血圧が60以下になると危篤状態?付き添い中にできることとは

血圧が60以下になると危篤状態?付き添い中にできることとは

一般的に血圧が60以下になると、危篤状態とされています。そのような状態になったとき、付き添い中の家族には何ができるのでしょうか。元気だった大切な人の姿が変わっていく姿にショックを受ける方は少なくありません。

そこで今回は、「危篤状態の定義」や「危篤と知らされたときに家族ができること」について解説します。事前に知識をつけておくことで兆候が見極められるようになるだけでなく、最後までの時間を大切に過ごすことができるでしょう。

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まずは「危篤」と「血圧」について知ろう

血圧が60以下になると危篤状態とされていますが、それを決定する定義や血圧との間にはどのような関係性があるのでしょうか。危篤という言葉をなんとなく知っていても、実際どのような状態なのかを理解していないと不安が募るばかりです。大切な人が危篤状態になっても落ち着いて行動ができるよう、危篤について理解しておきましょう。

危篤とはどういう状態?

一口でいうと「危篤」とは、「このままいつ息を引き取ってもおかしくない状態」のことをさします。病状や疾患が急に悪化することや突然の事故など原因はさまざまですが、その状態は極めて厳しいものと考えていいでしょう。

数パーセントの確率で一命を取り留めることもありますが、ほとんどのケースは望みがない状態です。医師もこれ以上の手の施しようがないため、席を外して家族のみの時間を過ごすよう伝えてくれます。

血圧とは?

私たちの体は、全身に血液が回ることで生命活動を可能にしています。心臓はポンプの役割を果たし、日々私たちの体に血液を送り続けてくれています。血圧が低下するということは、このポンプの機能も下がってしまっているということです。

この機能が低下すると、体は十分な体液や酸素を受け取れなくなります。生きるのに必要な酸素や血液が減っていくと、生命活動ももちろん維持できなくなっていきます。低血圧といわれている方がもよおす「めまい」の原因も、十分な血液や酸素が循環していないことで引き起こります。

血圧が60以下になったら危篤状態なの?

一般的に血圧は年齢とともに上昇します。健康のために血圧を下げる努力を必要とする方も中にはいるでしょう。しかし、低すぎると今度は生命の危機に陥ります。血圧が60以下になると危篤状態です。ここでは、血圧の正常の状態と危険な数値、血圧が60以下になるとどのような状態になるのかをご紹介します。

血圧の基準となる数値

普段の健康な状態の場合、血圧は上が120未満・下が80未満ほどです。実際に皆さんが血圧を測ると、このくらいの数値が表示されることが多いでしょう。

70を下回ると容体は少しずつ危険な状態に近づいていきます。呼吸器官や脳の働きに異常が出てくるころです。そして、血圧が60以下に低下すると自発呼吸が困難になり、危篤状態となります。意識がなくなり、生命の維持が非常に難しい状態です。

60以下になると医師から危険を告げられる

血圧が60以下になると、医師から命の危険を告げられます。危篤状態になると、医師にもできることが非常に少なくなってしまいます。ここで家族ができることは、心構えとできる限りの望みをかけることです。数パーセントの希望を捨てずにこの状況と向き合い、大切な人を心から応援してあげましょう。

また、容体の悪化次第では血圧が40程度まで低下したり、測れなくなったりすることもしばしあるようです。そのような場合には無理に測ることはせず、お別れのときを待つことになります。

危篤状態はほかにどのような症状が現れるの?

危篤状況になったら、血圧の低下以外にもさまざまな症状が現れます。具体的には、呼吸・意識・尿量に変化が現れます。このような症状を知っておくだけでも、兆候を見ながら心の準備ができるでしょう。心もって「危篤状態」だと判断できるように、どのような症状が現れるのか確認しておきましょう。

呼吸の異変

まず、呼吸に異変が現れます。浅く不規則な呼吸が続いたり、10秒~30秒の間呼吸をしなくなったりする「無呼吸の状態」のこともあります。肩や顎で呼吸をするような変化が見られるようになった際には、とくに注意が必要です。

また、苦しそうなゼーゼーとした声が聞かれることもありますが、これらは「喘鳴」といい喉に異変が起きている状態です。看取る側の立場には非常に辛い光景ですが、本人は次第に「苦しい」という機能も低下していくといわれています。

意識の異変

危篤の状態になると、頭に十分な酸素や血液が送られなくなるため脳も正常に機能する働きが失われていきます。最期まで聴力は残るといわれていますが、脳が正常に働かなくなると意識を保つことも難しくなってきます。受け答えや飲食ができないのはもちろん、すべてのことに反応を示さなくなってしまいます。

しかし、中には意識がないように見えても意識があることもあります。受け答えができなくても、会話には注意しましょう。

尿量の異変

尿量は次第に少なくなってきます。そして色は濃くなり、臓器が正常に働かなくなることから、最後には尿が出なくなることもあるようです。自ら排泄を調節したり我慢したりする力も当然なくなってしまうため、尿や便を漏らしてしまうことも想定しておきましょう。危篤状態で尿がでない場合、余命は1週間程度と考えるのが一般的とされています。

排泄は、基本的な生命維持に欠かせない生理現象です。尿が出ないという状態は、生命維持ができなくなっている状態だといえます。

危篤時の付き添い中に家族ができること

医師によって家族が危篤と知らされたとき、付き添い人にできることはかけ声以外にもたくさんあります。この項目では、付き添い人がするべき行動とその方法を解説します。放心状態になってしまい、「何をしたらよいかわからない」という方も少なくありません。万が一のときだからこそ、自分にできることを最大限に行えるように備えておきましょう。

早く駆けつけることを優先

危篤状態の容体は非常に危険で、「いつ息を引き取ってもおかしくない状態」です。そのため、まず優先するべきことは「そばにいること」です。医師は、危篤を患者の総合的な状況から判断します。連絡がきたらすぐに駆けつけ、できるだけ長い間を一緒に過ごせるよう努めましょう。

危篤状態とはいえ、聴力が残っている方は多くいます。辛い環境のなかでも家族の声を聞いたり、周囲の音を聞いていたりする場合があることを心に留めて、大切な家族に明るく振る舞ってあげましょう。

医師と延命処置の希望を相談

危篤状態に至った場合の選択肢として、延命処置があります。延命処置とは、回復を見込めないとされた方にも、現代の医療技術で死期を延ばせる処置のことです。具体的には、人工呼吸器などを使用します。

延命処置の選択は、家族に託されることがほとんどです。ただし、入院前の患者とまだ意思疎通がとれる状況にあるときに、本人の意思を聞いておくこともあります。そのような場合は、本人の意思を一番に大切にしましょう。最近は、「もう苦しい思いをさせたくない」と延命を希望しない家族も多くなっています。

できる限り声をかける

暗いムードになりがちですが、危篤状態にある本人のためにもできるだけ明るい言葉をかけましょう。意思疎通はできなくとも、会話が聞こえていることがあります。静かに黙って待つだけではなく、思い出話などたくさん話しかけてあげるとよいでしょう。

ただし、死を連想させる言葉や発言は絶望感に追い込んでしまいます。まだ聴力があると思って、安心できる言葉をかける意識が大切です。普段と変わらない口調、いつも本人に向けて話していたような自然な口調で話しかけてあげましょう。

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危篤状態の方に対する適切な声かけとは?家族への声かけもあわせて解説

親族や職場への連絡

危篤になった場合、親族には優先して連絡しますが、一般的には三親等までとされています。連絡方法は緊急を要するため時間に関わらず電話ですが、ほとんど交流がない親戚などには後日訃報を送る形でよいでしょう。

また、親族以外には勤務先にも早めに連絡します。葬儀で休むことになっても、事前に職場に知らせておけば業務への支障が最小限に抑えられます。その次に、本人の親しかった友人などの順に連絡していきます。遠い知り合いなどは、心が落ち着いてからでもよいでしょう。

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危篤と言われたらどうする?親族や会社への連絡方法を紹介

自宅療養を選んだ場合の危篤への備え

自宅療養は、医療が進んだ現代だからこそ可能になりました。危篤になるほどの疾患をもつ方の8割が病院内で亡くなるなかで、約2割の方は自宅で最期を迎えたいと考えています。しかしその場合、病院で行ってくれる手続きを家族がやらなければならないこともあります。この項目では、具体的にどのような準備が必要になるのか解説します。

自宅療養を選んだ場合にしておくこと

自宅療養を選んだ場合、「いくら本人の希望とはいえ、どのように対応すればいいのかわからない」と感じる方もいるかもしれません。そのような方には、自宅に訪問してくれる医療サービスをおすすめします。

介護サービスをあわせて利用することで、しっかりしたケアができるうえ不安も軽減できます。ただし、訪問型の医療サービスは通常の病院と異なり、葬儀業者を紹介できないこともあります。そのため、事前に自分たちで葬儀業者を見つけておく必要があります。

自宅で危篤になってしまったら

自宅療養を決めた時点から容体の変化をしっかりと見ておきましょう。そして変化が現れた際はもちろん、自宅で危篤状態になってしまった場合はすぐにかかりつけの医師に連絡します。事前に救急車を呼ぶか医師を呼ぶか、決めていた事項に合わせて適切な行動を家族に促します。

医師や救急車が到着するまでの間、どのような対応をすればよいか電話で指示をもらいます。そして、本人に優しく声をかけ続けます。慌ててしまう場面ですが、できる限り冷静に対応しましょう。

亡くなってしまったらすぐに医師へ連絡

危篤状態に気づくことができず亡くなった際は、医師に連絡しましょう。医師がきた際に蘇生の可能性があるか、手の施しようがあるかなどを判断します。死因の原因が確定したらそれを伝え、しばらくは家族だけの時間にしてくれる場合もあります。

かかりつけの医師がいない場合や対応時間外の場合は、警察に連絡しましょう。自然死ということをまず確認するためです。警察医の現場検証が終わるまで遺体に触れてはいけません

万が一のときのための備え

万が一のときは、突然にやってきます。そのため、事前に備えていないと死後の手続きに追われ、十分に葬儀の準備ができなくなることもあるでしょう。やっておくべきことは、主に次の3つです。進めるのは家族ですが、あくまで本人の意思を尊重して準備を進めましょう。意思疎通ができる本人と、心に余裕がある冷静な状態で話し合いを進めるのがよいとされています。

宗教の連絡先の確認

菩提寺など家族で馴染みのある寺院がある場合は、事前に連絡先を確認しておきましょう。とくに遠方に寺院がある場合は、早めに相談しておくことがおすすめです。なお、キリスト教の方の場合は神父様に臨終の祈りを依頼することがほとんどです。

生きているうちからそのようなことを考えるのは辛いかもしれませんが、万が一の場合に備えるのは不謹慎なことではありません。もしものときに慌てないように、事前に確認しておきましょう。

手続きのための書類整理

亡くなった方の口座は凍結されてしまい、たとえ遺族であってもお金を引き出すにはさまざまな手続きが必要になります。葬儀や入院費には多額のお金がかかるため、生前のうちに必要な現金を引き出しておくことが大切です。

存命中でも家族が銀行口座から引き出すには委任状が必要です。ほかにもさまざまな手続きが必要になるため、できるだけ書類などの準備をしておきましょう。

葬儀関連を決めておく

万が一のときは葬儀を執り行うことになりますが、病院と連携している葬儀会社は高額になりやすい傾向です。亡くなるとすぐに手続きに追われ、葬儀会社を選ぶ余裕もほとんどありません。そのため、事前に自分たちに最適な規模とコストで葬儀ができる葬儀会社を見つけておく必要があります。

亡くなった場合、遺体は早急に運ばれます。大切な遺族と最期のお別れをする場所なので、できるだけ故人と自分たちの意思を反映できる葬儀会社がよいでしょう。「小さなお葬式」では、通常の規模の葬儀はもちろん、身内だけで行う家族葬などさまざまな形でのお別れのあり方を提案しています。きっとご家族ひとりひとりの意思を尊重できるプランが見つかるでしょう。

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まとめ

人間の体は心臓が動いている限り生きています。その心臓の動きを図るのが血圧です。血圧が60以下になると呼吸や脳の機能が著しく低下し「危篤」となります。意識がなくなっても心臓が動いている限り、最後まで明るく語りかけてあげることが大切です。

危篤になるといつ最後のときが来るか変わりません。心構えとともに葬儀の準備も整えておきましょう。いざという際は「小さなお葬式」にご連絡ください。専門スタッフが24時間お電話でご対応いたします。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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