お盆に仏壇にお供えする砂糖菓子は、落雁と呼ばれます。いろいろなお菓子がある中で、なぜ、落雁がお供えされるのでしょうか。この記事では、落雁の意味、由来、お供えの仕方について詳しく解説します。また、仏壇から下げた後の食べ方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・落雁とは、でんぷん質の粉に水飴や砂糖を混ぜて練り上げて乾燥させた干菓子のこと
・落雁を仏壇にお供えするのは、希少な砂糖を供えて先祖を敬う気持ちを表現するため
・お盆が終わると落雁を仏壇から下げて、家族で分けあって食べる
こんな人におすすめ
仏壇のお供え物について詳しく知りたい人
仏壇にお供えする砂糖菓子について気になる方
仏壇にお供えする砂糖菓子は、和菓子である「落雁(らくがん)」です。お盆の時期にはスーパーなどでもよく見かけますが、実際にはどのようなものなのでしょうか。干菓子の一種である落雁について、解説します。
落雁は「干菓子(ひがし)」という和菓子の一種です。干菓子とは、水分が10%以下の乾燥した和菓子の総称であり、落雁の他に、煎餅や金平糖などがあります。もともとは中国から伝えられ、茶道文化の普及とともに広がったと考えられています。
落雁の作り方は次のとおりです。米や豆などから作られたでんぷん質の粉に、水飴や砂糖を混ぜて練り上げます。そのあと蓮の花、桜、果物などの型に入れて固めて乾燥させて完成です。
蓮の花をかたどった落雁は、お盆などに仏壇のお供え物として利用されるお菓子です。蓮の花は仏教のシンボルとされており、仏の悟りや極楽浄土を表すものであると考えられています。そのため、仏壇に飾り、故人やご先祖様へのお供え物として用いられるのが一般的です。
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落雁はなぜ仏壇にお供えするようになったのでしょうか。仏壇にお供えするようになった理由とどのような意味が込められているのかについて説明します。
落雁を仏壇にお供えする理由は、お釈迦様の弟子であった僧侶「目連」(もくれん)が、お釈迦様の教えに従い、恵まれない人や修行僧に、食べ物を施す「百味飲物(ひゃくみおんじき)をおこなったことが由来といわれています。
昔は甘いお菓子は貴重で贅沢な食べ物だったため、貴重で贅沢な食べ物として落雁をお供えするようになりました。果物をお供えしていた名残として、果物をかたどった落雁も用いられています。
かつて砂糖は希少で特別なものでした。仏様やご先祖様を敬う気持ちを、貴重な品をお供えすることによって表現しているのです。
また、砂糖は白い食品であることにも意味があります。白色は故人が棺に収まる際に身に付ける白装束の色であり、生前の穢れをなくして純粋な魂であの世へ旅立てるようにという願いの込められた色です。このような意味を込めて仏壇に砂糖をお供えするとも考えられています。
落雁を仏壇に供える際には、仏壇の中段に置くのが基本です。お盆の時期に「盆棚」を設置する場合には、その上に置きましょう。
高坏(たかつき)や皿などがあれば、半紙を敷いた上に落雁を盛り、仏壇の左右に設置しましょう。直接置く場合には、落雁が入った箱の蓋を開けて、中身が見えるようにしてお供えしましょう。
お供えした落雁は、お盆などが終われば仏壇から下げますが、その後はどうすればいいのでしょうか。通常のお菓子であれば食べるかもしれませんが、落雁の場合には迷ってしまうかもしれません。お供えのいただき方と、落雁の食べ方について解説します。
お供え物を仏壇から下げたら、粗末にせずに、家族で分かち合っていただくのが供養になると考えられています。そのため、あらかじめ食べることを想定して、和菓子店などでおいしい落雁を購入しておくのもいいでしょう。
落雁はそのまま食べてもかまいませんが、食べにくいと感じることがあれば、少し手を加えれば食べやすくなるでしょう。
簡単な方法としては、コーヒーや紅茶などに入れる、砕いてヨーグルトに混ぜる、お汁粉に入れるなどが考えられます。
また、クッキーやプリンの材料としてもいいですし、溶けるととろみがつくという特性を活かして煮豆や煮物に使うこともできるでしょう。
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この記事では、仏壇にお供えする砂糖菓子「落雁」の意味、由来、お供えの仕方、食べ方などについて解説しました。心を込めてお供えをして、下げた後は一工夫を加えておいしくいただきましょう。
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