散骨について
海洋散骨
お墓に納骨するという従来の形は、費用面やお手入れの点から負担に感じる方が増えています。ご遺骨の新しい供養方法として、「子供や孫に迷惑をかけたくない」とお思いの方や子供がおらず墓の継承者がいない方など、多くの方に支持されているのが海洋散骨です。
港から船を出し、粉骨処理したご遺骨を海に散骨します。
海洋といえども、散骨が認められているのは陸から遠く離れた広い外洋です。岸から離れていても、漁業場、養殖場の近くでは避けなければいけません。湖や沼、河川、滝などは生活水源のため社会的問題が発生する可能性があり、散骨は禁止されています。
全てのご遺骨を散骨すると、手を合わせて供養するものがなくなってしまうので、少し手元に残して手元供養(自宅供養)をされる方も多くおられます。
海洋散骨の種類 | 特徴 | 相場 |
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個別散骨 | 1組だけで船をチャーターするので、ご家族のみで気兼ねなく散骨ができます。 | 15~40万円程度 |
合同散骨 | 2~3組で船をチャーターし、遺族数組一緒に散骨を行います。乗合なので日程調整が必要ですが、費用は割安になります。 | 10~20万円程度 |
委託(代行)散骨 | 散骨業者に委託して散骨を行います。一度に複数の散骨を行います。1体ごとに船を出す「個別委託散骨」をする業者もあります。 | 2.5~10万円程度 |
海洋散骨の流れ
- 問合せ・申込み
依頼先を検討し、申込みます。ご遺骨の一部を残して手元供養する場合は、手元供養品を扱っている散骨会社も多いので事前に確認しましょう。 - 入金
契約し、散骨料金を入金します。 - ご遺骨の引取り・郵送
ご遺骨をダンボール箱に入れて梱包し、散骨会社が引き取りに行くか、遠方の場合はゆうパック(他の宅配業者では断られる場合があります)で発送します。 - 粉骨
預かったご遺骨は2ミリ以下の粉末状にし、水に溶ける袋に詰めます。 - 散骨
出港前に船長が天候や海況を見て本日の散骨ポイントを決定します。天候や海況が悪い場合は、日にちを変更する場合もあります。
船に乗って散骨ポイントまで行き、個別散骨・合同散骨の場合は遺族、委託散骨の場合は散骨業者が行います。故人様が好んだお花やお酒をいっしょに海に流し、黙祷します。故人様が好んだ音楽を流したり、実施風景を写真撮影して後で遺族に送ったり、散骨終了後に遺族で会食したり、散骨業者によってサービスは異なります。 - 散骨証明書などの受取
後日、散骨証明書と散骨の様子を撮影したアルバムが送付されます。散骨証明書には散骨ポイントの位置情報が記されています。
海洋散骨のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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海洋散骨でトラブルにならないために
海洋散骨は、お墓に入れないことに抵抗感がある方がいたり、ご遺骨の分骨を希望される親族が後から出て、その時にご遺骨がないといったトラブルが起きるかもしれません。
事前に必ず家族や親族の同意を得て、可能であれば縁のある親戚からも同意を得てから行いましょう。
陸での散骨
陸での散骨は、住民や土地の所有者とのトラブルになる可能性が高く、私有地であっても、散骨した場合、近隣から苦情や、土地を売りに出したとき買い手がつかないといった問題が発生する場合がありますので、現在では殆ど行われていません。
山は所有者の了解があれば可能です。しかし、多くの山林は国有地、都道府県所有地、私有地になっており、許可がないと散骨できません。
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