遺品供養の方法や費用の目安は?供養が必要・不要なものも解説

遺品供養の方法や費用の目安は?供養が必要・不要なものも解説

故人の思い出の品は、どれも残しておきたいと考える方も多いのではないしょうか。しかし、さまざまな問題から処分を余儀なくされる場合があるのも事実です。故人の思いが詰まった遺品を処分する際には遺品供養をするケースも増えていますが、「遺品供養は必須なのか」「どこに依頼すればよいかわからない」といった疑問を抱く方も少なくありません。

この記事では、遺品供養は必要なのか、どのように供養するのかを解説します。費用の目安や遺品供養をおすすめする品物についても紹介しますので、遺品整理をする際の参考にしてみてください。

<この記事の要点>
遺品供養は寺院や神社、業者に依頼できる
故人が愛用していた品物は供養したほうがよいとされる
お寺や神社で遺品供養する場合の相場は5,000円~2万円、業者に依頼する場合は2万円~5万円程度

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遺品供養は必要?供養の方法は

故人の思い出が詰まった遺品も、いずれは整理しなければならない時期が来ます。遺品供養は、遺品に宿っている魂を抜いて処分することです。

ここでは、遺品供養の方法や時期、必要性について解説します。

遺品供養とは

遺品供養とは、故人の生前の持ち物の中で不要なものを処分する際に行う儀式です。故人が大切にしていた品物の中には、「これは誰も使わない」「状態的に捨てたほうがよい」というものもあります。しかし、不要だと分かっていても故人の持ち物だと思うと気が引けてしまうという方は少なくないでしょう。

こうした不要な品物に対してお寺や神社でお経や祝詞をあげてもらい、遺品に宿っている魂を抜いて処分します。故人を偲ぶとともに、遺族の感じる精神的な負担や遺品を処分することへの「引け目を緩和させるのも遺品供養の持つ意味の1つです。

遺品供養を行う時期

遺品供養の時期にきまりはなく、遺族の心身の負担が軽減され「遺品を整理しようと思ったタイミングで行われるのが一般的です。

亡くなってすぐの時期は、葬儀や忌日法要などであっという間に時間が過ぎてしまいます。時間に余裕がないだけでなく大切な方を失った悲しみから立ち直れず、すぐに遺品整理ができない場合もあります。故人との別れと向き合えるようになってから、遺品供養・整理をするのがよいでしょう。

遺品整理の際の供養は必須?しないとどうなる?

遺品を処分する際には必ず供養をする必要はないため、遺品供養をしないまま不要な遺品を処分する方もいます。

供養をしないと問題があるわけではないため、遺族の意向で供養の有無をきめてもよいでしょう。故人が大切にしていた品物を処分することに抵抗がある方は、遺品供養をすると精神面での負担が軽減される場合もあるのでおすすめです。

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遺品供養はどこに依頼する?

処分する遺品を供養してほしいと考えた場合、どこへ依頼すればよいのでしょうか。遺品供養はお経や祝詞をあげて行うため、お寺や神社へ依頼しましょう。また、遺品の供養と整理の両方を請け負ってくれる業者もあります。遺品が多い場合には利用を検討してもよいでしょう。

お寺や神社依頼する

遺品供養は故人のお墓のあるお寺または神社に依頼するのが一般的な方法です。処分するものが少ない場合、お寺や神社でお焚き上げしてもらえます。

持ち込めないほど多くの遺品があるときや大きな遺品がある場合には、自宅に招いて供養してもらうのも1つの方法です。自宅での遺品供養はお寺や神社によって実施の有無が異なります。菩提寺や氏神神社に依頼できない場合は、出張での自宅供養をしているお寺や神社を探してみましょう。

業者に依頼する

遺品整理に特化した業者は増えていますが、中には処分する遺品の供養も同時に行ってくれる業者もあります。こうした業者に依頼すれば、1度の依頼で整理と供養ができます。

また、遺品のお焚き上げを専門とする業者もあります。「整理は遺族で、お焚き上げのみお願いしたい」という場合には、利用を検討してみることをおすすめします。

遺品供養の品の例

遺品を整理する中で、処分を検討するものが出てきたとき「これは供養したほうがよいのか」「どこまで供養すればよいのか」といった疑問が生じることもあるでしょう。

ここからはどういったものを遺品供養するとよいのか、例を挙げて解説します。

遺品供養をしたほうがよいもの

遺品は全て供養可能ですが、特に供養をするとよいといわれているのは故人が愛用していたものです。衣類やメガネなど日常的に身につけていたものはもちろん、お気に入りの書籍やアクセサリー、小物なども供養の対象になることが多くあります。

具体的な品物は、以下の通りです。

ジャンル 具体的な品物
紙製のもの 写真・日記・手紙・本
故人が身につけていたもの メガネ・アクセサリー・服・靴・寝具
故人が気に入っていたもの ぬいぐるみ・人形・おもちゃ・小物・食器
その他 仏壇・神棚・ひな人形・五月人形・故人の制作物 

遺品供養ができないものはある?

故人が生前に使っていたものは、基本的にはどういったものでも遺品供養ができます。小物はもちろん、たんすや机などの大きな家具も遺品供養の対象です。

しかし、危険物や違法なものは供養してもらえないこともあります。特にお焚き上げは爆発の恐れがあるものなどは対象外となるので、詳しくは依頼先に問い合わせるとよいでしょう。

遺品供養をする場合にかかる費用

故人や自分自身のために遺品供養を検討する場合、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。お寺や神社・業者などに依頼せず、自身で故人を偲ぶ気持ちを持って整理・処分する場合は遺品供養の費用はかかりません。

ここからは読経や祝詞、お焚き上げをお願いする場合の費用を解説します。

お寺や神社で供養してもらう場合

お寺や神社に遺品供養をお願いする場合は、どこで供養するかによって費用が変わります。遺品を持ち込んで供養してもらうときの費用目安は5,000円ほどです。個人での供養、合同での供養の2パターンがありますが、どちらも費用はあまり変わらないでしょう。

自宅で供養してもらう場合は、1万円~2万円程度です。お経や祝詞を上げてもらうための費用に加えて、足を運んでもらう手間や交通費も含まれるため、高くなります。

業者に依頼する場合

遺品整理業者やお焚き上げ専門業者に遺品供養をお願いするときの費用は、業者によって異なります。遺品整理業者の場合、お焚き上げや供養はオプションとして無料で実施してくれることも多いでしょう。

遺品整理の費用目安は2万円~5万円ほどで、遺品整理をプロが行ってくれるというメリットがあります。しかし、お寺や神社に遺品供養のみを依頼するよりも費用が高くなる傾向です。

お焚き上げ専門業者の費用目安は2,000円~8,000円ほどで、神社やお寺に持ち込む場合と変わらないでしょう。ただし、お焚き上げする遺品の量によっては料金が上がる場合も多いため注意が必要です。

供養した遺品はどうする?

一般的には供養が終わった遺品は、お寺や神社・業者が引き取って処分やお焚き上げをしてくれます。しかし、自宅で遺品供養をしてもらった場合、大きな遺品や大量の遺品は自分で処分する必要があります。

遺品を処分する場合は自治体のルールに従って分別し、指定の日に出しましょう。大きな家具などは粗大ごみ扱いとなり、引き取りの手続きなどが必要です。パソコンやテレビは家電リサイクル法で処分方法が決まっているため、供養をしたら終わりではなく、大切な遺品を不法投棄しないように確認してから処分しましょう。

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まとめ

遺品供養は故人の思い出の品を処分する際に行う儀式です。お寺や神社、遺品整理業者などが実施しています。供養することで遺族の精神的な負担の軽減にもつながります。遺品供養は必須の儀式ではありませんが、大切な遺品とのお別れの気持ちを込めて行うのもよいのではないでしょうか。

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