エンディングノートは、自身の終末期や亡くなった際に、遺された家族へ資産についての情報や大切な方への想いを記すためのノートです。親の想いや希望を知るためにも、エンディングノートを親に残してもらうことが重要です。
そこでこの記事では、エンディングノートを親に残してもらう方法について紹介します。また、エンディングノートで記載したい内容や注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・親が終活を意識するタイミングにエンディングノートの話題を切り出すとよい
・エンディングノートには、医療に関する意思や介護方針、遺品の譲渡先などを書いてもらう
・エンディングノートに法的効力はないため、遺産相続については遺言書の作成がおすすめ
こんな人におすすめ
親にエンディングノートを勧めたい人
エンディングノートで記載すべき内容が知りたい人
エンディングノートを用意するタイミングが知りたい人
親の希望や資産の状況に関してお互いに確認しあうことで、亡くなった後の安心感につながります。ここでは、親にエンディングノートを作成してもらうメリットを2つ紹介します。
親にエンディングノートを作成してもらうことで、終末期での医療に関して、本人の希望が分かります。本人の意思を尊重した対応ができるため「あのときの判断は間違っていなかった」と後悔することも少なくなるでしょう。
亡くなった際には、相続が発生します。生前に資産の状況を親と確認しておけば、資産の状況が分かりスムーズに相続を進められるでしょう。
また相続は兄弟間でトラブルを生みやすい問題であるため、遺産分割について親の意思を事前に知っておけるメリットもあります。
親にエンディングノートを考えてもらうタイミングは難しいと感じる方が多いのではないのでしょうか。自然に話を切り出さないと不快に思われてしまう可能性もあります。ここでは、親にエンディングノートを考えてもらうタイミングについて紹介します。
親自身だけでなく、親戚や身近な方が入院すると、終活を意識するきっかけとなることが多いようです。まだ若くても、年齢が上がれば病気のリスクは高まります。
「いつ何が起こるかわからない」といったことを踏まえ、親にエンディングノートについて説明し、考えてもらうとよいでしょう。
親戚や知人の葬儀で親族が集まるタイミングに、エンディングノートについて話を切り出してみるのもよいでしょう。身近な方が亡くなると、葬儀の準備や死後のことをどうするのか、といった現実的な問題も考えなくてはいけません。
「いつかは自分にも最期が訪れる」という実感が生まれ、終活を意識する方も多いようです。
葬儀やお墓についてのパンフレット、またはメディアで終活の話題が出た際に、話を切り出すのもよいでしょう。何もきっかけがない状態でエンディングノートの話をするのは不自然に思われる可能性があります。
関連する話題をきっかけに、さりげなく話してみましょう。
不慮の事故や自然災害など、気をつけていても誰にでも起こり得る可能性があります。万が一の事態に備え、エンディングノートを残しておきたいという方も多くいるようです。
普段の会話では話すきっかけの少ないエンディングノートですが、事故や災害に遭ったタイミングで話してみるのもよいでしょう。
エンディングノートといっても、どのような内容を書くべきか悩んでしまう方も多いでしょう。ここでは、親にどのような希望をエンディングノートに書いてもらうのかを踏まえ、記載しておきたい内容について紹介します。
大切な方へ向けて、自身の想いを込めたメッセージを書いてもらいましょう。メッセージを残すことで、相続人である子供、友人・知人にとって、かけがえのない遺品の1つとなるはずです。
「延命治療(人工呼吸や胃ろう)はどうして欲しいのか」「臓器提供は希望するのか」といった終末期の医療に関しての意思を残すことも重要です。いざというときに家族が判断しやすくなります。
介護状態になっても、できるかぎり自宅で過ごしたい方、または自宅で親の介護をしたい方も多いと思います。しかし、何らかの事情により介護施設が必要となったときのためにも、元気なうちに介護施設・介護内容・介護費用などの意思を残しておきましょう。
宝飾品や骨董品などの遺品がある場合、譲渡先の意思を残すことが大切です。相続における遺産分割協議で揉めないためにも、「誰に・どのくらい分配するのか」を明確にしておくとよいでしょう。
スマートフォンやパソコンのデータ、SNSのアカウントなど、処分や解約のためのパスワードを書いておくことも大切です。しかし、「家族であっても知られたくない情報がある」という方もいるでしょう。
そういった場合はあらかじめ業者を指定しておき、そこにスマートフォンやパソコンを持ち込んで、重要なデータを削除してもらえるよう記しておくことをおすすめします。
親本人の希望に沿った供養を実現させるために、葬儀方法やお墓(埋葬方法)について記しておくとよいでしょう。
また親族はどこまで呼ぶのか、宗派は何なのかなども記載しておけば、いざというときに家族が慌てることなく葬儀の準備を進められるでしょう。また葬儀には費用もかかるので、葬儀費用についても記しておくことをおすすめします。
エンディングノートは形式の定めがなく、自由に作成できますが、重要な情報を扱うので気をつけたいポイントがいくつかあります。ここでは、親にエンディングノートを作成してもらう時の注意点を3つ紹介します。
エンディングノートを書いてから時間が経った場合、書いた当時の想いや状況に変化が起こっている可能性もあります。
とくに相続財産に大きな変化があった場合は、書き直すタイミングといえるでしょう。仮に何も変化がなくても、定期的に見直すことをおすすめします。
エンディングノートには自身の財産をはじめ、重要な個人情報が記されています。そのため、他人に見られないように保管することが大切です。
また万が一他人に見られても、情報を得られないように工夫しておきましょう。「暗証番号を記した情報は別の場所に保管する」「結婚記念日や〇〇の誕生日など、家族にしか知らない情報で伝えるようにする」といった方法があります。
エンディングノートは遺言書と違って、法的効力はありません。そのため、遺産相続の分配について被相続人の希望を記しても、確実に実現するとは限らない点に注意が必要です。相続に関して不安がある方は、法的に有効な遺言書の作成をおすすめします。
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エンディングノートは、親の希望や大切な方へ想いを伝える重要なものです。いざという時のためにも、早めに作成することをおすすめします。作成したら定期的に見直し、変化があれば書き直すようにしましょう。
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