お盆とは何をするもの?基礎知識や気になる疑問を分かりやすく解説
法事・法要

作成日:2021年09月24日  更新日:2021年09月24日

お盆とは何をするもの?基礎知識や気になる疑問を分かりやすく解説

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これまで「何となく」お盆を迎えていたという方もいるのではないでしょうか。身近な方が亡くなったときは、お盆について改めて考える機会かもしれません。

お盆について少しでも知見を深めることにより、慌てずにお盆を迎えられるでしょう。そこでこの記事では、お盆についての基礎知識や生じがちな疑問などを分かりやすく解説します。

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【もくじ】
お盆とは?意味や由来を簡単に解説
お盆にも種類がある
お盆にやることや用意するもの
意外と知らない!お盆に関係した行事
お盆を迎えるまでの流れ
知っておきたいお盆のマナー
お盆に関する疑問
まとめ

お盆とは?意味や由来を簡単に解説

お盆といえば、夏休みの長期休暇を思い浮かべる方も多いかもしれません。お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」または「盂蘭盆(うらぼん)」という正式名称で、ご先祖様や亡くなった方の霊を自宅にお迎えして一緒に過ごすという供養のひとつです。ここではお盆とは何か、いつ行うものなのかについて説明します。

お盆の意味

お盆は、すでに亡くなった方の霊を1年に1回、自宅に迎える期間です。この時期には四十九日が明けた故人の霊だけでなく、亡くなってから時が経ったご先祖様も一度自宅へ戻ってくると考えられています。ご先祖様や故人の霊をお迎えして、冥福を祈り、供養をしましょう。

お盆は、日本における古くからの風習が根強く残っている行事でもあります。地域によってお迎え方法も異なるため、注意が必要です。

お盆の由来

お盆の由来は諸説ありますが、仏教経典のひとつ『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』(サンスクリット語の「ウラバンナ」)が起源という説が有力とされています。

釈迦(しゃか)の弟子である目連(もくれん)が、亡くなった母を救済するために釈迦に助けを求め、釈迦のアドバイス通りに行動した結果、魂が救済されたという内容です。『盂蘭盆経』がきっかけで、親や先祖の魂に感謝するお盆が始まったといわれています。

お盆の期間

お盆の期間は、8月13日から16日ごろが一般的です。しかし、お盆期間は地域ごとに以下のような違いがあります。

お盆の名称 時期 該当する主な地域
旧盆 8月13日ごろ~8月15日ごろ 沖縄地方など
新暦盆(七月盆) 7月13日ごろ~7月16日ごろ 東京、横浜、静岡など
月遅れ盆(八月盆) 8月13日ごろ~8月16日ごろ その他の地域

お盆の期間が地域によって異なる背景として、明治時代の「欧米化政策」のひとつである「改暦」により、欧米諸国の採用する新暦(グレゴリオ暦、太陽暦)が採用されたことが関係しています。明治政府が置かれた東京など現在の首都圏においては、いち早く新しい暦のお盆が定着したようです。

一方で、農村など季節と共に生活をしてきた民衆にとって、改暦は定着しにくいものでした。そのため、新暦のカレンダーを採用しながらも、旧暦に沿ったお盆(月遅れ盆・遅れ盆)をする風習が誕生したといわれています。お住まいの地域のお盆期間に不安が少しでもある場合は、菩提寺や葬儀社、周囲の方へ相談するのがおすすめです。

お盆にも種類がある

「旧盆」「新盆」など「お盆」に関する言葉は種類があり、意味を詳しく知らないという方もいるかもしれません。種類や意味を理解することで、お盆全体に対する理解も深まるでしょう。ここでは、さまざまなお盆の種類についてまとめました。

新盆(初盆)

新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)は、初盆(はつぼん・ういぼん)とも呼ばれるお盆のひとつです。主に、故人の四十九日明け後に執り行われる最初のお盆を指します。初めてのお盆でも、故人の霊が迷わず自宅に帰れるようにという願いを込め、故人に配慮したお盆飾りが多く見られるのが特徴です。

四十九日以内にお盆がやってくる場合は、翌年が新盆となります。また、地域によっては通常のお盆よりも盛大に執り行われる場合があることも、新盆ならではといえるでしょう。なお、新暦のお盆と混合してしまう方もいますが、一般的には「新暦盆」と呼ぶことで区別されます。

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旧盆

旧盆は、旧暦(太陰太陽暦、天保暦)の7月13日から15日に執り行われるお盆のことを指します。現在でも旧盆を採用しているのは、沖縄や奄美地方など南西諸島の一部地域です。旧盆を採用する理由として、中国大陸文化の影響を強く受けたという歴史的背景や、自然に寄り添う漁業や収穫が盛んであったことなどが挙げられます。

新暦のカレンダーを採用したことにより、旧暦を採用する地域のお盆は8月だったり、9月にずれ込んだりと、定まった期間ではないことも特徴です。

迎え盆・送り盆

迎え盆はお盆の初日送り盆は最終日を指します。いずれもご先祖様や故人の霊を自宅に送り迎えするための日です。ご先祖様や故人の霊を送迎するために、迎え盆には「迎え火」を、送り盆には「送り火」をたくことでも知られています。

お盆にやることや用意するもの

お盆を迎えるに当たってやることや用意するものがあります。ここでは、お盆前に知っておきたい基礎知識をまとめました。お盆に関係する行事やアイテムの意味を知り、ご先祖様や故人の霊とゆっくり夏のひと時を過ごしましょう。

送り火・迎え火

お盆には、亡くなった方たちの霊が迷わず行き来できるように光を灯す「送り火」と「迎え火」という儀式があります。送り火・迎え火は炮烙(ほうろく・ほうらく)と呼ばれる素焼き皿の上に「オガラ(麻の茎の皮をはいだもの)」を置き、玄関先や庭先で火をたくことが一般的です。

地域によっては提灯に火をともし、家族全員で故人およびご先祖様の霊をお墓に送り迎えすることもあります。

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盆踊り

7月~8月のお盆期間に町内会や子ども会などで行われる盆踊りは、今では娯楽として世代を問わず親しまれています。子どもの頃に、盆踊りに連れて行ってもらったことがある方も多いでしょう。もともと盆踊りは、お盆の時期における先祖供養の一環でした。

盆踊りは、鎌倉時代に活躍した一遍上人(いっぺんしょうじん)の「念仏踊り」が由来という説をはじめ、諸説あります。長い歴史の中で築き上げられた行事といえるでしょう。

盆提灯

盆提灯は玄関先や軒先に吊るしたり、仏壇や精霊棚(盆棚)に置いたりするお盆飾りのひとつです。新盆(初盆)の際は盆提灯の中でも「白提灯」を飾るのが一般的で、通常のお盆になると柄や模様の入った提灯を飾ることもあります。

盆提灯の種類は、昔ながらのろうそくタイプやLED電球タイプなどさまざまです。最近では、火をつけられないマンションなど集合住宅に住む方が、「迎え火・送り火」の代用品として使うこともあります。また、お盆飾りの「ほおずき」は「自然の盆提灯」として精霊棚(盆棚)の横に飾ることもあるため覚えておくとよいでしょう。

精霊馬

お盆期間中に、ナスの牛とキュウリの馬を見たことがある方もいるでしょう。霊の乗り物としてだけでなく、夏の収穫の報告を先祖にするため、手に入りやすい夏野菜であるナスとキュウリで作られるのが精霊馬(しょうりょううま)です。

精霊馬も地域によって意味や考え方が異なりますが、一般的には以下のような願いが込められています。

・キュウリの馬で迎え火を目指して一刻も早く帰ってきてほしい
・ナスの牛に乗ってゆっくり帰ってもらいたい
・ナスの牛で供物をたくさん持って帰ってほしい

最近では、本物の牛や馬をあしらったデザイン性の高い精霊馬も販売されています。なお、精霊馬を飾らない地域もあるため、周囲の方に飾るかどうかを確認すると安心です。

意外と知らない!お盆に関係した行事

お盆に関連した行事は、他にもいくつかあります。これまで何気なくやっていたことがお盆と関係していたり、観光行事がお盆に関連していたりなど驚くこともあるでしょう。身近な行事がお盆に関係していることを知るだけで、日々の過ごし方も変わるかもしれません。

七夕

七夕は本来「棚幡」と書きます。旧盆の時期といわれる現在の7月7日は、精霊棚(盆棚)と仏具のひとつである飾り布の「幡(ばん)」を仕立てる日でした。また、お盆期間中に僧侶に読経してもらうことを「棚経(たなぎょう)参り」または「棚経」と呼びます。

お中元

お中元とお盆の関係性は、江戸時代にまでさかのぼります。江戸時代にはお盆に親族、知人を訪ねて贈り物をする「盆礼」という行事がありました。盆礼の習慣が時代を経て「お中元」に転じたといわれています。また、盆礼の風習は現在でも「盆持・盆礼・盆参・盆内」などさまざまな呼ばれ方で地域に根付いているようです。

大文字焼き・精霊流し・打ち上げ花火

夏の観光行事あるいは観光名所にもなっている「大文字焼き」「精霊流し」「打ち上げ花火」もお盆に関係する行事です。7月~8月にかけてのお盆の時期に行われますが、ご先祖様の霊をお見送りする「送り火」が大衆向けになったものという説があります。

お盆を迎えるまでの流れ

地域によって細かな違いはありますが、お盆を迎えるまでの流れはある程度同じです。一般的な流れをあらかじめ把握しておけば、スムーズにお盆を迎えられるでしょう。ここからは、お盆前日から最終日までの流れをそれぞれ解説します。

前日までの準備

新盆(初盆)などでお盆法要をする場合は、お盆の1か月前ほど前を目安に、早めに僧侶への読経依頼をしましょう。お盆前日までに準備することを以下の表にまとめました。

・お墓や仏壇の掃除
・盆飾り設置
・盆提灯の設置(新盆・初盆の場合は白提灯)
・精霊棚(盆棚)の設置
・精霊馬の作成
・迎え火、送り火の準備
・お供え物のお返し品の準備
・お供え物の準備
・食事の手配や食材の準備

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初日

お盆の初日(迎え盆)では、夕方に迎え火をたきご先祖様や故人の霊をお迎えしましょう。火をたくことが難しい場合は、盆提灯で代用することもあります。盆提灯には、故人やご先祖様の霊が宿るといわれているため、明かりを常に絶やさないことがポイントです。

また、地域によってはお盆初日に法要をすることもあるでしょう。法要をしたり、親戚など家族でだんらんしたりなど、お盆初日の過ごし方はさまざまです。

最終日

お盆最終日(送り盆)では、夕方から夜にかけて送り火をたき、ご先祖様や故人の霊をお見送りします。送り火をする時間帯は地域によって異なりますので、あらかじめ確認の上、執り行いましょう。

送り火の後あるいは翌日に、お供え物や盆飾りなどを片付けます。また、白提灯や精霊馬などをおたき上げする際は、事前に菩提寺に依頼するとよいでしょう。

知っておきたいお盆のマナー

お盆は地域性だけでなく家庭によっても違いがある行事です。そのため、細かなマナーは住んでいる地域や状況によって異なります。

しかし一般的なお盆のマナーを知っていれば、地域ごとのマナーにも柔軟な対応ができるかもしれません。ここでは、気持ちよくご先祖様や故人の霊との時間を過ごすために、知っておきたいお盆の基本マナーを紹介します。

法要する場合は香典を持参

お盆に僧侶を招いて法要をする場合、参列者は香典を持参するのがマナーです。お盆法要の香典目安は、新盆(初盆)時の場合は5,000円~1万円ほど、2年目以降は3,000円~5,000円ほどとされています。故人と近い関係の場合は1万~3万円ほど包むこともあるため、故人との関係性や地域性によって柔軟に対応しましょう。

お盆法要を前に香典について心配がある方は、周囲の方や葬儀社へ相談してから、包む金額を決めてもよいでしょう。

お彼岸と区別する

お彼岸は春と秋にある仏式行事のひとつです。お彼岸には、この世にいる私たちがあの世にいるご先祖様や故人の霊に近づける日と考えられています。

この世があの世へ近づくという点が、お盆とは異なる部分です。そのため、送り火・迎え火など霊に来てもらうための目印を作ることは一般的にありません。

新盆の場合は早めに準備する

新盆(初盆)を迎える場合は、法要を執り行う家庭も多く見られることから、喪家の場合は早めに準備を開始するとよいでしょう。一般的な新盆(初盆)の準備の流れは以下の通りです。

1. 葬儀社や僧侶へ連絡して読経の依頼
2. 親族・知人などへ法要の参列に関する案内状を送付
3. 会食する際は会食会場や食事の手配
4. お布施や返礼品の準備

上記以外にも一般的なお盆の準備も同時に進めていくため、おおよそ1か月ほど前から準備を開始することをおすすめします。読経の手配で葬儀社や僧侶に連絡する際に、地域独特のお盆のしきたりがあるかどうかも一緒に確認しておくと安心です。

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お盆に関する疑問

お盆に関する言い伝えや慣習は数多く存在します。お盆に関する疑問に対する回答を知っておくことで、いざ誰かに尋ねられたときにも慌てず対応できるでしょう。ここでは、お盆に関するよくある疑問とその回答をまとめました。

お盆に海や川など水に入ってはいけないって本当?

子どもの頃「お盆の時期に水辺に行ってはいけない」と、大人から注意された方がいるかもしれません。

旧暦のお盆の期間には、閻魔(えんま)様の休日「閻魔斎日(えんまさいじつ)」があるため、「地獄のふたが開いたままになる」といわれています。亡くなった方の霊だけでなく、悪霊や鬼などもこの世を訪れ、水辺に集まって人の足を引っ張るという言い伝えから水辺を避けるようになりました。

また、お盆期間中は季節上クラゲが発生する季節です。その上、お盆からは水温が安定しなかったり台風の季節であったりすることもあり、水難事故を防ぐために「水辺に近づかない」となったという説もあります。

お盆休みを英語で説明できる?

海外の方と仕事している方は、相手に対して日本の「お盆休み」について説明する場面があるかもしれません。お盆は日本(あるいはアジア)独自の風習であるため、英語で表現するのが難しい行事でしょう。「Obon」または「Bon-Festival」と伝え、「お盆とはどのような行事か」について、以下のような注釈を付けるのがおすすめです。

・Obon is the time of year when the souls of ancestors or family come back to visit us.
(お盆は先祖や家族の魂が私たちを訪ねに帰ってくる期間です。)


お盆とハロウィンって同じもの?

お盆とハロウィンが似ていると感じている方もいるかもしれません。ハロウィンは西洋版のお盆で、家族が先祖の霊と過ごすための儀式という共通点があります。しかし、ハロウィンではご先祖様の霊だけでなく、悪霊もやってくるのが異なる点でしょう。

ご先祖様の霊にまぎれてこの世にやってきた悪霊を追い払うために、ハロウィンではカボチャをくり抜いた「ジャック・オ・ランタン」が活躍します。

お盆のない宗派はあるの?

浄土真宗では「魂は仏になる」という死生観があるため、成仏した魂がこの世に帰ってくるという考え方はしません。お盆特有の送り火や迎え火、精霊馬などを準備しないのも特徴でしょう。

また、浄土真宗においてお盆は「歓喜会(かんぎえ)」と呼ばれます。お寺で開かれる説法会へ参加したり、自宅で読経を依頼したりするのが一般的です。

まとめ

お盆は、地域性や家庭によってさまざまな違いがある行事です。タイミングや過ごし方、マナーなどはご自身の地域に合わせます。

しかし、ご先祖様や故人に対する供養や感謝の気持ちは、どの地域に住んでいたとしても変わらないでしょう。しきたりや地域の独自性を尊重しながら、ご自身に合ったお盆を過ごすことをおすすめします。

お盆の準備や過ごし方などについて心配なことがある場合は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。弔事に精通したスタッフが24時間365日、お電話にてサポートさせていただきます。

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葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

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最後に

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