家族や友人、仕事関係者から「入院した」と連絡が入ったり、身内から「危篤状態」だと知らされたりした経験がある方もいるでしょう。お見舞いに行く際、相手を励ますためにどのような言葉をかけてよいか迷うかもしれません。
この記事では、お見舞いの言葉かけのマナーや避けたい一言、危篤時の対応方法を紹介します。どのような状況でも冷静に対応できるよう事前に把握しておきましょう。
<この記事の要点>
・不確実な「大丈夫」という言葉は相手の病状によっては不適切な言葉となるため注意する
・お見舞い時は「重ね重ね」「たびたび」などは不幸の連続を想起させるため、使わない
・危篤時は身内以外の人がお見舞いに行くのは控えたほうがよい
こんな人におすすめ
危篤の方のお見舞いに行く予定の方
危篤の連絡をする範囲について知りたい方
危篤と言われたらするべきことを知りたい方
ここでは、入院中や危篤状態にある方にかけるお見舞いの言葉を関係性別に紹介します。元気のない相手に「何と声をかけたらよいのか分からない」という方は、参考にしてみてください。
家族への言葉かけは、近しい間柄だからといって、直球で伝えるのはよくありません。落ち込んでいるかもしれない相手に対して、励ます言葉や前向きになれる言葉をかけましょう。
【例文】
「家族や仕事のことは気にせず、ゆっくり休んでね」
「何かあったら遠慮なく相談してくれるのを待っているよ」
親しい付き合いのある人から入院や危篤の連絡を受けると、どうしても心配になってしまうでしょう。しかし、本人やその家族は、より大きな不安を抱えています。
相手の気持ちに寄り添った言葉や励ましの言葉をかけましょう。親しい間柄であっても、なれなれしい言葉や縁起の悪い言葉は使わないのがマナーです。
【例文】
「できることがあったら、遠慮なく言ってね」
「またお見舞いにくるからね」
ビジネスで関係のある方に対しては、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。危篤の場合でも快方に向かうこともあるので、回復を祈っている気持ちが伝わる文章や言葉を選びます。
仕事の話題はなるべく避けて、家族との時間を大切に過ごしてほしいという気持ちを伝えましょう。
【例文】
「〇〇さんとのお時間を大切になさってください」
「快方に向かわれると信じております」
入院中の相手に対して不適切な言葉をかけてしまうと、本人や家族をさらに傷つけてしまう可能性があります。ここからは、お見舞いの言葉として避けたい一言を確認しておきましょう。
「きっと大丈夫」は、相手の病状によっては不適切な言葉です。危篤や重篤な状態の場合は、軽い気持ちで「大丈夫」と言わないようにしましょう。
「頑張って」は、前向きな表現に感じるかもしれませんが、病状によってはプレッシャーになることもあります。代わりに「ゆっくり療養してね」「治療に専念してね」といった言葉をかけるとよいでしょう。
「忌み言葉」とは、縁起が悪いとされる言葉のことです。「重ね重ね」「たびたび」「追々」などの言葉は不幸の連続を想起させるため、お見舞いでは使わないようにしましょう。
また印象のよくない「弱い」「枯れる」「切る」「破れる」といった表現も好ましくありません。
危篤とは限りなく死が近づいている状態です。身内や親しい付き合いのある方が危篤と聞いた場合、生きているうちに会いたいという気持ちからお見舞いを考える方もいるでしょう。
危篤の方のお見舞いに行く場合は、通常のお見舞いとはマナーが異なるので注意が必要です。ここからは、危篤になった方のお見舞いをする際に知っておきたいマナーを解説します。
危篤状態にある方は、家族と一緒に最期の時間を過ごすことがほとんどです。このタイミングでのお見舞いは、家族との時間に水をさすこともあります。身内以外の方がお見舞いに行くのは控えたほうがよいでしょう。
ただし、家族から「ぜひお見舞いに来てください」と言われた場合は、お見舞いに行くようにしましょう。
危篤状態にある方に残された時間は、本人とその家族にとって貴重な時間です。お見舞いの言葉は短く述べて、滞在時間は数分程度で済ませることを心がけましょう。
危篤の方のお見舞いをする場合に手土産は必要ありません。「いつ亡くなるか分からないのに、手土産を準備する時間があった」と受け取られてしまうこともあります。危篤の知らせを受けたら、急いで駆けつけることが重要です。
危篤の方の家族は精神的に余裕のない状態だといえます。そのようなときに手土産を持参しても、かえって気を遣わせるだけです。相手に対して余計な気を遣わせない思いやりの気持ちを忘れないようにしましょう。
入院中や危篤の場合、本人や家族も精神的に落ち着かない状態が続いています。相手の気持ちに配慮して、色味や柄、装飾の少ない服装でお見舞いに行きましょう。
自分の身内が危篤を宣告された場合は、何をすればよいのでしょうか。家族が危篤だと診断された場合、残された時間がどれくらいあるのかは医師にも判断できません。
宣告を受けた後、家族にはするべきことがいくつかあります。前もって確認しておけば、いざというときに冷静な対応ができるでしょう。ここでは、医師から危篤だと診断された後にするべきことを説明します。
危篤の宣告を受けたら、すぐに家族や親族などに電話連絡をしましょう。緊急を要する連絡なので、電話で確実に伝えることが大切です。深夜や朝方の時間帯に連絡する場合は「夜分遅くに失礼します」や「朝早くに申し訳ありません」など、きちんと断りを入れましょう。
また、危篤者から「家族だけで見送ってほしい」という希望があった場合は、その希望を優先しましょう。連絡をしなかったことで親族トラブルがおこる可能性もあるので、危篤の連絡とあわせて本人の希望を伝えてもよいでしょう。
危篤状態がどのくらい続くかは医師でも判断できないといわれています。最期を看取るためにも、勤務先や学校への連絡も忘れずにしておきましょう。
危篤診断を受けることは、死に限りなく近い状態にあるということです。場合によっては延命治療を続けるかどうか、今後の判断を迫られることもあるでしょう。そのような状況で取り乱さないためにも、心の準備は大切です。
家族が亡くなるときは、いくら心の準備をしていても、つらく悲しい気持ちがあふれるでしょう。悲しみに心が押し潰されてしまい、家族の死を素直に受け入れられない可能性もあります。
心の準備は自分の心を守るための準備であると同時に、家族をきちんと見送るための準備でもあります。本人が穏やかな気持ちで死を迎えられるように楽しかった思い出話をしたり、感謝の気持ちを伝えたりして、最後の時間を悔いなく過ごすことを心がけましょう。
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入院中や危篤状態にある相手に対しては、気遣いの言葉をかけて寄り添う姿勢が大切です。「頑張って」や「大丈夫だよ」という表現はプレッシャーになる可能性があるので、「ゆっくり休んでね」「またお見舞いにきます」といった言葉をかけるとよいでしょう。
危篤と診断された方の家族は、後悔のないように最後の時間を過ごしましょう。いざというときに冷静な判断ができるように、心の準備や親族への連絡など下準備をしておきましょう。
家族の危篤状態に直面した際に、相談できる相手がいるのはとても心強く感じるでしょう。小さなお葬式では、終活からお葬式までさまざまなご相談を受け付けています。家族にご心配な方がいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
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遺言書には、誰の遺言かを明確にするために署名が必要です。ホゥ。