写真には寿命があることをご存知ですか?
できるだけ現像した当時のまま保管したいものですが、年月とともに色褪せたり変形したりしてしまいます。
写真は寿命を迎える前にデジタル化しましょう。
デジタル化した方がよい理由と、写真の寿命を紹介しますので、ぜひチェックしてください。
<この記事の要点>
・紙の写真は保管状況によって状態が悪くなったり、災害により紛失してしまったりする可能性がある
・写真の寿命は、モノクロ写真で50年、インクジェットプリントで40年、銀塩写真で80年程度
・紙の写真はデジタル化すると長期保存が可能で、他の家族や知人とデータを共有できる
こんな人におすすめ
写真をデジタル化した方がよい理由を知りたい方
写真の寿命について知りたい方
写真の劣化が気になる方
昔撮影した古い紙の写真は、どんどん劣化が進むことを知っていますか?
子供の頃に撮った写真や大切な家族の写真は、劣化する前にデジタル化しましょう。
写真の劣化原因とデジタル化するべき理由をご紹介します。
写真は紫外線や排気ガスなどの自然環境の影響によって、色褪せてしまいます。
店先に貼られたポスターや看板が、色褪せている様子を見たことはありませんか?
色褪せる原因こそが、直射日光を浴びたことや、排気ガスなどの汚れです。
写真のインクは日光によって、分子が破壊されて色褪せが起きてしまいます。
たとえば壁に貼りっぱなしの写真は、毎日日光を浴びてどんどん退色が進む原因です。
写真の色が変わってしまう前に、デジタル化して鮮明な状態を手元に残しましょう。
写真の保管場所が悪いと、変形や退色が進みやすくなります。
特に気を付けたい場所が高温多湿の環境です。
通気性の悪い缶の中や押し入れの引き出しは、湿気がこもりやすい場所。
さらに、夏場などの暑い季節は保管場所の中が高温になり、写真のベタつきやカビが発生しやすくなります。
写真は自然災害や火災などの事故で、失ってしまうリスクがあります。
特に地震などの災害は、突然やってくるもので、防ぐことはできません。
避難できても、地震による建物の倒壊や大雨の浸水によって、大切な思い出の品々や写真を失ってしまうケースは珍しくないのです。
デジタル化すれば、もし写真をなくしてもデータがあればいつでも復元できます。
ほかの家族や知人とも共有できるため、誰かがデータを保存していれば完全に大切な写真をなくす心配がありません。
そもそも写真の種類によって、劣化の進行スピードは異なります。
主なアナログ写真の寿命をご紹介します。
・モノクロ写真…50年
・インクジェット式プリント…40年~50年
・銀塩写真…80年~100年
モノクロ写真は白黒で構成されており、経年劣化によって茶色に変色します。
古いモノクロ写真は保存環境がよくない場合が多く、どんどん変色や剥がれが進んでしまうため、できるだけ早くデータ化することをおすすめします。
また、最近ではプリンターやコンビニで印刷する、インクジェット式プリントも定番化してきました。
インクジェット式はプリンターのノズルからインクを噴射する方法で、50年程度の寿命と言われています。
しかし、新しい印刷方法のため実際に50年保管できる保証はありません。
プリントする紙の質やインクとの相性でも、写真の寿命は違ってきます。
写真の中でも100年保存できると言われているのが銀塩写真。
銀塩写真は銀と色素を含んだ薬剤を散布し、レーザーの光を当てて現像処理します。
色素は保護膜でしっかり守られているため、水に強く長持ちします。
七五三や入学式、成人式などの節目の写真で使われることが多く、長期間きれいに写真を保てます。
・フィルムが丸まっている
・すっぱい臭いがする
・ひび割れや白い粉が目立つ
・分解がはじまっている
フィルムの場合、湿気などの影響を受けて全体が丸まってきます。
変形が進むとフィルムの現像ができなくなってしまいます。
また、現像した写真には酸が含まれており、熱や湿気の影響を受けて滲み、酸っぱい臭いが出てくるようになります。
特にひび割れや欠けてしまった写真は、スキャンしても現像当時の美しい写真には戻せません。
写真のベタつきや臭いが気になる場合は、1日でも早くデータ化を進めましょう。
写真のデータ化サービスを利用すれば、自分で1枚ずつスキャンしなくてもデジタルデータとして保管できます。
一旦デジタルデータになれば、劣化する心配もなく長期保存が可能です。
また、データをほかの家族や知人に共有できるメリットもあります。
データを元に改めて紙のアルバムやバラ写真に現像できるため、ずっと残したい大切な写真ほど、データ化サービスにまとめて依頼してみてはいかがでしょうか。
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写真は50年程度が寿命と言われています。
しかし実際は高温多湿な環境や直射日光の影響で、退色や変形はもっと早く起きてしまいます。
思い出を鮮明に残すためにも、すばやくデジタル化してデリケートな写真を守りましょう。
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