家族が亡くなり、告別式を執り行う際に悩むポイントの一つが、参列していただく方の範囲です。失礼にならないよう、関係者をどこまで招待するべきかを決めるのは、難題といえるかもしれません。できるだけ多くの方に参列していただきたいと思いながらも、告別式の規模によってかかる費用は膨らむため、ある程度のラインで区切る必要も出てくるでしょう。
また、連絡方法についても気を配る必要があります。特に、参列しない方に対する連絡方法は、マナーを守ってしなければ後からトラブルになる可能性も否めません。
この記事では、告別式に参列する関係者の範囲を決める際のポイントを紹介します。また、連絡方法やマナーについてもチェックしておきましょう。
<この記事の要点>
・10人~20人の告別式には故人から数えて2親等までの親族が参列するのが一般的
・参列のお願いをする際は、まずは電話で訃報を伝える
・告別式に招待しない人には告別式が終わった後に報告をするのがマナー
こんな人におすすめ
告別式に招待する方の範囲にお悩みの方
告別式に招待しなかった方への対応方法を知りたい方
「死亡通知」の出し方を知りたい方
基本的に、告別式の出席範囲は明確に決められているわけではありません。ほとんどの場合、参列する人は遺族側の判断に委ねられます。また、故人の意向があれば、それに沿って選ぶこともあるでしょう。
とはいえ、どこまでの範囲にお知らせをすればよいかわからない場合に、目安があれば非常に助かります。告別式の参列に関するポイントをチェックしていきましょう。
一般的な告別式では、親族だけではなく生前に何らかの付き合いがあった知人や友人、ビジネス上で付き合いのあった人などが参列します。しかし家族葬では、ごく身近な親族のみが参列するパターンも多いです。また、家族葬であっても親しい友人や知人を招待することもあります。
告別式の種類によって会場のサイズや予算が異なるため、参列者の人数を決めやすくなりますが、どこを基点とし限定するかは遺族側が明確に決めることが大切です。
告別式の種類を問わず、会場や式の規模に合わせて参列者を決めるのも一つの手段です。例えば、10~20人程度の告別式を想定している場合は、基本的に故人から数えて2親等までの方が参列するといわれています。
一方で、30人を超える大規模な告別式を行う場合は、さらに離れた親族や友人など幅広く参列していただけるでしょう。故人の年齢や立場によっては、大勢が参列する方がふさわしいケースも考えられます。
告別式に参列していただく方が決定したら、スムーズに参列のお願いをする必要があります。まずは、電話で訃報の連絡を兼ねて一報を入れるのが先決でしょう。連絡が遅れると、相手に不快な気持ちを与える可能性があるので、できるだけ早く連絡することが大切です。
電話で一報を入れる時には、事前に内容を整理した上で、メモをしておくことをおすすめします。電話を入れた相手が、突然の訃報に驚いてしまうことも考えられるためです。しっかりと順序立てて説明することで、正確な内容を伝えることができるでしょう。
亡くなってすぐに連絡を取る際には、必ずしも告別式の日にちや会場が決まっているとは限りません。しかし、詳細が確定する前だとしても、故人と近い関係にある方には、できるだけ早く連絡をすることが大切です。その際は、故人が亡くなった日時を伝えるくらいにとどめて、告別式の詳細については決まり次第連絡する旨を添えておきましょう。
葬儀社との打ち合わせが終わり、告別式の詳細が確定したら、再び参列をお願いする人に連絡をします。ここでは、次の内容を忘れずに伝えましょう。
・告別式の種類
・告別式の日程
・告別式の会場
・喪主の名前
・喪主の連絡先
これらを漏れなく伝えた上で、参列していただきたい旨と都合を尋ねます。年配の方は、訃報を聞いてすぐに香典やお供えを用意する方も見られるので、香典などを辞退する場合は、その旨も伝えましょう。
告別式の案内は、電話だけではなく文書で送ることも欠かせません。口頭でのやりとりでは、日にちや場所などを間違う可能性が高いため、告別式の案内状を用意しましょう。案内状の中には、告別式の詳細に加えて、参列する際の服装や会食の有無なども記載しておくと親切です。
家族葬のような小規模の告別式では、参列者が非常に限られます。招待しない方の中には、一般葬であれば参列する関係の方も多いでしょう。そのため、告別式に招待しない場合でも、ある程度のマナーを守って連絡をしなければ、後からトラブルになる可能性も否めません。以下では、告別式に招待しない場合の連絡方法やマナーを解説します。
小規模の告別式を執り行う上で、招待しない方へ連絡する際は、事前の連絡はせず、告別式が終わった後にきちんと報告をするのがマナーです。万が一、葬儀前に連絡をしてしまうと、親族のみで行う告別式とはいえ、連絡をもらったのだから駆けつけた方がよいのか、と判断に困る可能性があるためです。
連絡をする際には、事前に伝えなかった旨を謝罪し、家族のみで執り行ったことを説明します。そうすることで、連絡を受けた方も納得し、トラブルを避けられるでしょう。
しかし、関係性によってはいち早く亡くなった旨を知らせたい場合もあるかもしれません。その際は、告別式はごく身内だけで行う小規模なものであることと、身内以外の参列は辞退する旨を伝える必要があります。
告別式に招待しなかった方に対しては、式が完了した1~2週間程度後に死亡通知を出すのが通例です。死亡通知は、告別式の代わりになる大切なお知らせであり、より丁寧に書くことを心がける必要があります。例えば、定型文のような内容ではなく、故人の思い出話や臨終時の様子などを簡潔に書くと、より思いが伝わるでしょう。
死亡通知を出した後には、弔問を受けたりお悔やみ状をいただいたりすることがあります。こうした場合は、速やかにお礼状を出すように心がけることが大切です。ただし、葬儀後に死亡通知を出す場合には、香典を辞退するのが一般的でしょう。
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死亡通知状の役割と書き方
ここまでは告別式に関する遺族側の注意事項を説明してきました。ここからは訃報を受け取った側の注意事項を説明していきます。
特に、故人との関係性が深く、告別式前に逝去の連絡を受けた場合は、遺族に失礼がないよう礼儀を重んじた対応をすることが大切です。以下の注意点を、参列するかどうか判断する際の基準にするとよいでしょう。
家族葬を執り行うと決めた場合、一般的には親族の人間のみが参列します。告別式より前に訃報の知らせを受けると、つい招待されたのではと勘違いしてしまいがちです。しかし、告別式の形式をよく確認して、家族葬である場合は勝手な判断で参列しないように注意しましょう。ただし、喪主が参列を希望する場合は、その限りではありません。
遺族から、家族葬を執り行う旨の知らせを受けることがあります。この場合、単にお知らせを受けただけというケースもあれば、招待された可能性もあるでしょう。
ここでポイントとなるのが、「会場や日時の案内があるかどうか」です。案内の記載がない場合は、お知らせのみだと判断しても問題ないでしょう。この場合、参列してしまうとマナー違反にあたるので注意が必要です。
告別式前の時間は、遺族にとって故人とお別れする大切なひとときです。水入らずともいえる時にお悔やみの連絡をするのは、マナー違反といえるでしょう。そのため、お悔やみの電話をする場合は、告別式が終わって1週間程度経過してからがよいとされています。
遺族の心が少し落ち着いた頃でもあり、ゆっくりとお悔やみの言葉をかけることができるでしょう。
故人と関係性が近かった方は、本来なら告別式に参加したかったと感じることも不思議ではありません。告別式の規模や形式によっては参列をすることが不可能ですが、弔問だけでもしたいと思うでしょう。とはいえ、いつでも弔問してよいわけではありません。
故人が亡くなってからは告別式、四十九日と、遺族にとっては非常に忙しい日々が続きます。傷心し切った気持ちを抱えながら、なんとか毎日を送っている方もいるでしょう。そうした状況で無理に弔問してしまうと、遺族の迷惑になる可能性も否定できません。
そのため、弔問をする際は、遺族の状況にしっかりと配慮をした上で訪れることが大切です。状況がわからない場合は、事前に電話で相談しておく方が無難でしょう。
小規模な告別式でも、故人との関係性によっては親族以外が招待されるケースも少なくありません。特に家族葬の場合は、アットホームな雰囲気の中で執り行われるため、ついマナー違反をしてしまう恐れもあるでしょう。
思わぬ心の緩みから、結果的に遺族との関係性を壊してしまわないように注意することが大切です。
続いては、告別式への招待を受けて参列する場合に、守らなければならないマナーについてチェックしておきましょう。
家族葬のような小さな告別式の場合、平服で参列するようにお知らせを受けることもあります。とはいえ、あまりにもカジュアルな服装だと失礼にあたるため、喪服を着用していく方が無難でしょう。
平服で行く場合も、黒や紺といったシックな色を選び、マナー違反にあたるアクセサリーや小物などを選ばないように心がけることが大切です。服装について心配がある場合は、遺族や他の参列者に聞いてみるのもよいでしょう。
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告別式・葬儀での服装について
規模の小さな告別式や葬儀に赴く場合、遺族側の意向で参列者を絞っているため、招待されていない人を誘って参列することはマナー違反となります。故人との関係性を踏まえて、どうしても一緒に行きたい人がいる場合は、事前に相談しておきましょう。お断りされた場合は、遺族の意思を尊重することが大切です。
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告別式の参列者において、どの程度の関係性の方まで招待するかは、誰もが迷ってしまうポイントです。特に、生前に広い人脈を持っていたような人や仕事柄多くの人と関わってきた人が亡くなった場合、遺族だけではわからないこともあるでしょう。
そうした場合、思い切って告別式の規模を小さくすることで、招待する方々の範囲を決めやすくなります。また、知人の参列を遠慮してもらい、親族だけにするのも一つの手段でしょう。
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御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。