
作成日:2022年06月24日 更新日:2022年11月02日
初盆のお供えは郵送してもよい?のしや手紙の書き方・マナーもご紹介
仕事の都合やその他事情があり、初盆に帰省できずお供えを郵送しようと考えている方もいるのではないでしょうか。この記事では、初盆のお供えを郵送してもよいのか、送る時期や帰省できない場合のマナーについて詳しく解説します。
郵送する時の注意点や品物の選び方を参考にして、思いの伝わるお供えを送りましょう。
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【もくじ】
・初盆とは?
・初盆のお供えは郵送してもよいか?
・初盆のお供えを郵送する方法
・初盆のお供えを郵送する場合どんな品物を選べばよい?
・初盆に帰省できない時のマナー
・初盆に郵送するお供えに添える手紙の書き方
・初盆に香典を郵送する場合
・法事・法要の費用をおさえる「お坊さん手配」をかしこく活用しよう
・まとめ
初盆とは?
お盆の時期になると、実家へ帰省してお墓参りをする方が多いのではないでしょうか。お盆とは、一年に一度夏に先祖の魂をお迎えして供養する期間といわれていますが、初盆とはどのような違いがあるのでしょうか。
まずは、初盆について解説します。
お盆と初盆の違い
初盆とは故人が亡くなって四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のことを指します。毎年迎えるお盆と異なり、初盆は手厚い供養を行うことが一般的です。地域によっては、「新盆(にいぼん・しんぼん・あらぼん)」と呼ぶこともあります。
通常のお盆は家族で集まりお墓参りをすることが多いですが、初盆は親戚や故人と親しかった方々を招いて初盆の法要を行ったり会食をしたりする点が大きな違いです。
初盆のお供えの意味
初盆に参加する時は、供養の気持ちとしてお供えを用意するのがマナーです。初盆のお供えは、御仏に供える金銭である御仏前、または御仏前の代わりとなる品物を用意します。御仏前と品物の両方を用意しても構いません。
御仏前は一般的に香典と同じ意味で使われることが多いですが、宗教によって使い分けることがあります。

初盆のお供えは郵送してもよいか?
初盆は初めて迎えるお盆ということもあり、法要にはできる限り参加したいものですが、事情があって参加できない場合もあるでしょう。
最近はコロナウイルスの影響により、「参加したいけど不安で帰省できない」という方もいるのではないでしょうか。
その場合はなるべく早く連絡し、お供えを郵送して気持ちを伝えるようにしましょう。
初盆のお供えを郵送する方法
初盆のお供えを郵送する場合、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。ここでは、のしの書き方やマナー、お供えの品の包み方、郵送する時期について解説します。
初盆のお供えの「のし」の書き方
お供えを送る時は、黒白結び切り、もしくは黄白結び切りの水引が印刷された掛け紙を選びます。主に関東では黒白、関西では黃白を使用するのが一般的です。地域によって水引の色が異なりますので、受け取る方のお住まいに合わせたものを選ぶようにしましょう。
表書きは毛筆か筆ペンを使い、「御供」もしくは「御供物」と書き、水引の下に差出人の氏名を記載しましょう。
一般的にお供えの包装紙はのし紙と呼ばれることが多いですが、のしは縁起物であるため、弔事における贈り物では、のしの印刷がない「掛け紙」を使います。
初盆のお供えを郵送する場合の包装の仕方
お供えの包装の仕方には、包装紙の内側に掛ける「内のし」と、外側に掛ける「外のし」の2種類があります。どちらでも問題ありませんが、内のしであれば配送中に掛け紙が破れる心配がないため、郵送する際によく使われています。
外のしで送る場合は、掛け紙が破損しないよう二重包装にするなどの配慮が必要です。

初盆のお供えを郵送する時期
初盆のお供えは、お盆入りの1週間前から前日までに到着するように送ります。お盆の時期は地域によって7月に行うところもあるので、事前に把握しておきましょう。
受け取り時に不在の場合、再配達の手間をかけさせてしまうため、受け取る方の都合がよい日時を確認しておくことが大切です。また、お盆の時期は交通渋滞によって配送が遅延する可能性があるため余裕を持って郵送しましょう。
初盆のお供えを郵送する場合どんな品物を選べばよい?
初盆のお供えの品物はどのようなものを選べばよいのでしょうか。お供えとしてふさわしいものを選び、マナー違反にならないように気をつけましょう。
初盆のお供えの相場についても、参考にしてください。
初盆のお供えを郵送するなら日持ちのするものを選ぶ
初盆のお供え物は「香」「花」「燈燭」「浄水」「飲食」からなる「五供」に基づいて選ぶのがおすすめです。その中でも常温保存が可能で日持ちするお菓子をはじめとした消えものがお供えとして向いているでしょう。以下はお供えとしてふさわしい品物です。
・焼き菓子の詰め合わせ
・そうめんやうどんなどの乾麺
・果物
・ろうそくや線香
常温で保存できる食品は、保管場所に困らないためおすすめです。
初盆に避けたいお供え物
お供えとして食品を送る場合、「四つ足生臭」と呼ばれる肉や魚などの生ものは選ばないようにしましょう。生ものは腐りやすいだけでなく、仏教では殺生を禁止しているため、お供えには向きません。
また、傷みやすいプリンやケーキなどの生菓子は、賞味期限が短く仏壇にもお供えできないため、避けた方がよいでしょう。
初盆のお供えの相場は?
初盆のお供えの相場は、御仏前と品物ともに、3,000円~5,000円ほどが一般的な目安です。ただし、故人と親交の深い間柄だった場合は、1万円ほどが相場となります。故人との関係によって金額は変動するため、相場は参考程度に捉えましょう。
また、御仏前を贈る場合は、4や9など縁起のよくない数字は避け、端数のない金額を包むようにしましょう。

初盆に帰省できない時のマナー
事情があって初盆に帰省できない場合、マナーとして事前にしておくべきことがあります。初盆は毎年迎えるお盆とは異なり、「故人が初めて帰ってくる」特別なものだからです。
ここでは、初盆法要に参加できないことを上手に伝えるためにするべきマナーについて解説します。
帰省しないことを決めたら早めに連絡を入れる
帰省できないことが分かった段階で、まずは先方へ早めに連絡を入れることが大切です。初盆法要を行う場合は会食の準備もあるため、直前での連絡は避けましょう。
また、お盆の時期は慌ただしく、初盆であればなお忙しくなります。連絡が遅いと布団や食事の用意など、さまざまな面で相手側に負担をかけてしまうので気を付けましょう。
法要を欠席するならお詫びの手紙も送る
普段通りのお盆であれば、電話連絡のみでもよいかもしれません。しかし、初盆に帰省できない場合は、電話連絡だけでなくお詫びの手紙を送ることがマナーです。手紙には、欠席する理由と参加できないことに対するお詫びやお悔やみの言葉を綴り、早めに送りましょう。
お供え物には手紙を添える
初盆に帰省できない時は、お供えを郵送するのが一般的です。その際、お供えには手紙を添えるようにしましょう。欠席のお詫びの手紙とは別に、一筆添えて送るだけでより丁寧な印象を与えることができます。
お供えを郵送したことや、仏前にお供えくださいという気持ちを短い文章にして送ることで故人を偲ぶ気持ちが伝わるでしょう。
初盆に郵送するお供えに添える手紙の書き方
お供えには、手紙を添えて送ると相手側に気持ちが伝わりやすくなります。しかし、現代では手紙を書く機会が少なくなっているため、書き方がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは初盆のお供えに添える手紙の書き方や文例を紹介します。
実家や義実家への手紙は堅苦しくなりすぎないようにする
手紙というと、時候の挨拶のあるかしこまったものを想像するかもしれません。しかし、両親や義両親宛ての手紙は、堅苦しくなりすぎないストレートな内容の方が気持ちは伝わりやすいでしょう。
相手を気遣う言葉を添えることで、礼節があり想いのこもった手紙になります。お詫びの言葉だけでなく、帰省できずに残念に思っていることが伝わる内容にしましょう。
手紙の文例
お供えに添える手紙の文例は以下の通りです。
亡きおばあさんの初盆ですが〇〇のため、お伺いすることが出来ず、申し訳ありません。子ども達もお父さんお母さんに会えることを楽しみにしていたので残念です。おばあさんが大好きだったお花とお菓子を送りますので、お供えください。
まだしばらくは厳しい暑さが続きますが、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
御祖父様の初盆に帰省できず、申し訳ございません。ご法要に参列させていただきたかったのですが、あいにく当日は◯◯のため、お参りに伺うことができません。初盆を迎えるにあたって、心ばかりの品を送らせていただきました。ご仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康・ご多幸をお祈り申し上げます。
初盆に香典を郵送する場合
香典を郵送する場合は、郵便局窓口で現金書留で送りましょう。現金書留専用封筒に香典袋と手紙を同封し、お盆の時期までに到着するようにしましょう。
香典に添える手紙は、お供えの品を送る時と同様の内容で問題ありません。初盆法要を欠席する理由と参加できないお詫び、心ばかりのものとして香典を送らせていただくことを伝えましょう。
法事・法要の費用をおさえる
「お坊さん手配」をかしこく活用しよう
法要・法事にはお布施以外にも読経、お車代、御膳料などさまざまな費用がかかります。合計すると、平均して10万円以上はかかるでしょう。
また、寺院や地域によっても異なるため、いくら準備しておけばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。

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お布施以外のあらゆる費用全てがプラン内に含まれているため、費用の設定で悩む必要はありません。
法事・法要の事前準備に是非ご検討ください。

まとめ
仕事の都合やその他事情があって初盆に帰省できない場合は、お供えを郵送するようにしましょう。郵送はマナー違反ではありませんので、お供えの品や香典は手紙を添えてお盆の時期までに送り、気持ちを伝えましょう。
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