人生の終わりに備えた活動の意義が周知されるにつれて、自分が亡くなった後のことを考えて、エンディングノートを書く人が増えています。エンディングノートを100均で購入して、費用をかけずに終活ができないかなと思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、エンディングノートが100均に売っているのかについてご紹介します。併せて、エンディングノートの入手方法やエンディングノートに記載する内容も見ていきましょう。これからエンディングノートを書き始める方に役立つ情報をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
<この記事の要点>
・エンディングノートは100円均一ショップで購入できる
・ダイソーでは「もしもノート」という名称で販売されている
・エンディングノートにはWebサイトのパスワードなども記載しておいた方がよい
こんな人におすすめ
エンディングノートについて知りたい方
エンディングノートを手作りしたい方
終活をお考えの方
エンディングノートとは、自分の思いや介護・葬儀・相続に必要な情報を記録しておくノートのことです。自分が亡くなった後、残された家族の負担を減らすために作成します。
また、自分が病気などで判断能力に問題が生じたり意思表示ができなくなったりした際に、介護などの希望を示すこともできます。法的な効力はありませんが、定められた形式もなく自由に書くものです。
自分の人生を振り返ることで気持ちを整理し、残りの人生を充実させることにもつながります。
エンディングノートは100円均一ショップにも売っています。文房具売り場にある場合が多いので探してみてください。ここからはダイソーで扱っている「もしもノート」と、セリアやキャンドゥで扱っている「エンディングノート」を紹介します。
ダイソーのエンディングノートは、A5版の「もしもノート」という名称で販売されています。項目ごとに5冊に分かれており、内容は次のとおりです。
自分のプロフィール、自分史、お気に入り、ライフライン情報、クレジットカード・電子マネー、持病・かかりつけ医、連絡先リスト、意識障害や亡くなったときのことなどを記入します。
収入・支出、銀行口座、保険、年金、ローンなど、金銭に関することを記入します。
健康に関する基本情報、
生活習慣、医療機関、介護についての希望など、健康に関することなどを記入します。
家族、親族、友人の基本情報や連絡先などを記入します。
ペットに関することを記入します。
セリアとキャンドゥで扱っている「エンディングノート」は1冊にまとまっています。自分のプロフィール、銀行口座、クレジッカード、保険、介護、葬儀、お墓、相続、連絡先などの情報が記入できる様式です。
100均にはエンディングノートだけではなく、他のノートや文房具類も販売されています。それらを活用して、エンディングノートを手作りしてもいいでしょう。ノートやバインダーで作成する方法と、100均でエンディングノートを用意するメリットを解説します。
専用のエンディングノートはなくても、100均ではさまざまな種類のノートを扱っています。これらを活用して、自分が使いやすいエンディングノートを作成することは可能です。
100円でも、凝ったデザインのノートや高級感を感じられるノートが購入できます。自由にアレンジして、自分だけのオリジナルのエンディングノートを作成するのがおすすめです。
例えば、罫線の入った大学ノートを利用したり、罫線のない自由帳で自由に記入したりするなど、自分が使いやすいものを作成できます。
また、バインダーやクリアファイルとルーズリーフを利用して作成すれば、差し替えが簡単にできたり、DVDや書類を収納したりできるでしょう。
市販の専用のエンディングノートは、記入事項があらかじめ決められていたり、枠の大きさが定められていたりと柔軟性に欠ける一面があります。
自分で用意したエンディングノートであれば、自分の書きたいことを自由に書けます。特に力を入れたい項目は紙面を大きく取るなど、自分が使いやすく個性を出しやすいメリットがあります。
エンディングノートは、無料で手に入れることもできます。各所で配布している冊子タイプや、パソコン・デジタルデバイス上で用いる電子タイプなど、種類もさまざまです。
ここからは、無料で入手できるエンディングノートについて解説します。費用をかけずに終活を行いたい方はぜひ参考にしてみてください。
すべての自治体で配布しているわけではありませんが、自治体によってはエンディングノートを無料で配布しています。
自治体で配布されているエンディングノートは、役所の窓口やパソコンでもダウンロードして受け取れます。また自治体の管轄地区の居住者でなくても、利用ができる場合もあります。住んでいる地区の自治体で配布がされていない場合は、周辺地区の自治体などに問い合わせてみましょう。
エンディングノートは、インターネットを使用して無料でダウンロードもできます。無料のダウンロードサイトがあるので、「エンディングノート 無料 ダウンロード」といったワードで検索してみましょう。
形式はWordやExcel、PDFなどさまざまで、ひな型となるファイルをダウンロードするだけで簡単に作成できます。そのままパソコン上で管理したり、印刷して冊子タイプのエンディングノートのように使用したりすることも可能です。
葬儀社には、エンディングノートを配布しているところがあります。見積もりを行うと特典として配られることがあるので、終活のついでに手に入れられる手軽さが魅力です。
最近ではさまざまなものがデジタル化されており、エンディングノートもアプリを使用して作成できます。いつも持ち歩くスマートフォンで、そのときに感じたことや思いついたことを書き留められる気軽さが魅力です。
タブレット端末やパソコンの大きな画面で作成できるので、さまざまな終活スタイルに対応ができます。アプリは無料でダウンロードができるものもあるため、気軽に始めてみましょう。
書く内容が自由な点がエンディングノートの特徴のひとつですが、ある程度の指針はあったほうが書きやすいという方もいるのではないでしょうか。
こちらでは、書かれることが多い内容についてご紹介します。書き方に迷っている方は、自身の取り組みやすい項目から進めるとよいでしょう。
エンディングノートには、まず自分自身に関する情報を記載します。生年月日や本籍地、職歴・学歴など、基本的なプロフィールは多くの方が書いている情報です。
ほかには、特技や趣味、好きなことなど自分の個性を残している方が多い傾向にあります。思い出深い出来事や人生の分岐路などを記しておくと、ほかの人が読んだときにより深く書き手のことを理解できます。
利用していたWebサイトのパスワードなども記載しておくと、のちに家族の手助けになるでしょう。
残された家族に対して、自分の気持ちを素直に書き記し、メッセージを伝えましょう。手紙形式でも、箇条書きでもかまいません。飾らずに、自分の気持ちにまっすぐ向き合うことが大切です。
一般的には感謝の気持ちを伝えますが、謝罪したいことなどがあれば、正直に綴りましょう。
資産についての情報をまとめておけば、家族が相続財産を把握する大きな助けになるでしょう。預金、不動産、株券などの保管場所や残高について記載します。
遺品をどのように扱うかについて整理しておくことも重要です。形見分けをどうするかについて、明確に細かく書き記しましょう。価値のない遺品に関しては、処分方法も記しておくと丁寧です。
遺品や相続は、財産分与で争いになることもある繊細な項目です。できるだけ多くの人の理解を得られるように、決定にいたった理由や経緯も書いておきましょう。
自分の判断能力に問題が生じてしまうケースも想定して、介護や延命治療についての希望、介護施設や医療機関などの情報を記載しておくと安心です。
本人の代わりに家族が判断しなければならないのは、大きな負担になります。家族の負担を軽減するためにも、希望をはっきりと記入しておきましょう。
葬儀やお墓に関する希望があれば、記しておきましょう。以前は死後の話をするのはタブー視されがちでした。しかし最近では、葬儀や供養は本人の希望を優先するのが主流です。葬儀の内容や納骨の方法、葬儀に呼んでほしい人の希望などを記しておきましょう。
お墓については、お墓の管理をしてもらうなど周囲に任せなければならないこともあるため、家族に希望を伝えた上でよく話し合うことが大切です。
ペットを飼っている方は、自分がいなくなった後のことが心配になるでしょう。そのようなときは、ペットの世話を引き継ぐ人のことも書くことが大切です。事前にペットの世話を任せる人と話し合い、本人の了承を得ておきましょう。
「自分が倒れたときに連絡をする人」「葬儀に招く人」「何かあったときに相談をする人」など、目的別に友人・知人のリストを作成しておくと家族の負担を軽減できます。名前だけではなく、住所や電話番号などの連絡先も記しておきましょう。
エンディングノートとは別に遺言書を作成している場合には、遺言書の保管場所を記載しておきましょう。遺言書の保管場所が分からなかったり、発見が遅れてしまったりすると、本人の希望どおりにできなくなってしまうこともあります。
エンディングノートには法的効力がないため、相続に関する希望を実現させるためには、法的効力のある遺言書を作成する必要があります。
エンディングノートを作成する際は、いくつかの注意点があります。せっかく書いたエンディングノートでも、扱い方を間違えては効果を発揮できません。こちらでご紹介する注意点を確認して、エンディングノートを有効に活用できるようにしましょう。
エンディングノートは、作成した後にその内容を家族と共有しておくことが大切です。家族が内容を理解していれば、いざというときにの延命治療などの判断について困ることないでしょう。家族に説明しながら、一緒にエンディングノートを確認する時間を作ることをおすすめします。
エンディングノートの存在と置き場所を、きちんと家族に知らせておくことが重要です。どれだけ時間をかけて詳細に書き記したノートでも、家族が手にできなければ意味はなくなってしまうでしょう。
亡くなってから時間が経過した後に発見されると、家族が混乱してしまう可能性もあります。迷惑をかけないためにも、保管場所はしっかり共有しましょう。
エンディングノートには、法的な拘束力がありません。相続などについて希望を書くこともできますが、希望に沿った対応をするかどうかは残された家族たちが決めます。
財産をきちんと管理したい場合は、遺言書を作成する必要があります。遺言書には法的拘束力が発生するので、自分の意思に沿って財産の処分方法を決められます。
特定の人物を誹謗中傷する内容は、トラブルを招く可能性があるため控えましょう。エンディングノートには自分の素直な気持ちを書きますが、他人への配慮も大切です。書いたエンディングノートを読む人がいることを意識して、わだかまりを残さない内容にすることを心がけましょう。
名指しで中傷する内容を書いて、その人が法定相続人だった場合は相続の際にトラブルの原因となることがあります。身内の争いを避けるためにも、節度を守った内容にするのが重要です。
エンディングノートに記入した内容が、時間が経つにつれて古くなるケースがあります。資産に関する情報、介護や医療についての希望など、最新のものに更新していく必要があるでしょう。ただし、その都度更新するのが大変な場合には、誕生日や年始など、内容を見直して更新する日を決めておくとよいかもしれません。
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エンディングノートは、自分が亡くなった後残された家族の負担を減らしたり、自分の判断能力に問題が生じた場合に介護などの希望を示したりするために活用できます。また、自分の人生を振り返ることもできる唯一無二のノートです。
エンディングノートは100均で購入することもできます。自分だけのノートを手作りしたい方は、100均で購入したノートを飾りつけて手作りすることもできます。また、エンディングノートは無料で配布されているものもあるので、これらを使用するのもおすすめです。
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御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。