韓国式の葬儀は3日間が基本 全体の流れや日本と異なる参列マナーとは

韓国式の葬儀は3日間が基本 全体の流れや日本と異なる参列マナーとは

近年、日本のグローバル化はどんどん進んでいて、外国人と触れ合う機会も増えています。これによって国際結婚をする人も増えていますが、そういった中で戸惑うことが多いのが葬儀です。

日本と世界の葬儀はしきたりや感覚が大きく異なる場合も多く、たとえば韓国人の身内が亡くなったときにはどのような葬儀を行えばいいのでしょうか。

故人の最後をきちんと見送るためにも、葬儀のしきたりについては知っておくべきだといえます。そこで今回は、韓国の葬儀の内容や、日本で韓国式の葬儀を行う場合のポイントなどをご紹介します。

<この記事の要点>
韓国の伝統的な葬儀である3日葬は、1日目に準備、2日目に通夜、3日目に告別式と埋葬を行う
焼香の作法は日本の焼香とほとんど変わらないが、「クンジョル」という膝をつく深いお辞儀をする
日本で韓国式葬儀を行う場合、仏教と儒教が入り混じった形式になることが多い

こんな人におすすめ

韓国の葬儀に興味がある方

韓国式葬儀「3日葬」のマナーを知りたい方

3日葬を日本で行う場合の注意点を知りたい方

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韓国の伝統的な葬儀

韓国の葬儀の多くは、3日葬(サミルチャン)と呼ばれる葬儀です。その名のとおり、3日間かけて葬儀が行われます。

3日3晩弔問客を迎え入れて食事を振る舞うもので、日本での葬儀と比べると遺族の負担が大きいといえます。基本的には1日目は各所への連絡などの準備、2日目は日本でいう通夜、3日目が告別式となります。喪服を着るのは2日目からで、故人の8親等以内の親族に正装が求められます。

これは、日本よりもかなり広い範囲であるといえます。

日本で韓国式葬儀を行う場合

韓国は3日葬が一般的ですが、日本ではなかなか正式な形で行うことはできません。3日葬は儒教の精神が強く反映されている葬儀ですが、日本では儒教よりも仏教の影響が強いからです。3日間スケジュールを空けることも難しいでしょう。そのため、日本で韓国式の葬儀を行う場合は、仏教式と儒教式が入り混じったものになります。

日数自体は日本で一般的な2日で行い、故人に着せる衣装や供物、飾りなどを韓国のものに合わせるという方法が多く用いられます。こういった葬儀は、在日韓国人・朝鮮人用の葬儀を取り扱っている葬儀社であれば利用できます。費用に関しては葬儀の規模などによっても変わりますが、通常のプラン料金に加えて韓国式に変更するためのオプション料金がかかることもあります。

3日葬の流れ

日本では一般的に2日間で葬儀を行うため、3日間での葬儀というものは感覚がつかみにくいかと思います。

そこで、3日葬の簡単な流れを以下にご紹介します。
1日目
1. 臨終後、故人に新しい服を着せ、白い布団や布をかぶせる
2. 遺影の両脇にロウソクを立て、香を焚く
3. 自宅の門や玄関などに喪中の紙を貼り、謹弔と書いた提灯を門の前に下げる
4. 故人と親交のあった人に訃報の連絡を入れる
5. 葬儀に関する様々な担当者を決める(各種申告や連絡、案内、出納記録など)

2日目
1. 故人の身体を綺麗に洗い、寿衣(スイ・死装束)を着せて掛け布で覆う
2. 故人の口に水を含ませた米を入れる
3. 死後24時間経過すると棺に納める(故人の信仰によって、聖書や数珠なども入れる)
4. 棺の前に屏風を立てて、その前に黒いリボンをかけた遺影を置く
5. 遺影の両側にロウソクを立て、香を焚く
6. 遺族は喪服を着用し、弔問客を迎える(8親等以内の親族が正装)

3日目
1. 祭祀(チェサ)と告別式を行い、出棺する
2. 埋葬地まで棺を運んで墓穴に入れ、喪主が3回土を盛り、その後土を盛り上げて墓を作る
3. 墓の前に霊座を作り、お供えをして祭祀を行う。
4. 帰宅後、魂を家に迎える祭祀を行う

韓国式葬儀で覚えておきたい作法

日本で行うにしても、韓国式の葬儀でいくつか覚えておかなければならない作法があります。

焼香の違い

焼香のやり方自体は日本の焼香とほとんど変わりませんが、日本人にとって馴染みのないクンジョルというお辞儀をしなければいけません。クンジョルは膝をつく深いお辞儀のことで、焼香の際には遺影に向かってクンジョルを2回、立った状態1回お辞儀をします。ただし、キリスト教信者の場合はクンジョルをする必要がありません。

クンジョル

クンジョルのイメージ写真の出典:인터넷으로 소통하다

弔問の時間

日本では、弔問に訪れる時間というのは遅くても夕方くらいまでを目処にしています。これは、夜に訪れると相手の家にとって迷惑だからです。しかし、韓国では24時間弔問が可能になっています。韓国では親族総出で葬儀を行うため、交代で24時間弔問客の対応をします。

日本で行う場合は事前の確認が大切

韓国はすぐ隣の国ではありますが、思想の違いから冠婚葬祭についても非常に大きな違いがあります。

韓国で行う場合は特に気にする必要がありませんが、日本で行う場合には韓国の方法そのままで行うことはできず、仏教と儒教が入り混じった葬儀になります。

どこまで韓国式でできるのかは葬儀社によっても変わるため、事前によく確認しておきましょう。

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まとめ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。
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監修
小さなお葬式 コラム編集部
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メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
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