生前に準備しておきたいこと
平成に入り、葬儀と墓は今、大きく変化しつつあります。高齢化と核家族化が背景にあります。
迷惑をかけたくない、自分らしい葬儀をという声の高まりがあります。
また、墓も家族の多様化を背景に「家墓」が見直され、散骨や樹木葬が登場するなど大きく変わろうとしています。
「葬儀」は「葬送儀礼」という言葉の略であり、本来もっと広い意味を持っています。
亡くなろうとする人を看取り、遺体を清め、通夜し、告別式を営み、火葬を処して、またその後、四十九日、一周忌…と続く、死に出会って営まれる一連の作業のことです。
最近の高齢者が死後の事について考えるキーワードとなっているのは、「後に残る者に迷惑をかけたくない」です。
そのためにも生前から準備しておかなければいけない事があります。
病気に伏してしまった場合
- 正常な判断ができなくなったとき、代わりに誰に判断を依頼するか。
- 誰にどのような介護を依頼したいか。
- 病名・病状の告知を受けるか。
- 最後は延命治療を望むか、できるだけ自然な状態で死にたいか。
- 誰に看取って欲しいか。
- 医療費の支払いはどのようにするか。
自分の葬儀費用を準備する
葬儀費用はどういう葬儀にするのかによって費用も大幅に変わってきます。
内容、規模、場所、参列予定者数、宗教、会食の方法などがあげられます。
そういった葬儀の方針が決まれば、まずは葬祭業者に相談し、見積書を作ってもらいます。
また、お寺や宗教関係の費用と葬祭業者とは別になるので、寺院などに相談するとよいでしょう。
- ポイント
- 死後、本人名義の預金口座は封鎖されます。ただし、葬儀費用分は引き出しが可能になっています。
口座を別に用意しておき、カードと共にすぐ分かるようにしておきましょう。
葬儀・お墓を考える
- 葬儀でしてほしいこと、してほしくないことは何か。
- どんな葬儀にしたいか。
- 宗教はどうするか。
- どのような人に参列してほしい、してほしくないか。
- どこで葬儀をしたいか。
- 誰に施主になってもらうか。
- 葬儀の費用はどうするか。
- 墓はどうしたいか。
お葬式の疑問や不安は、深夜早朝でもご遠慮なく「小さなお葬式」の無料ご相談窓口にご相談ください。24時間365日葬儀の専門スタッフが電話対応いたします。
墓を準備する
「お墓」といっても、墓地と納骨堂がありますし、墓地にも市などが経営する公営墓地、宗教法人・公益法人が経営する民営墓地、檀家用の寺院境内墓地とあります。
また、墓地に埋骨せずに、海や山に散骨をしたり、墓地ではありますが墓石・骨壷などを使用せず、樹木葬などの新しい選択も出てきています。
- ポイント
- お墓選びには、本人の意向も大切ですが、お墓参りをするのは家族ですので、家族の意向も重要になってきます。競争の激しい大都市周辺を除けば、お墓は生前に手当て可能です。
小さなお葬式では、お葬式後の納骨に関してもお客様に最適な場所や方法を明瞭会計で検索できるサービス「OHAKO(おはこ)」をご用意しております。もちろんお墓や樹木葬についても数多くの霊園、墓地を全国からお探しいただけますので、この機会に是非「OHAKO(おはこ)」をご利用ください。
遺言を書く
死後の財産などの処分について、自分の意思を法的に有効にするために作成しておくのが遺言です。 遺言にはどんなことでも書けますが、法的効力のあること以外は、書いても執行される法的保証はありません。
法的効力のあること
- 相続分の指定
- 遺産分割方法の指定
- 遺産分割の禁止
- 遺贈(遺言による財産の贈与)
- 推定相続人(相続人の予定者)の廃除
- 子の認知
- 後見人・後見監督人の指定
- 祭祀の主宰者の指定
- 遺言執行者の指定
財産を考える
- 誰にどのように分けたいか。
- どこか寄付したいとこがあるか。
- 書類などは整っているか。
「小さなお葬式のコラムの記事」で、遺書の基本ルールや例文も交えてご紹介させていただいております。是非参考にしてみてください。コラムでは、他にも葬儀、法事、終活など様々な疑問に対する解決策やマナーについてお届けしておりますのでお役立てください。