因を究明して解決につなげましょう。

経年劣化

墓石が損傷する一番の原因は経年劣化といっても過言ではありません。お墓は代々継承していくものなので、改装して永代供養墓などに移さない限り、半永久的に屋外に設置されます。購入時は新しく綺麗な状態ですが、長い間手を着けずにいるとやはり風化して損傷していきます。

苔やカビ

苔やカビが目地や損傷の際にできたヒビに入りむと、そこから繁殖していき次第にはお墓の内側から腐敗していきます。お墓は石でできているため、腐食のスピード自体は遅いですが、長い間放置していると全体に繁殖していきます

苔やカビは、湿度の高い場所ではより繁殖しやすくなります。そのため、お墓が雨のよく降る地域や霧のかかる山間部にある場合は、他のお墓よりも損傷しやすいので注意しましょう。

自然災害

台風や地震などの自然災害によってお墓が倒れるケースがあります。日本は災害が起きやすい国ですので、特に気を付ける必要があります。

万が一、自然災害が起きた場合は、落ち着いたタイミングでお墓の安否を確認しに行きましょう。その際は、足元が悪くなっていたり、お墓が不安定に崩れていたりするので気を付けましょう。

墓石修理の流れ

墓石の損傷を確認したら以下のような流れを取りましょう。

1.お墓を建てた石材店を調べる
2.石材店に連絡し見積もりを出しもらう
3.施工

修理の流れや連絡先、依頼先を知っておくと、いざという時に慌てずに済みます。

1.お墓を建てた石材店を調べる

まずは、壊れているお墓を建てる際に依頼した石材店を調べましょう。建てる際に依頼した石材店に頼むことで、修理のしやすさが変わります。

新しいお墓を建てる際は、お墓が壊れた時のことを加味して、修理サービスをしてくれる業者を選ぶようにしてもよいでしょう。

古くから代々受け継がれているお墓の場合、当時依頼した石材店が営業をしていないことがあるので、その際は他の石材店に相談しましょう。

2.石材店に連絡し見積もりを出してもらう

お墓の修理は決して安くありません。最低でも数万円程度かかるため、予め見積もりを出してもらい予算内に収まるか確認しましょう。修理する部分が多いほど金額は高くなります。

しかし、中には法外な金額を請求してくる悪質な業者が存在するのも事実です。見積もりの際にあまりにも高い金額を請求された場合は、他社からも見積もりを出してもらい比較するとよいでしょう。

3.施工

見積もりを出して金額に納得ができたら修理を開始します。場合によっては立会いが必要になるので、自身の予定を確保しておきましょう。

墓石修理の費用

墓石修理の費用は、損傷の規模によって変わります。各部分の修理費用は以下の通りです。

・目地 3万円~5万円
・本体のひび割れ 3万円~5万円
・墓石のズレ 3万円~10万円
・墓石の傾き ~200万円
・倒れた墓石 ~100万円

あくまでも目安ですが、修理する際は上記の費用が参考になるでしょう。

墓石は修理すべきか

お墓の管理をされている方の中には「墓石は必ず修理しなければいけないのか」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

結論を述べると、墓石の修理は義務ではありません。損傷を発見したところですぐに業者に連絡する必要はありません。

しかし、傾いたり今にも崩れたりしそうな墓石を放置していると、お参りに行った際に怪我をする可能性があります。

自らが怪我をする分は、最悪自己責任で済ませられますが、他のお墓にお参りに来た方に怪我を負わせてしまうと、損害賠償を払う責任が生じるでしょう。事故を未然に防ぐためにも、可能な限り墓石の修繕はした方がよいといえます。

墓石を自分で修理する方法

費用がないため自力で修理をしてもよいのか迷っている方もいるでしょう。修理について何もわからずに手をつけてしまうと、重大な事故につながる可能性があるので、ここからは墓石を自分で修理する方法を紹介します。

墓石は自分で修理できるのか

墓石の修理は自分で行うことが可能です。しかし、専門の知識がないと応急処置程度の修理しかできないため、あまりにもひどい損傷の場合は自分で修理を行わず、業者に依頼しましょう

修理する時に用いる道具

修理に用いる道具は以下の通りです。

塗料

薄くなった文字に色を入れる際に使用します。油性ではなく水性を使うようにしましょう。実際に色を入れる時は、筆を使い丁寧に色を重ねていきます。万が一、文字の外に色がはみ出してしまった時は、ヘラで削りましょう。その際は、墓石の表面を傷付けないように注意が必要です。

セメント

セメントはヒビや隙間を埋めるために使用します。また墓石にズレが生じた時に、業者が到着するまでの応急処置としても使用可能です。これらの道具は、ホームセンターやネットショップで購入できます。

墓石の劣化を遅らせるためにできること

墓石の劣化は遅らせることが可能です。壊れるたびに修理を依頼するのと、定期的に手入れをするのとでは、費用に差が出ます。お墓の近くに住んでいて、定期的に足を運べる方は日頃のメンテナンスを行いましょう。

こまめにお墓参りに行く

こまめにお墓参りを行うことで細かな損傷に気付けます。「放っておくと大きな損傷につながりそうだな」と感じる傷があるなら早めに修理しましょう。

定期的に掃除する

定期的に掃除をしましょう。損傷の原因の1つに苔やカビの繁殖があります。苔やカビは放置していると腐敗の原因になるので、早めに掃除することをおすすめします。特に雨が降った後などは、水気を拭き取ることで繁殖を防ぐことが可能です。

墓石修理の際に注意するポイント

墓石修理は適当に行えばよいというわけではありません。気を付けなければいけないポイントが存在します。このポイントを無視して作業を行うと、逆に被害の拡大につながるかもしれないので、ここで確認しておきましょう。

掃除をする際は洗剤の取り扱いに気を付ける

墓石を綺麗にするための洗剤が存在しますが、濃度が濃かったり大量に使ったりすると拭き残しの原因になります。拭き残したまま時間が経つと変色するため、洗剤の取り扱いには注意が必要です。

無理だと思ったらすぐに中止する

墓石は重く、大人の男性がやっと持ち上げられる程度で、無理をすると怪我につながります。墓石を持ち上げる時は必ず複数人で行いましょう。

また、たとえ複数人で持ち上げたとしても、無理をしなければ直せないような状態であればすぐに中止し、石材店に依頼することをおすすめします。

費用の見積もりを欠かさない

費用の見積もりは欠かさないようにしましょう。石材店の指定がない場合、費用を抑えて質の高いサービスをしてもらうためには見積もりの比較は必須です。

中には悪質な業者もあり、法外な請求をされたりサービスが粗悪だったりすることもあります。大切なお墓を綺麗に維持するためにも、見積もり・比較が大切です。

「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中

「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。

病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。

いざというときの事前準備にぜひご活用ください。

喪主が必ず読む本

全員に「喪主が必ず読む本」プレゼント 無料資料請求はこちら

「小さなお葬式」で葬儀場・斎場をさがす

小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。

まとめ

お墓が壊れた時にどこに修理を依頼したらよいのか、また自分で修理してもよいのか悩んでいる方は多いでしょう。各家庭で管理しているお墓は石材店に依頼すれば、修理することが可能です。

また、自分でも修理することができますが、専門的な技術がないと大きな損傷は修理できないので無理は禁物です。お墓は経年劣化の他にも自然災害などの影響でも損傷します。この時に被害を最小に抑えるためにも、日頃から掃除をするなど、定期的なメンテナンスを欠かさず行いましょう。

お墓の修理に関する悩みがある際は小さなお葬式にご相談ください。専門の知識をもったスタッフがお客様のお悩みに心から寄り添います。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント
小さなお葬式LINE公式アカウント

この記事をシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line